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#23|「人が育つ」って、結局どういうこと?

「うちは人が育たんのよなあ」

中小企業の社長仲間と飲んでいると、よくこんな話になりませんか?
私も何度も聞いてきました。

でもちょっと待ってください。
じゃあ逆に「育った人」って、どんな人のことを言うんでしょう。
資格を持ってる人?
勤続年数が長い人?
考えてみると、意外とはっきりしないもんです。

今回は、その「育った人」を具体的に考えてみたいと思います。




1.育った人には、こんな特徴がある


① 言われた以上のことをやってくれる
ただ言われた通りに動くだけじゃないんです。
「何のためにこの仕事をするのか」を分かって、自分で段取りや方法を考えてくれる。

例えば、「この図面、100枚コピーしといて」って頼んだとします。
ただコピーするだけなら誰でもできる。
でも「これ、明日の客先での説明用ですよね?だったらクリアファイルに入れて、順番に並べときましょうか」って返してくれる。

この差、分かりますか?
単なる「作業をこなす人」から、「価値を生み出す人」になってるんです。

② いちいち聞いてこなくても、自分で判断して動いてくれる
中小企業の社長って、本当に忙しいですよね。
朝から晩まで、あれやこれやと判断を求められる。
その細かい確認作業から解放してくれる人材は、めちゃくちゃ助かります。

特に違いが出るのが、トラブルが起きたとき。
「社長、大変です!不良品が出ました!」で終わる人。
「社長、不良品が出ました。原因は刃物の摩耗だと思います。予備の刃物に交換して、念のため次の3個をチェックしながら進めますが、それでよろしいですか?」って報告してくれる人。

後者なら、社長は「よし、頼む」の一言で済む。
これが「手離れがいい」ってことです。

③ 会社の儲けを、自分のことのように考えてくれる
売上じゃなくて、利益を見てくれる。
材料費、加工時間、納期、全部ひっくるめて「これ、ウチにとって儲かる仕事かな?」って考えられる。

よくある話ですが、営業が「大口の注文取ってきました!」って喜んで帰ってくる。
でも、現場に無茶な納期を押し付けて、残業代と外注費でパンパンになって、結局儲けはほとんどない。
こういうの、ありますよね。

本当に育った人は、「自分の仕事が会社の儲けにどうつながるか」まで見えてるんです。


2.Aさんの成長


ある中小企業に勤めるAさんの話です。

【入社当初】
・図面通りに削るだけ
・段取りは全部リーダー頼み
・不良が出たら「機械の調子が悪いです」で終わり
正直、どこにでもいる若手でした。

【3年経った今】
・納期がキツい仕事を見ても「この順番で段取り組めば、そこまで残業しなくても行けそうですよ」って自分から言ってくる
・不良が出たら、「多分ここの数値をいじったのが原因です。次からこの設定で試させてください」って改善案付きで報告
・お客さんとの細かい仕様の詰めも、もう任せっきり

このAさんの成長を一番よく表してるのが、社長の一言です。

「Aがおったら、このラインは安心やわ」

この「安心」って言葉、すごく重いですよね。
技術だけじゃなくて、責任感も主体性も全部揃って、初めて言える言葉です。


3.じゃあ、成長って何で測ればいいの?


資格でもない、勤続年数でもない。
答えはシンプルです。

「社長の悩みが減ったかどうか」

これだけです。

考えてみてください。
社長の時間って、会社で一番貴重なんです。
その時間を、どれだけ空けてくれたか。
これが、その人の本当の価値です。

具体的には、こんな感じで測れます。

① 任せられる仕事が増えたか?
② 社長が「あー、これ面倒くさいなあ」って思ってた仕事を、引き受けてくれたか?

この「面倒くさい仕事」って、ありますよね。
大事なんだけど手間がかかる、人の調整が面倒、できればやりたくない。
そういうやつ。

「社長、それ、俺やっときますよ」ってサッと引き受けて、ちゃんと片付けてくれる。
ここまで来たら、本物です。


4.最後に


中小企業で「人が育つ」っていうのは、結局「社長の分身ができる」ってことなんだと思います。
社長が一人で抱えてた悩みや仕事を、少しずつ肩代わりしてくれる人が増えていく。
これが会社の成長そのものです。

あなたの会社で、「こいつは育ったな」って思える人は誰ですか?
その人の、どんな行動を見て、そう思いましたか?

それを言葉にしてみると、あなたの会社が大事にしているものが、もっとはっきり見えてくるはずです。


✨️この記事書いた人✨️

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