【レース振り返り|2025年東京マラソン】|後編 サブ3を狙う覚悟ができた日
前編はこちら。
東京マラソンの前半は、かなり落ち着いて進めることができました。
目標は3時間5分切り。
最初からサブ3を狙ったわけではありません。
無理に攻めるのではなく、30kmまでは余裕を持って進める。
そして、そこから上げられるなら上げる。
そんなイメージで走っていました。
25kmまでは、ほぼ想定通り。
ペースも安定していて、心拍も大きく上がっていませんでした。
ここからが、東京マラソンの後半です。
30kmまで
25km〜30kmのラップは、21分38秒。
ここは、少しだけ落ち着いた区間でした。
ただ、大きく崩れたわけではありません。
30km通過は、2時間10分14秒。
この時点で、3時間5分切りはかなり見えていました。
大きく失速しなければ、十分に届く。
一方で、サブ3については、まだ現実的な目標としては見ていませんでした。
30kmで2時間10分を超えているので、ここからサブ3を狙うには、かなり強く押していく必要があります。
単純に考えれば、簡単な状況ではありません。
ただ、この日の自分には、まだ余裕がありました。
心拍は高くない。
呼吸も苦しすぎない。
脚も完全には終わっていない。
だから、30kmを過ぎてから、少しずつペースを上げていくことにしました。
35kmまで
30km〜35kmのラップは、20分41秒。
このレースで一番速い5kmでした。
1km平均にすると、4:08/kmくらい。
30km以降のフルマラソンとしては、かなりしっかり上げられています。
ここは、東京マラソンの中でも一番よかった区間だったと思います。
前半に余裕を残していたからこそ、30km以降にペースを上げることができました。
しかも、心拍は極端には上がっていません。
この区間を見ると、当時の自分にも、走力はかなりついてきていたのだと思います。
別大では、後半にペースが自然に上がる感覚がありました。
東京マラソンでは、その感覚をもう少し明確に再現できたように思います。
30kmを過ぎても、まだ上げられる。
後半に落ちるだけの走りではなくなってきています。
それは、大きな手応えでした。
40kmまで
35km〜40kmのラップは、21分28秒。
30km〜35kmで一度上げた後、ここでは少し落ち着いています。
それでも、崩れたというほどではありません。
40km通過は、2時間52分23秒。
この時点で、サブ3はかなり厳しくなっていました。
残り2.195kmを7分台で走る必要があるからです。
現実的には、3時間切りは難しい。
ただ、3時間1分台は見えています。
そこからは、最後まで大きく崩れずに走り切ることを考えていました。
このあたりで感じていたのは、苦しさよりも、少し不思議な感覚でした。
限界まで追い込まれているわけではありません。
でも、サブ3には届かない。
走れています。
でも、届かない。
この差が、当時の自分にとっての現在地だったのだと思います。
ゴールまで
40km〜フィニッシュのラップは、9分27秒。
フィニッシュタイムは、3時間1分50秒でした。
目標だった3時間5分切りは達成。
しかも、ぎりぎりではなく、かなり余裕を持って切ることができました。
結果だけ見れば、成功です。
3時間5分切りを狙って、3時間1分台で走れました。
別大に続いて、後半も大きく崩れませんでした。
30km以降に一度しっかり上げることもできました。
これは、間違いなく前進でした。
ただ、同時に、少し違う感情もありました。
サブ3まで、あと1分50秒。
届かなかった。
でも、遠すぎるとも思えなかった。
それまでの自分にとって、サブ3は「いつか狙いたい目標」でした。
でも、東京マラソンで3時間1分50秒を出したことで、その距離感が変わりました。
もう少しで届くところまで来ました。
次は、狙っていいのではないか。
このレースで、ようやくそう思えるようになりました。
よかったこと
このレースで一番よかったのは、30km以降にペースを上げられたことです。
30km〜35kmのラップは、20分41秒。
この日、一番速い5kmでした。
フルマラソンでは、30km以降に落ちていくことが多いです。
でも、この日は違いました。
前半で余裕を残し、30kmを過ぎてから上げる。
その形を、ある程度実行できました。
もう一つよかったのは、気温に必要以上に崩されなかったことです。
当日は気温が高いと言われていました。
ただ、自分にとっては致命的な条件ではありませんでした。
平均心拍は144bpm。
最大でも156bpm。
フルマラソンのレースとしては、心拍数はかなり落ち着いていました。
もちろん、涼しい方が走りやすいです。
でも、この程度の気温なら、自分は大きく崩れずに走れます。
その確認ができたことも、収穫でした。
反省点
反省点は、サブ3を狙う判断が明確ではなかったことです。
この日は最初からサブ3を狙ったレースではありません。
だから、3時間1分50秒という結果は、十分に成功です。
ただ、あとから振り返ると、もう少し早い段階から勝負に出る選択肢はあったかもしれません。
30km〜35kmで20分41秒まで上げられたなら、25km以降、あるいはもう少し早い段階から、少しずつサブ3ラインを意識することもできたのではないか。
そう思う部分はあります。
もちろん、それをやっていたら失速していた可能性もあります。
だから、単純に「もっと早く上げればよかった」とは言えません。
それでも、このレースでわかったことがあります。
サブ3を狙うには、ただ余裕を持って走るだけでは足りません。
どこで勝負するのか。
どこからサブ3ペースに乗せるのか。
どこまでリスクを取るのか。
そこまで決めて走らないと、3時間1分台までは行けても、3時間切りには届きません。
東京マラソンは、それを教えてくれたレースでした。
ようやく、サブ3を狙う覚悟ができた
東京マラソンで、3時間1分50秒。
この結果によって、ようやくサブ3を狙う覚悟ができました。
それまでも、サブ3を達成したい気持ちはありました。
でも、「次のレースで本気で狙う」と言えるかどうかは、別の話でした。
フルマラソンで3時間を切るには、最初から4:15/km前後で走る必要があります。
途中で余裕があったら上げる、というだけでは届きません。
最初から、そのペースで行く。
失速するリスクも受け入れる。
それでも狙う。
そういう覚悟が必要です。
東京マラソンで3時間1分台を出せたことで、初めてその覚悟ができました。
もう少しで届くところまで来ました。
次は、狙わない理由がありません。
そう思えるレースでした。
でも、次のさいたまマラソンは2週間後だった
ただし、問題がありました。
次に控えていたのは、2週間後のさいたまマラソンでした。
ここでサブ3を狙うべきなのか。
それとも、東京マラソンの疲労を考えて、無理をしない方がいいのか。
この判断は、簡単ではありませんでした。
東京マラソンは、心拍数を見る限り、限界まで追い込まれたレースではありません。
平均心拍は144bpm。
最大でも156bpm。
データ上は、まだ余裕があったようにも見えます。
でも、フルマラソンはフルマラソンです。
42.195kmを3時間1分台で走ったダメージが、ゼロであるはずはありません。
サブ3を狙うなら、さいたまマラソンでは最初から4:15/km前後で入る必要があります。
東京マラソンのように、3時間5分切りを狙って余裕を持って進めるレースとは、最初から意味が違います。
狙いたい。
でも、2週間後に狙っていいのか。
東京マラソンの後にあったのは、達成感だけではありませんでした。
ようやくサブ3を狙う覚悟ができました。
だからこそ、次のレースでそれを本当に実行するべきなのか、迷いも生まれました。
後編のまとめ
後半の公式ラップは、次の通りです。
25km〜30kmは、21分38秒。
30km〜35kmは、20分41秒。
35km〜40kmは、21分28秒。
40km〜フィニッシュは、9分27秒。
特に大きかったのは、30km〜35kmの20分41秒です。
この区間が、この日一番速い5kmでした。
30km以降にしっかり上げられたこと。
40km以降も大きく崩れなかったこと。
そして、目標だった3時間5分切りを大きく上回れたこと。
東京マラソンは、結果としては成功でした。
でも、それだけのレースではありません。
自分にとって東京マラソンは、サブ3が「いつかの夢」から「次に狙う目標」に変わったレースでした。
3時間1分50秒という結果。
30km以降に上げられた走り。
心拍にまだ余裕があったこと。
それらが重なって、ようやくサブ3を本気で狙う覚悟ができました。
ただ、その次の挑戦は、思っていたより早くやってきます。
2週間後のさいたまマラソン。
東京マラソンで得た手応えを信じてサブ3を狙うのか。
それとも、フルマラソン2週間後という現実を見て、慎重に走るのか。
東京マラソンは、次の挑戦への自信をくれたレースでした。
同時に、次の挑戦をどう扱うべきかという迷いも残したレースでした。
その迷いを抱えたまま、さいたまマラソンへ向かうことになります。
