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「私、HSPなんです」と自己紹介する女が、一生幸せになれない理由。

あたしゃ、近頃、SNSで人のプロフィール欄を見るのが、ちょっとしたスリルになっている。

そこは、もはや個人の経歴を紹介する場ではない。
さながら、現代病の発表会、あるいは、特殊能力の見本市と化しているのだ。

「HSPです。繊細な自分と向き合っています」
「MBTIはINFP。生きづらさを抱える仲間と繋がりたい」
「LGBTQ当事者です。アライの方、ぜひ」
「軽度のADHDですが、頑張っています」

(※アライ:LGBTQ+の権利や立場を理解し、支援する人のこと)

ずらりと並ぶ、四文字のアルファベットや、聞き慣れない診断名。
あたしゃ、それらを眺めながら、思うのだ。

果たして、その自己紹介は、本当に必要なのだろうか。
そして、それを書いているあなたは、一体、何を求めているのだろうか、と。

最近よく出没する「特殊能力者」たち。


もちろん、仲間を見つけたい、という切実な思いがあるのはわかる。
広大なインターネットの海で、同じ悩みを抱える誰かと繋がり、孤独を癒したい。
その気持ちを、否定するつもりは毛頭ない。

しかし、あたしゃ、あえて言いたい。

その安易な自己開示は、あなたが思っている以上に、あなたの価値を貶(おとし)めている可能性があるということに、どうか気づいてほしいのだ。


あたしは、AIについて学ぶ、小さなオンラインコミュニティを運営している。

そこには、たった一つだけ、奇妙なルールがある。
それは、「自分のことを『初心者』と言ってはならない」というものだ。


なぜか。

「私、初心者なので、よくわかりません」
「初心者なので、できなくても許してください」

この言葉は、一見すると謙虚に聞こえる。
しかし、その実態は、「初心者」という伝家の宝刀を振りかざし、自分の未熟さや失敗に対する責任を放棄するための、ずる賢い「保険」に他ならないからだ。

挑戦から逃げ、成長を放棄するための、実に都合のいい言い訳。
あたしは、コミュニティのメンバーに、そんな卑屈な人間になってほしくないのだ。

「保険」をかけるなんて情けない!大胆に生きろ!(笑)


そして、この構造は、SNSのプロフィール欄で繰り広げられる「病名の発表会」と、全く同じなのである。

「私、HSPだから、傷つきやすいんです」
「ADHDだから、忘れ物が多いんです」

それは、自分の特性を理解してほしいという切実な願いであると同時に、「だから、私を特別扱いしてね」「だから、私の欠点は大目に見てね」という、無意識の甘えと要求の裏返しではないのか。


あたしたちは、悲しいかな、他人を瞬時に判断してしまう生き物だ。
いわゆる「健常者」と呼ばれる、大多数の人間から見れば、そうしたプラカードを掲げている人々は、残念ながら、真っ先に「関わりたくないゾーン」に分類されてしまう。

なぜなら、面倒くさそうだからだ。

地雷がどこに埋まっているかわからない相手と、慎重に言葉を選びながら付き合うのは、途方もないエネルギーを消耗する。
多くの人は、そんな面倒な人間関係を、自ら進んで選びはしない。

気を遣う相手といると疲れるよね。


あなたが、その事実をすべて理解した上で、「それでも私は、このプラカードを掲げ続ける」というのなら、あたしは何も言うまい。
それは、あなたの覚悟であり、生き方だ。

しかし、もし、あなたが「理解ある人たちと繋がりたい」と願いながら、無自覚にそのプラカードを掲げているのだとしたら。

それは、入り口に「猛犬注意」の看板を立てながら、「どうぞ、お気軽にお入りください」と言っているようなものなのだ。

この看板あったら、ちょっと避けるよね(笑)


人は、あなたが思っている以上に、単純ではない。
そして、あなたが掲げるそのレッテルは、あなたが思っている以上に、強力なのだ。

「HSP」と書いた瞬間から、あなたは周りから「繊細で、面倒くさそうな人」という色眼鏡で見られるだけでなく、あなた自身もまた、「私はHSPだから、こうあるべきだ」と、その役を演じ始めてしまう。

それは、あなたの無限の可能性を、たった一つの言葉で縛り付ける、呪いにもなり得るのだ。

レッテルはかなり強力!貼る前にきちんと確認しよう。


あなたの魅力は、HSPであることか?INFPであることか?
違うだろう。

あなたの魅力は、あなたが作り出す作品であり、あなたの優しい言葉であり、あなたの面白い発想であり、あなたという人間そのものであるはずだ。


だから、今すぐ、そのプラカードを降ろすんだ。
あなたは、病名や診断名で語られるほど、ちっぽけな存在じゃない。

まずは、何者でもない「あなた」として、この世界と勝負してみてはどうだろうか。
きっと、その方が、ずっと面白い人生が待っていると、あたしゃ思うね。

概念にとらわれない「本当の自分」を探そう!

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