#17|その目標、計測できる行動目標に落ちてる?
「売上を上げよう」だけじゃダメな理由
「今年は売上を1割上げるぞ!」
「品質をもっと良くしよう!」
「納期を守れるようになろう!」
こんな目標を立てたことはありませんか?
実は、これだけでは目標を達成するのは難しいんです。
なぜか?
それは「具体的に何をすればいいかがわからない」からです。
わたしも中小企業の現場をよく見てきましたが、みんな一生懸命やっているのに思うような結果が出ない会社には、ある共通点があります。
それは「頑張る」とは言うけれど、「何を」「どれだけ」やるかがハッキリしていないことです。
1.大事なのは「やったかどうかがハッキリわかること」
ここで考え方を変えてみましょう。
「売上を上げる」という目標そのものを測るのではなく、「売上を上げるために何をするか」を決めて、それをちゃんとやったかどうかを確認するのです。
例えば「売上1割アップ」という目標なら
新規のお客さんに月10件営業に行く
既存のお客さんに月1回は顔を出す
新しい加工技術を身につけるために週2回、勉強会をする
こうすれば
「今月は新規営業を8件しかできなかった」
「お客さん訪問12件行けた」
というように、数字でハッキリと確認できます。
2.中小企業でよくある目標を具体的にしてみる
「品質向上」の場合
・ダメ:「品質を良くしよう」
・OK:「毎朝30分、前日の不良品をチーム全員で確認する」
「週1回、品質改善のアイデアを1人1個出す」
「納期管理」の場合
・ダメ:「納期を守ろう」
・OK:「毎日夕方、明日の作業予定を確認する」
「週2回、進捗状況を数字で記録する」
「技術力アップ」の場合
・ダメ:「技術を身につけよう」
・OK:「月1回は同業他社の工場見学に行く」
「新しい機械の操作を週1時間は練習する」
こうやって「毎日」「週○回」「月○件」というように、数字で確認できる行動に変えるのがコツです。
3.注意点:数字ばかり追いかけるな
ただし、数字で測りやすいことばかりに集中するのは危険です。
例えば「新規営業の件数」ばかり気にして、既存のお客さんを大事にしなくなったら本末転倒です。
大切なのは、数字で測りにくいことでも、工夫して「やったかどうかがわかる行動」に変えることです。
例えば「お客さんとの関係を良くする」という目標なら
月1回はお客さんのところで雑談の時間を10分つくる
お客さんの困りごとを聞いたら、3日以内に何らかの返事をする
これなら「やったかどうか」がハッキリわかりますね。
4.なぜこの方法がうまくいくのか?
① 迷わなくなる
「品質向上のために何をしよう?」と毎日悩む必要がありません。
「今日は朝の品質確認をやる日だ」とハッキリわかります。
② 達成感が得られる
「今日は品質確認をちゃんとやった」「今週は勉強会を2回できた」という小さな達成感の積み重ねで、やる気が続きます。
③ 習慣になる
「毎朝8時から30分は品質確認」というように決まったやり方にすれば、いちいち気合いを入れなくても自然に続けられるようになります。
5.あなたの会社は大丈夫?チェックポイント
こんな症状があったら、目標の立て方を見直した方がいいかもしれません。
朝礼で「みんな頑張ろう」としか言えない
「調子はどう?」と聞いても「まあまあです」という答えしか返ってこない
みんな忙しそうにしているのに、何が進んでいるのかよくわからない
月末になって「今月はどうだった?」と振り返ることが多い
「一生懸命やっているんですが…」という言葉をよく聞く
これらは全て「何を、どれだけやるか」が決まっていないときの典型的な症状です。
6.小さな積み重ねが大きな成果を生む
立派な目標を掲げることは大切ですが、それだけでは絵に描いた餅です。
本当に大切なのは
①今日何をするかをハッキリ決める
②やったかどうかを数字で確認する
③毎日続ける仕組みを作る
「売上1億円」という大きな目標も、結局は「今日この営業先に行く」「今日この技術を覚える」という小さな行動の積み重ねです。
中小企業だからこそ、一人一人の行動が会社全体の成果に直結します。
まずは一つの目標について「明日から何をするか」を具体的に決めてみませんか?
それが確実な成果への第一歩になるはずです。
大きな目標は大切ですが、それを毎日の小さな行動に変えること。
これが中小企業でも必ず使える、目標達成の一番確実な方法なんです。

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