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[ 私の選択は…… ]:青ブラ文学部(白いワンピの女の子)

↑↑こちらのお題に参加してみました〜
ショートショートです。
白ワンピと言えばナポリタン、という内容はベタですが、なんか書いてて楽しかったです😊♪

画像:モチネコ/illustAC


[ 私の選択は…… ]


 あ、やっぱりやめとけばよかった。
 でも、食べたかったんだよねー、ナポリタン。
 初デートに気合いを入れて着てきたお気に入りの白ワンピ。
 細心の注意を払ったんだけど、胸元にオレンジの点。
 白ワンピにナポリタンはやめとけって言ったのに、頼んだ私のバカヤロー!
 お昼を食べようってことになって入ったカフェ。
 喫茶店スタイルでレトロな感じで、ショーケースに並んだナポリタンのサンプルにそそられて、魔が刺してつい……
 あー、派手に飛び散らかしちゃって、恥ずかしくて正面に座っている彼氏の方を見れないよ。
 こんなバカな私を、笑ってくれる彼氏ならいいんだけれど。
 いや、彼なら笑ってくれるはず。
 だって私、そんな彼だからこそ、好きになったんだから。
 そうだ、そうだよ彼ならきっと「なにソレ、ウケるんですけど〜」くらい言ってくれるはず。
 それか全然気づかないか……まぁそれはそれで、なんかイヤ。
 最悪、気づかないフリをしてくれるってのもいいかなぁ。
 う〜ん……。

 ちょっと、彼の顔、確認してみる?
 気づいてるかなぁ、それとも……。
 えーい! 見てやる!

チラッ

”ジュル、ジュル、ジュル〜”

 すごい勢いで、カレーうどんをすすってる彼氏。
 そういえばそうだよ、カレーうどん頼んでたよコイツ。
 しかも、トップスは白いシャツ。
 レトロなカフェでうどんをすする、似つかわない光景。
 飛び跳ねの点々がシャツについている!
 ついつい魅入ってしまった私の視線に気づいてか、もぐもぐしながら「ん?」という表情を見せる彼。
 その素敵な表情に、私は、口角を軽くあげて微笑みを返す。

 うん、この彼なら大丈夫だ。
 この彼を選んだ私、正解。

「おいしい?」
 と聞いてみた。

「うん、うまい、食べてみる?」
「いいの!」

 私のナポリタンと交換して、彼のカレーうどんをもらう。
 なんの注意も払わず、思いっきりカレーうどんをすすってやった。
 もう、飛び跳ねなんて気にしない。

「おいしい〜」
「よかった〜、ナポリタンもうまいね」

 そう言いながら、ナポリタンをなんの躊躇もなくクルクル巻いてる。
 あとで服に飛び散った点々でふたりで笑おう。
 彼とならなんだって楽しめる。
 そう思ったよ。
 今日も、これからも、ずっとずっと。


おしまい

#青ブラ文学部

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