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線画で『説得力のある絵を描く』ために出来る事。

(※この記事は、cariroom.jp 様のご支援を受けております。)

前回は線で表現できる、ディティールアップの話だった。
今回も線の話をしようかなぁ。
一緒に勉強しましょう!

◆線は面をとらえるためのツール

線で絵を描こうとすると、つい輪郭を描こうとしてしまいがちです。
たとえば塗り絵みたいに。

幼少期に最初に触れる、お絵描きのサポートツールってたぶん「塗り絵」なので、それに意識を引っ張られてしまうのは仕方がないと思います。
しかしプロの方々はどうも、その線の在り方について「考えかたそのもの」が違うようです。

◆「何のために線を引くのか」と「どんな線を引くのか」

・ここに「面がありますよ」と、教えるための指示棒。
・ここに「影がありますよ」と教えるための指示棒。

・どんな細い線でも「表情を付ける」
・そもそも「線も面」
・そもそも「この世に線なんて無い」
ぱっと、以上の事が頭によぎった。

ちょっと絵で説明しようかね。
まずは
・そもそも「線も面」

◆ミリペン使ってますか?

「ミリペンを使って線を引くと”線の強弱”が出せない」と言う、道具の説明を聞いた事がありませんか?
デジタルでも「線の強弱が出せるか?」にこだわったペンの話は尽きませんよね?
よく言う「線の入り」と「線の抜き」ってやつです。
ミリペンは確かに均一な線になってしまいます。
そもそも、お絵描きの道具じゃないですし。
製図用の道具です。図面を描くために使用するので、均一な線しか出ないよう設計されています。
しかしワタクシ、元ミリペン使いはこうします。

囲んで塗りつぶす。
こうすれば「線の入り」も「線の抜き」も思うがままです。
ミリペンや丸ペンを使う漫画家さんがよく使うテクニックです。
細いペンで、漫画線を引く方法です。
ちなみに丸ペンは「NIKKO」派です!
丸ペンのペン先は硬くてなんぼじゃい!

それはさておき、知ってるのと知らないのは大違いです。
例えば「すべての線で、そんなのしてたら、時間がかかりすぎる!」
なんて突っ込みが来そうですね。
大丈夫、「ここぞという線」のみ使う手もあります。

イラストだと一番手前のピントの合ってる部分だけ使うとか。
例えば「顔の輪郭」や「瞳の輪郭」とか。
こういうと、お絵かき講座の動画なんかで、実際にこのテクニックを使っているプロを見たことありませんか?みんな使ってるでしょう?
自分の絵に「パンチが足りないなぁ」なんて悩んでいる方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

次はその応用

筆をイメージして線を「組み立てます」
そう「この世に線などない」すべて面です。

◆線で面の表現、影の表現

分けようかと思ったのですが、「同じ話」だなぁと思ったのでまとめて話します。
線も面ですから。

●線は指示棒

さて、このイラストはミリペンで描きました。

ミリペンの「強弱の無い線」で描いてみましたよ。
ただし目元、口元は強弱有り。
描いているうちに、”ノッてきて”しまい、気が付いたら線を重ねていました。
ミリペンの線を説明しようと、強弱の無い線で描いていたのに、いつもの習慣で…つい。
危ないなぁ。途中で気が付いて筆を止めました。

見ていただいた通り、線で区切ることで「ここに帽子がある」「ジャケットがある」「毛先が跳ねてます」等の情報を整理しています。
線は指示棒。
以前の記事で、線を二本引いて厚みや質感を表現するのも、この考えの延長なんでしょうね。(最後にリンク)
今回のイラストだと帽子を描く際に使っているテクニックです。
帽子のつばの厚み、影の部分。
影はべた塗ではなく、線を並べて表現。

線を沢山引いて影を描いたおかげで、布で出来ている雰囲気が少し出ていると思うのですが、いかがでしょう。

もう一つ。
このイラストは所々、線と線の間が抜けています。

意図的に間を開けて空気感や柔らかさを出す方法もあります

最初、意図していなかったのですが、途中から意識して、間をあけました。
理由は「線を引く時の長さ」を表現しようと思いましてね。
よくあるじゃないですか?
「線はどのくらいの長さで引けばよいの?」ってやつ。
答えは「好きにすればぁ?」なんですが、初心者のうちは分からん事ばかりですよね。自分がそうでした。
「その”好き”で、下手になっとるんじゃ!!」って…。

血の涙が流れます!

思い出しただけで、不整脈が出そうです。
なので、繋げずに間をあけたイラストを描いてみました。
これで、一本の線をどのぐらいの長さで描いているか、イメージの助けになるんじゃないでしょうか?

一本の線を引く、この一回を「ストローク」なんて言ってみるとちょっとカッコイイです。

私の絵はあまり曲線を使わないので、特にストロークの長さが分かりやすいんじゃないかなぁ?
曲線描くの難しいので、曲げたいところで、線を止めて、そこから再出発しています。
こうやって、曲線を表現しています。
カックカクです。
「ポリゴンみたいですね」なんて言われたことがあります。
完全同意ですね。

●次は、強弱のある線をつくる。

次は最初の「囲んで塗りつぶす」線を試します。
なので、線を引くではなく「つくる」としてみました。

シャーペンで描きました。

線を太くして、漫画っぽく。

影の部分は、やっぱり線で表現していますが、ストロークの数が多いおかげで「淡いべた塗り」のような効果になっている気がします。
ひとつ前のイラストの帽子だと「質感」が想像できましたが、このイラストだと、あまり「質感」の表現って感じしませんよね?

線は面であり、面は線で表現されている。
影の表現も、面の説明の一部なのでしょうね。
線にこだわると「自然とどこに影ができるか分かってくる」

たぶん。

厚塗りだと、また考え方は全然違ってくると思いますが、線画を上手くなりたいと言う方は、ゴリゴリに線にこだわってはいかがでしょうか?
「色、禁止」「筆、禁止」「塗りつぶし禁止」
バケツツールなんか削除しましょう。
1ドットの極細線で勝負してこそ、究極の線画に近づけるというもの。
ストレスマッハですよ!

●じゃあ、ちょっと線だけで、もっと頑張って描いてみましょうか?

これまでの、全部乗せで描いてみます

如何でしょうか?
0.3ミリのシャープペンシル、2B芯で描きました。

影の部分は、濃淡をストロークを「縦、横」に重ねて表現しています。
こういうのを「クロスハッチング」なんて呼ぶと、ちょっとカッコイイです。
漫画だと「網掛け」なんていったりしますね。玄人っぽい表現でイイ感じです。

かっこいい方がいいじゃん?

私はガサツなのでこんなもんですが、クロスハッチングを極めれば、それこそ鉛筆画に負けない、写真のような絵が描けます。
不整脈になりたい方は、是非挑戦してください!
私はもう勘弁!!

”線”一本で、ずいぶん長い記事になってしまいました。
まだまだ、描けますが次回以降に致します。
最後まで目を通していただいて有難うございました。

よかったら以前の解説も読んでみてください。

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