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#3|自分の強みって、たいてい自分では気づかへん

あなたの中に眠っている特別な強み。
それは、あまりにも当たり前すぎて、なかなかその価値に気づけないでいる隠れた才能かもしれません。

あなたが何十年もやってきた
「いつものやり方」「普通のこと」。

それが実は、他の会社から見たら
「すごい技術」「真似できない強み」
になっているかもしれません。

例えば、機械の音を聞いただけで
「あ、ちょっと調子悪いな」と分かる。

図面を見ただけで「ここは削るのが難しそうだな」と瞬時に判断できる。
お客さんの「こんなもの作れる?」
という無茶振りに「まあ、やってみましょう」と答える。

そんな「普通のこと」が、実はあなただけの特別な武器になっているんです。




1.なぜ自分の得意なことに気づかないのか

長年やってきたことって、もう体に染み付いて当たり前になっちゃうんですよね。
新人の頃は「難しいなあ」と思っていたことも、今では考えなくてもできる。

でも、それって実は「職人技」なんです。
ただ、あまりにも自然にできてしまうから、「これって特別なこと?」という感覚がないだけ。

「自分の強みって、たいてい自分では気づかへん」
答えは遠くにあるんじゃなくて、あなたの毎日の「あたりまえ」の中にあるんです。


2.講習会でリーダーを任された際の気づき

わたしの話で恐縮ですが、ある講習会でのエピソードをご紹介します。

グループリーダーを務めたわたしは、毎回の課題提出を確実にするため、提出期限の3日前、1日前、そして当日の朝にグループメンバー全員にリマインダーメッセージを送っていました。

わたしにとって、これは全然特別なことではありませんでした。

「せっかく貴重な時間とお金を使って参加しているのだから、課題の提出漏れなんてもったいない」
という、ごく自然な考えからの行動でした。
むしろ「やって当然」程度の感覚だったのです。

しかし、この当たり前の行動に対して、他のグループメンバーからは驚きと感謝の声が上がりました。

「リーダーがいつもリマインドしてくれるから、うっかり忘れずに済んで本当に助かります」
「私たちのことまで目を配ってくれてありがたいです」
「なかなかそこまでできる人はいませんよ」

この予想していなかった感謝の言葉に、わたし自身は
「そんなに感謝されるようなことなのか」
と驚きました。


3.「普通」と「すごい」のギャップに気づく瞬間

この驚きが、まさに強みを発見する瞬間でした。
自分にとっての「普通のやり方」と、他の人が受け取る「価値」の差がハッキリ見えたんです。

わたしにとっては当たり前の気遣いが、受け取る側にとっては「安心感」「信頼感」「丁寧さ」という具体的な価値として受け取られていました。

他の人を考える力、段取りを組む力、責任感の強さ、これらが組み合わさって表れた行動が、わたしにとってはただの「いつものやり方」だったわけです。

他者からの「ありがとう」という言葉が、自分では気づいていない強みを教えてくれたんです。


4.社長も社員も一緒

これは特別な人だけの話じゃありません。
経験年数や会社の規模に関係なく、どんな社長さんや社員さんの中にも、本人が気づいていない「当たり前の強み」があります。

むしろ、長年やってきた社長さんやベテラン社員さんほど、多くのことが「当たり前のレベル」になっている可能性が高いんです。

新人から見たら「神業」みたいな技術や判断力も、本人にとっては「いつものこと」程度にしか思っていない。

だからこそ、たまには立ち止まって振り返らないと、せっかくの技術や経験を見逃してしまうんです。


5.自分のやり方を言葉にしてみる

じゃあ、どうすれば自分の「当たり前」を強みだと気づけるようになるのか。
大事なのは
「自分のやり方を言葉にしてみる」
ことです。

頭の中でなんとなく考えるだけじゃなくて、実際に口に出したり、紙に書いたりしてみる。

例えば
「うちは納期の管理をこまめにやって、お客さんに安心してもらっている」
「材料を見ただけで、どんな加工が必要か大体分かる」
「無理な注文でも、なんとか工夫して応える方法を考える」
といった具合に。

こうして言葉にしてみると、普段は意識していない自分の考え方や行動のパターンがハッキリ見えてきます。
ぼんやりしていた「いつものやり方」が、具体的な技術や能力として認識できるようになるんです。


6.信頼できる人との「世間話」が効く

さらに効果があるのが、信頼できる人との「世間話」です。
同業者の社長さんや、長年の付き合いがある取引先の人に、普段の仕事のやり方について話してみる。

すると相手から
「え?それって普通じゃないよ」
「そんなことまで考えてやってるの?」
といった反応が返ってきて、自分では気づかなかった価値に気づけます。

一人で考えるのも大切ですが、人との会話がそれをもっと進めてくれます。
自分の当たり前が、他の人から見てどう映るのかが分かるんです。


7.まずはここから始めてみよう

まず思い出してみてください。
お客さんや取引先から
「ありがとう」「助かった」「さすがですね」
と言われたことはありませんか。
その時、あなたは具体的にどんなことをしていましたか。

なぜそういう行動をとったのか、その時どんなことを考えていたのかを振り返ってみてください。

お客さんから感謝されたり褒められたりした場面が、あなたの強みを見つける手がかりになります。


8.可能性を解き放つ鍵

自分の無意識の「当たり前」を掘り起こし、それを価値ある強みとして認識して言語化できるようになることは、自分の可能性を解き放つ鍵になります。

仕事では、自分の得意分野を活かせる案件に積極的に手を挙げることができるし、「うちはこれが得意です」と胸を張ってアピールできるようになります。

地域の他の会社との連携でも、「うちはこの部分を担当します」と役割分担がしやすくなるでしょう。


9.社長、あなたの「普通」が宝物です

あなたが毎日、何気なくやっていることの中で、実は周りの人が「すごい」「ありがたい」と思っていること、それは何でしょうか。

それは締め切りをきっちり守る真面目さかもしれません。
難しい加工を分かりやすく説明する技術かもしれません。

ピンチの時にユーモアで場を和ませるセンスや、困っている同業者にそっと手を貸す優しさ、複雑な案件でも本質を見抜く経験と勘かもしれません。

「こんなの大したことない」
「どこでもやってること」
と思っているその「当たり前」の中にこそ、よその会社には真似できないあなたの会社だけの価値が隠れているんです。

ぜひ普段の仕事の中で、お客さんや従業員の反応に少しだけ注意を向けてみてください。
きっと新しい発見があるはずですよ。


✨️この記事書いた人✨️

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