小学生が割合でつまずくのはなぜ?算数の苦手につながる"2つの壁"を解説【割合をあきらめない #1】
「割合が出てきてから算数が苦手になった…」
「割合が始まってから、子どもが算数嫌いになった」
「割り算はできるのに、割合になると手が止まる」
小学校の算数で、最大の難所と言われるのが 「割合」 です。
実際、ここでつまずいたまま中学に入り、数学に苦手意識を引きずる生徒は少なくありません。
なぜ、割合はこんなにも難しく感じるのでしょう?
その理由は、とてもシンプル。
多くの子がぶつかる “2つの壁” があるからです。
割合が苦手になる「2つの壁」
① 読解力
② 分数の理解
この2つが揃っていないと、割合の問題は 読めない・イメージできない・式が立てられない の三重苦になってしまいます。
まずは簡単な例題を見てみましょう。
例題|全部「0.5」なのに、読めない…
まずは例題です。
① 500円は1000円の( )倍です。
② 1000円を1とすると、500円は( )です。
③ 1000円に対する500円の割合は( )です。
答えは全部 0.5。
しかし実際、ここでつまずく子は多いです。
なぜでしょう?
割り算(500÷1000)はできるのに、
「日本語の意味が捉えられない」
「どの数字を基準にするかが分からない」
こうしたことが重なり、正しく答えにたどり着けないのです。
壁①:読解力 ― 「何と何をどう比べるのか」読めていない
割合の理解で最初に必要なのは、
“日本語を読む力”です。
たとえば例題①。
500円は、1000円の何倍か?
数字に目がいって、よく読めていない人は、
つい「2倍」と答えてしまいます。
500円は、1000円の何倍か? この文章を式で表すと、
500円=1000円×〇
よって〇は500÷1000で0.5だと
迷わず解くことができます。
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つづいて例題③。
1000円に対する500円の割合は?
これは、
>1000円と比べて500円はどのくらいか?
という言い換えから
>1000円の何倍が500円になるか?
つまりは、1000円×〇=500円で
やっぱり0.5と、迷わず導けます。
図で描けない子は、ほぼ確実に割合でつまずく
割合が苦手な子は例外なく、
• 頭の中で図が作れない
• あるいは、図を書くのを面倒がって省略する
という共通点があります。
割合の世界は 図示(線分図・円グラフ)=読解 と言ってもよいほど。
ここで例題②を見てみます。
1000円を1とすると、500円は( )
線分図で表すと、下図のようになります。

線分図が描けたなら「2倍?」なんて迷わず、
0.5という答えに一瞬でたどり着けるでしょう。
読む力とは、
「比べる量」とか「基にする量」とか
「割合」の定義を暗記することではありません。
2つの量の関係を、"分かる言葉で理解"し
"式や絵でイメージできるかどうか" です。
壁②:分数への理解不足 ― 実は割合は「分数」そのもの
もうひとつの壁は "分数の理解の弱さ" です。
「÷」はすなわち「/」であること。
割合の本質は、たったこれだけ。
「同じもの」として扱えるかどうかがカギです。
割り算に頼りすぎると、小数計算で逆に迷子になる
「割合=割り算」という頭で突き進むと、
小数計算にばかり気を取られ、本質を理解しにくくなります。
一方で、
• 分数の関係
• 図のイメージ
• 量と量の比
これらがつながっている子は、割合が一気にスムーズになります。
2つの量を比べる際、
分数を使った方がわかりやすく見える場合があります。
たとえば、
75÷100 = 0.75 = 3/4
250÷2000 = 0.125 = 1/8
3÷9 = 0.333333… =1/3
「100に対する75の割合」と言われた場合、
75÷100のひっ算を始めるのではなく、
75/100 = 3/4 とイメージすることが本質です。
実際、割合が得意な子の多くは、
「分数=割合」 という感覚が自然に身についています。
まとめ|割合の苦手は克服できる。カギは“読解×分数”
今日のポイントはこの2つ。
★ 割合克服のカギは…
① 日本語を正しく読み、図示して関係をつかむこと
② 分数と割合を同時に理解すること
割合は「センス」ではありません。
正しい順序で積み上げれば、必ず得意になります。
次回#2は、いよいよその具体的な克服法へ。
文章題を攻略する「読解」法をご紹介。
割合をあきらめたくない方も、あきらめてしまった方も、パッと理解できるきっかけがあります。一人ひとりのつまずきを紐解いて、苦手をなくすための指導を、日進塾は心がけています。学習相談・お問い合わせはHPから

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おまけ|人生と少年漫画は割合だらけ?
割合の理解は、人生経験にも影響されると思っています。家では「カルピスは5倍」を常に守っている、戸愚呂弟「80%」の強さにビビる、フリーザがまだ「半分」の力も出していない事に絶望する、Amazonセール「5割引」のお得感でポチる、「10%消費税」を忘れてちょいへこむ、などなど。
大人が今さら「比べる~」「基にする~」「くもわ」なんて言葉を使わないように、数々の経験から感覚やイメージを育てて、自然と使えている状態が理想です。
小学校の早い段階で「フフフ…俺はまだ30%しか力を使っていない..」などと凄んでいたら、間違いなく割合の才能があります。「なにぃ!?(全力を10としたら、たった3しか使ってない…だと..?)」とビビッてあげましょう。
