【AI×電気代】2034年、日本の電力の60%をデータセンターが消費する。その請求書はあなたに届く。
AIを使っていなくても、あなたの電気代は上がる。
ChatGPTを使ったことがない人も、データセンターに縁がない人も、関係ない。
電気を使っている時点で、あなたはすでにその波に巻き込まれている。
なぜか。
AIの普及がデータセンターを増やし、データセンターが電力インフラを逼迫させ、その整備コストが「電気を使う全員」に請求されているからだ。
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## なぜ電気代が上がるのか
AIやクラウドサービスの普及で、データセンターの建設が世界的に加速している。日本でも各地で大規模なデータセンターが次々と建設されている。
データセンターは膨大な電力を消費する。工場や病院とは比較にならないレベルの電力が、24時間365日必要だ。ある予測では、2034年には日本のデータセンターが国内電力需要の60%を牽引するとされている。
電力需要が急増すると、送電線や変電所などの電力インフラの整備が必要になる。実際に関西電力は約1500億円、東京電力は約2000億円規模の送電網増強投資を進めている。
その費用は誰が払うのか。
**電気を使う全員だ。**
「託送料金」という形で、電力を使うすべての需要家から徴収される。データセンターを使っていようがいまいが、電気の請求書に含まれている。国の監視委員会はこの料金を毎年度見直し、段階的に引き上げる方針を示している。
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## 託送料金とは何か
電気代の内訳を見たことがあるだろうか。
電気代は「電力量料金」だけではない。発電した電気を家庭や工場まで届けるための送電線・変電所の使用料として「託送料金」が含まれている。簡単に言うと、電気の「配送料」だ。
「データセンターだけに請求すればいいのでは」と思うかもしれない。しかし電力系統は繋がっている。どこまでがデータセンターのための設備かを切り分けることは、制度的にも技術的にも難しい。だから全員で負担する仕組みになっている。
なお電気代の上昇要因はデータセンターだけではない。再エネ賦課金・老朽設備の更新・容量市場の拡大なども重なっている。ただしデータセンターによる電力需要の急増は、その中でも特に大きな要因として注目されている。
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## 電気技術者への影響
この流れは、電気技術者にとって追い風だ。
データセンターの建設が増えるということは、大規模な電気設備を設計・施工・管理できる人材の需要が増えるということだ。
特に価値が上がるのは3つの領域だ。
**① 大規模受変電設備の知識**
データセンターは特別高圧受電が当たり前だ。電験2種レベルの知識を持つ技術者でなければ、設計・監理に関われない。
**② 電力系統・系統連系の理解**
送電網の増強が進む中、系統連系の知識を持つ技術者の需要は確実に増える。
**③ 施工管理×電気設備の掛け算**
大規模施設の建設を電気設備の視点でマネジメントできる人材は少ない。この組み合わせを持つ人間の市場価値は、この流れの中でさらに上がっていく。
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## 知っている人間が次の市場で勝つ
2034年、日本の電力の60%をデータセンターが消費する時代が来る。その請求書は、AIを使っていない人にも届く。
ただしこの流れは、電気技術者にとって追い風でもある。
データセンターが増えるほど、電力インフラが整備されるほど、大規模電気設備を扱える技術者の需要は増える。市場が動いているときに、正しいポジションにいるかどうか。それだけの差だ。
電気代が上がる構造を理解して、正しいポジションにいる人間が次の市場で勝つ。
