【離職のバグ】なぜ会社は「残ってほしい人」から辞めていくのか
〜9月1日 08:30
「少し、お時間いいですか・・・?」
その一言を聞いた瞬間、嫌な予感がしました。
会議室で切り出されたのは、退職の相談。
しかも、その相手は新人ではありません。
誰よりも成果を出し、誰よりも責任感があり、周囲からも信頼されている人です。
「あの人だけは辞めないと思っていた。」そう感じた経験はないでしょうか?
実際、多くの会社で先に辞めていくのは、残ってほしい人です。
・チームを引っ張っていたエース
・周囲から頼られていたリーダー
・会社の未来を任せたいと思っていた人
一方で、不思議なことに、「あの人は辞めそう」と思っていた人ほど残ることがあります。
そして、優秀な人が一人辞めるだけで現場の空気は変わります。
残されたメンバーの負担は増え、お客様への対応品質は落ち、育成まで止まり始める。ようやくその存在の大きさに気づきます。
しかし、その頃にはもう遅いのです。
「条件が悪かった」で終わらせていないでしょうか
優秀な人が辞めると、多くの会社はこう考えます。
「もっと条件のいい会社に転職したんだろう。」
「市場価値が高い人だから仕方ない。」
「給料で負けたんだ。」
確かに、それも一つの理由かもしれません。ですが、本当にそれだけでしょうか?思い返してみてください。
辞めた人は最後まで愚痴を言っていたでしょうか?
むしろ、誰よりも真面目に働き、最後まで責任を果たし、周囲に迷惑をかけないよう引き継ぎまで丁寧に進めていたはずです。
だからこそ、「なぜ辞めたのか分からない・・・」そんな状態になります。
そして、退職を伝えられて初めて、昇給や昇格、待遇改善を提案します。
ですが、その頃には本人の意思は固まっています。
慰留が成功しないのは、給料が足りなかったからではありません。
本人の退職理由は、もっと前から積み重なっていたからです。
会社が退職に気づく頃には、本人は何カ月も前から、「この会社で成長し続けられるのだろうか?」という問いを、自分の中で繰り返しています。
つまり、退職は突然起きた出来事ではありません。
長い時間をかけて積み重なった結果として、最後に表面化しただけなのです。
離職は「待遇」ではなく「構造」が生み出している
優秀な人ほど、市場価値は上がります。しかし、市場価値が上がったから辞めるのではありません。
成長したからこそ、会社の未来と、自分の未来が見えるようになるのです。
この会社で、
あと何年成長できるのか?
もっと大きな挑戦はできるのか?
自分に裁量は広がるのか?
その答えが「もうここでは変わらない・・・」になった瞬間、優秀な人は次の場所を探し始めます。つまり会社が失っているのは人材ではありません。
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8月2日 08:30 〜 9月1日 08:30
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