#12|「時間つくります」の一言で変わる、中小企業の信頼関係
なぜ同じことを言っても伝わり方が違うのか
会社を経営していると、毎日いろんな人と話をします。
取引先、従業員、銀行、同業者...。
でも不思議なことに、同じ内容を伝えているつもりでも、相手の反応が全然違うことってありませんか。
実はその原因、「言葉の選び方」にあることが多いんです。
1.「時間あります」と「時間つくります」、どっちを使ってますか
例えば、取引先から急な相談を受けたとき。
こんな返事をしていませんか。
「ああ、たまたま明日の午後は時間ありますよ」
悪くはないです。
でも、これを少し変えるだけで印象がガラッと変わります。
「明日の午後、時間つくります」
この二つ、似ているようで全然違います。
「時間あります」は、たまたま予定が空いていたという感じ。
まるで「工場の隅に偶然スペースが空いてた」みたいな、受け身な印象です。
でも「時間つくります」は違います。
他に予定があったかもしれないけど、あなたの相談を優先して時間を確保する、という意志が伝わります。
相手は「自分のために動いてくれている」と感じるんです。
2.人は特別扱いしてくれる人を信頼する
わたしの学生時代の話です。
周りのみんなが「バイトで忙しい」「予定でいっぱい」と言っている中、わたしだけは「時間つくりますよ」と言い続けていました。
結果、先輩たちからの評判がすこぶる良かった。
なぜか。
みんな忙しいのが当たり前の中で、「この人は自分のために時間をつくってくれる」と思ってもらえたからです。
人は、自分を特別扱いしてくれる相手に好意を持つし、信頼するものなんです。
3.中小企業の現場で使える具体例
これ、実際の商売でも同じです。
お客さんに対して「社長の都合に合わせますよ」「社長が動きやすいタイミングで調整します」と言う。
これは単なるスケジュール調整じゃありません。
「あなたの仕事がうまくいくように、こちらが柔軟に動きます」という強いメッセージです。
お客さんは「この会社は自分のことを本気で考えてくれている」と感じます。
取引先も、ただの取引相手じゃなくて、一緒に成功を目指す仲間だと思ってくれるようになります。
4.時間の使い方が、あなたの本音を表している
時間は誰にとっても限られています。
特にわたしたち中小企業の経営者は、朝から晩まで走り回っていて、時間なんて全然足りません。
だからこそ、その貴重な時間をどう使うかで、何を大切にしているかがバレてしまうんです。
「時間をつくる」という言い方は、自分のことだけじゃなく、相手との関係も大事にしているという姿勢の表れです。
そしてこういう姿勢が、自然と周りからの信頼につながっていきます。
5.言葉一つで印象は天と地ほど違う
取引先から連絡が来たとき、
「今忙しいから、また今度にして」
と答えるのと
「今週は立て込んでますが、来週なら時間を作れます」
と答えるのとでは、たとえ実際に会うのが同じタイミングでも、相手の受け取り方は全く違います。
前者は「断られた」「後回しにされた」と感じられます。
後者は「ちゃんと考えてくれている」「約束してくれた」と伝わります。
6.自分の口癖を振り返ってみませんか
最後に、ちょっと考えてみてください。
あなたが「忙しいから無理」「時間がない」と言ってしまうのは、どんな相手に対してですか。
逆に「時間つくるよ」とすぐ言えるのは誰に対してですか。
その違いには、相手との関係の深さ、案件の重要度、そしてあなた自身の心の余裕が関係しているはずです。
7.結局、言葉は相手への敬意そのもの
「時間をつくる」という言葉は、ただのスケジュール調整の連絡じゃありません。
相手を大切に思っていますよ、という気持ちの表現なんです。
あなたの一言が、相手にどう届いているか。
これを意識するだけで、取引先との関係、従業員との関係、同業者との関係が、もっと深く、もっと信頼できるものになっていきます。
時間をどう使うか。
それをどう言葉にするか。
それがあなたの誠意を表しているんです。
明日から、「時間がある」じゃなくて「時間をつくる」と言ってみませんか。
きっと、相手の反応が変わるはずです。

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