[ おとぎ話診療所 ]:毎週ショートショートnote
↑↑コチラのお題に参加しました〜。
難しかったなぁ、みなさんとダブってないといいな〜😊♪

[ おとぎ話診療所 ]
「先生、こないだの患者さん」
ここは村の診療所。
村の人は「おとぎ話診療所」と呼んでいます。
「あー、浦島さんね」
お医者さんと看護師さんがお話しています。
「先生の助言の通り活動を始めたそうですよ」
看護師さんは嬉しそうに、にこにこ笑顔で話しました。
「そうですか、始めましたか」
お医者さんも嬉しそうに、にこにこ笑顔で話します。
「それにしても名案でしたね」
「だって、浦島さんの話、面白かったから」
「助けた亀に乗って竜宮城へ、たいやヒラメの踊りに、美しい乙姫、そして玉手箱」
「玉手箱を開けたらおじいさんになっただなんて、物語として圧巻だね」
お医者さんと看護師さんは、楽しそうに笑いました。
「それで、先生が他のおとぎ話も教えてあげたのですよね」
「そう、いくら面白いおとぎ話でも、ひとつじゃ物足りないからな」
「子どもたちに、おとぎ話を聞かす語りべとして、先生の代わりに雇ってもらえるよう村長さんに交渉したのは、流石、先生です」
「まぁ、身よりもないご老人を、ほっとけ無かったし、語りべを代わりにやってくれるなら、私も医者に専念できるし」
お医者さんは目を細めました。
先生は、村の子どもたちを診療所へ集め、おとぎ話を聞かせていました。
だから村の人はここを「おとぎ話診療所」と呼んだのです。
「でね先生、その浦島さんが、本日午後に来るそうです」
「ほう」
「おとぎ話の新作を教えてくれとのこと」
「そうですか、では、今度はなにを教えましょう。なにせ、おとぎ話はいくらでもココに入ってますからね」
お医者さんは、自分の頭を指で突いて笑いましたとさ。
おしまい。
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