【日本遺産ソムリエ寄稿文】信長のおもてなしの8年後
日本遺産ソムリエ tama
こんにちは、理想のタイプが戦国武将の日本遺産ソムリエのtamaです。
個人的な印象ですが、私が愛してやまない戦国時代をメインとする遺産が少ないイメージです。
そのなかで、私が注目するのは、岐阜城の信長のおもてなし。
信長といえば、戦国時代。戦国時代と言えば信長の信長さん。
折角、岐阜までいらしたのですから、もう1ヶ所、構成遺産ではありませんがぜひお立ち寄りいただきたい場所があるのです。
登場人物は2名
そのお勧め場所には、おもてなし遺産で名前が出て来る2名が関わってきます。
ルイス・フロイス?ノンノン。主役の織田信長と秋山虎繁です。秋山虎繁?となったあなた、日本遺産ポータルサイトでは「秋山伯耆守」と書かれています。重要である印のかぎ括弧に入れられています。
なぜ、岐阜城を訪問したのか?
日本遺産では、訪れた人物の名前は記載してありますが、その理由は書いてありません。
魔王のイメージがある信長ですが、私が信長公記【注1】などを読み尊敬するのは、とっても働き者で休んでいる時がほとんどないこと、そして意外に負けているけど諦めないこと。
実は、史料などによると信長の兵は弱かったんですね。
それに対して、戦国最強を誇ったのが武田信玄の騎馬隊。直接の衝突を避けたかった信長は、信玄にマメに手紙を出したり、贈り物をしていました。そんな信長がごますりの末に成し遂げたのが、長男の信忠と信玄の四女(諸説あり)である松姫の婚姻でした。秋山虎繁は、この婚姻祝いの使者だったのです。
(注1:織田信長に仕えた太田牛一が書いた信長の一代記)
舞台は岩村城
この2名、次回に会うのが、今回ご紹介させていだたく、同じ岐阜県内の岩村城です。
まずは、岩村城の歴代城主を見ていきましょう。
恵那市岩村歴史資料館前にたなびく幟にご注目ください。

右から古い順となっています。今回、注目していただきたいのは、右3つの幟です。

一番右が、築城をした遠山家最後の城主の遠山景任。この方は武田家の庇護にあり、そこに実は信長が年下の美女おば、おつやの方を婚姻させました。
景任さん、子供が生まれる前に病死してしまい、信長の五男・御坊丸が養子に迎え入れられました。これが右から2本目の幟。
その後、おつやの方が後見として実質の城主を務めますが、武田家家臣の秋山虎繁に攻め込まれます。この虎繁氏、どこかでおつやの方を見たのでしょうか?その美貌の彼女との結婚を条件に、城兵の救命を申し出ました。それが、右から3本目の幟。
遠山家が約400年も治めた土地なのですが、村としては、このおつやの方を推しています。

マンホールにも”女城主の里”とあります
このおつやの方、養子として預かっていた信長の五男を武田側に人質として送ってしまい信長が怒り、2年後、降伏を承服したにも関わらず、夫妻は処刑されてしまいます。
8年前は、鵜飼や能を友好的に鑑賞した2名の関係の流転の激しさ。
まさに戦国時代のやるせなさですね。
日本遺産ソムリエの視点
日本遺産の知識と、個人的な戦国好きが結びついて、どちらも広がりを見せてくれました。日本遺産は、面白い資格だなと改めて感じました。
皆さまも構成遺産だけでなく、周辺の関係諸施設も一緒に訪れて、時の流れに思いを馳せてみるのはいかがでしょう?
岐阜城へは、電車の接続はそれほど良くなく3時間半程度、車では2時間程度かかりますが、秋山虎繁にご興味が沸かれた方は、両地へのご訪問も面白いのではないかと思います。
日本遺産ソムリエtamasさん
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