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長編小説:童貞スーサイズ-1

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■第一話■ ヘイ、ヘイ、マイ、マイ

(本文抜粋)

 それにしても父は、最後の最後で笑わせてくれたものだ。

 父は睡眠薬を飲んで自殺をした。繁華街のラブホテルの一室で、見知らぬ女子校生と、心中をしようとしたらしい。

 パニックに陥っている母や、その余りにも情けない死にように怒り狂う姉を尻目に「なかなかロマンチックじゃないか」と芳雄はずっと笑いを堪えているの だった。

 笑えるポイントはまだある。
 父が心中しようとしたその見知らぬ女子校生は、死ななかったのだ。

 彼女は死にきれず……というか、もともと死ぬつもりがあったのかどうか知らないが……119番に通報。

 結果、彼女は助かり、父は死んだ。
 警察はその少女の所在や身柄に関しては、芳雄の母をはじめとする遺族に一切教えてくれなかった。

 変な話だと、芳雄も思ったが、まあ、そういうものなのだろう。
 
 棺桶に入った父の遺体を見る……なんとまあ安らかな死に顔をしていることか。

 こんな処でそんな風に感じるのも少しは気が引けた芳雄だったが、“まさに今が人生 の春”というぐらい、父の死に顔は幸せそうだった。

↓以下より全文が読めます(完全無料)

■次回 ■第2話■は こちら


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