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#21|信頼残高を積み上げるコスパ最強習慣3選

時間を守る、約束を守る、言ったことはやる。
立派な自社ビルや広告より、これだけで信頼は勝手に溜まっていく。

皆さん、「そんなの当たり前やんか」と思いますよね。
でも、よく考えてみると、この当たり前をきっちりやり続けるのは意外と難しい。
そして、これをちゃんとやっている会社は、確実に取引先や従業員から信頼されているんです。




1.信頼は銀行の預金と同じ


「信頼残高」という言い方をしますが、これは銀行の預金通帳と同じだと考えてください。
毎日少しずつ積み立てていくものです。

ただし、普通の預金と違うのは、通帳に残高が書いてあるわけじゃない。
自分の信頼が今どれくらいあるのか、もしかしてマイナスになっているんじゃないか、それが目に見えないところが厄介なんです。

だからこそ、毎日コツコツと「入金」する習慣が大事になってきます。
では、なぜ「時間を守る」「約束を守る」「言ったことはやる」の3つが、信頼を貯める一番の方法なのか。
順番に見ていきましょう。


2.時間を守る─これができないと何も始まらない


納期、打ち合わせの時間、訪問の約束。
時間を守るというのは、「あなたの時間を大切にしています」というメッセージを、口で言う前に行動で示すことです。

ここで怖いのは、人間の記憶の仕組みです。
10回ちゃんと時間通りに納品しても、たった1回納期に遅れただけで、「あの会社は納期が遅れる」と思われてしまう。
良いことより悪いことの方が、強烈に記憶に残るんです。

信頼という口座は、入金するのは時間がかかるのに、引き出しは一瞬です。
しかも、自分が思っている以上に大きな金額が引き出されてしまう。
時間を守るというのは、プラス評価というより、マイナスにならないための最低ラインなんです。


3.約束を守る─小さな口約束こそが勝負


次に大事なのが「約束を守る」こと。
ここで覚えておいてほしいのは、大きな契約だけが約束じゃないということです。
むしろ、日常のちょっとした約束の方が信頼を作るんです。

「図面、明日の午前中に送っときます」
「来週の水曜に電話します」
「サンプル、週明けに持っていきます」

手帳にわざわざ書くほどでもない小さな約束。
でも、こういう約束を毎回ちゃんと守っていると、相手の頭の中に「あの社長は、どんな小さな約束でも必ず守る人だ」というイメージができあがります。

すると、いざ大きな仕事の話になったとき、相手はもう信頼してくれているんです。
「あの人は細かい約束も守る真面目な人だから、この大きな仕事も任せて大丈夫だろう」と。

これは、立派なカタログを何冊作るより、よっぽど効きます。
中小企業が大手に対抗できる、数少ない武器の一つです。


4.言ったことはやる─社員は社長の背中を見ている


「約束を守る」と「言ったことはやる」は似ていますが、実は違います。
「約束を守る」は取引先との関係。
「言ったことはやる」は、もっと広い話です。

これは、自分が社員に向かって宣言したことも含まれます。
たとえば、朝礼で「今年は残業を減らす。無駄な作業を見直す」と言ったとします。
これは誰か一人との約束じゃありません。
でも、確かに社長が言ったことです。

その社長が、誰よりも早く帰って、会議も時間通りに終わらせる努力をする。
その姿を社員が見た時、「ああ、社長は本気なんだ。口先だけじゃないんだ」という信頼が生まれます。
これが、社長としてのリーダーシップの基礎になります。

逆に、「残業を減らせ」と言っている社長が、毎晩遅くまで工場の電気をつけていたら、社員は誰も本気にしません。
「俺たちには言うけど、自分は別なんだな」と思われます。
これは、信頼口座から一気にお金が引き出される最悪のパターンです。

言っていることとやっていることが違うと、社長の言葉そのものが軽くなります。
一度軽くなった言葉を、もう一度重くするのは、本当に大変です。


5.見栄より、地道な積み重ね


立派な事務所、広告、最新の機械─こういうものは、確かに会社の信頼を目に見える形にしてくれます。

でも、それだけに頼るのは危険です。
こういうもので作った信頼は、いわば「外側だけの信頼」です。
もっと立派な事務所を持つ会社が出てきたら色褪せますし、業績が悪くなって広告が打てなくなったら消えてしまいます。

一方で、時間を守り、約束を守り、言ったことをやることで作る信頼は、社長自身と会社の文化の中から出てくるものです。
これはお金がほとんどかからないのに、一度できあがれば、景気が悪くなろうが何があろうが、簡単には崩れません。
いわば、会社の芯の部分です。

見栄を張るのが、その場しのぎの借金だとすれば、地道な習慣は、毎月コツコツ貯める定期預金のようなものです。

最初は変化が見えにくい。
でも、気がついたときには、利息も含めてすごい金額になっている。

そして、そこから生まれるのは、お金だけじゃありません。
良い職人、リピートしてくれる取引先、困ったときに助けてくれる仲間─お金では買えない財産が、次々と集まってくるんです。


6.あなたの信頼貯金は、今いくら貯まっていますか


信頼というのは、一度の大きな仕事で作られるものじゃありません。
毎日の小さな誠実な行動の積み重ねです。

時間を守り、約束を守り、言ったことをやる─この地味で当たり前のことをコツコツ続けることが、どんな高い広告費より、どんな立派な事務所より、強く会社の価値を語ってくれます。

最後に、一つ考えてみてください。
今回は信頼を貯める方法の話をしました。
では逆に、「これくらい大丈夫だろう」と軽く考えてやってしまっているけれど、実は信頼をじわじわ減らしている行動は何でしょうか。

その答えを見つけることが、新しいことを始めるより、もっと大事かもしれません。


✨️この記事書いた人✨️

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