【権限委譲のバグ】任せているのに部下が育たない本当の理由
〜9月8日 09:30
「この仕事、君に任せるよ。」
そう言って任せたはずなのに、数時間後にはこんな質問が返ってきます。
「これって、どう進めればいいですか?」
「どちらを優先した方がいいですか?」
「最終的な判断をお願いします。」
最初は丁寧に答えます。
でも、それが何度も続くと、「任せた意味がないな」「結局、自分でやった方が早い」そう感じ始めます。
特に期待して採用した中途社員や即戦力ほど、この状況になると落胆は大きくなります。
前職では一人で仕事を回していた人なのに、今の会社では何をするにも確認が必要になる。
「本当にこの人は即戦力だったのか?」
そんな疑問さえ浮かぶでしょう。しかし、この現象は本人の能力不足ではありません。権限委譲がうまくいかない会社で、非常によく起きる”構造的な問題”なのです。
「もう少し慣れれば動ける」は勘違い
多くの管理職は、この状態をこう考えます。
・入社したばかりだから
・まだ会社に慣れていないから
・もう少し様子を見よう
確かに最初の数週間なら、その考え方も間違いではありません。
しかし半年経っても、「確認してもいいですか?」と聞いてくるなら、それは慣れの問題ではありません。時間だけでは解決しない問題です。
それでも私たちは、「そのうち自分で判断できるようになる」と期待して待ち続けます。ですが、何も変わりません。
そして最後には、「やっぱり任せるのは早かった」と仕事を取り戻してしまいます。これでは、いつまで経っても部下は育ちません。
権限委譲が失敗する本当の理由
ここで、多くの人が勘違いしています。
仕事を任せることと、判断を任せることは、まったく別です。
ほとんどの会社では、
・やる仕事
・納期
・手順
ここまでは伝えています。しかし、一番大切なものを渡していません。
それが、「この会社では何を優先して判断するのか」という判断基準です。
例えば、
・品質を優先するのか。
・スピードを優先するのか。
・利益を優先するのか。
・顧客満足を優先するのか。
この基準が分からなければ、人は自分で判断できません。
つまり、仕事は任せた。でも判断の基準は渡していない。だから確認に来る。これが、権限委譲が失敗する本当の原因です。
なぜ即戦力でも動けなくなるのか?
即戦力とは、「仕事ができる人」ではあります。しかし、「あなたの会社の判断基準を知っている人」ではありません。
これは車の運転に例えると分かりやすいでしょう。
運転技術が高い人でも、初めて走る街では地図が必要です。地図がなければ、どれだけ運転が上手くても道を間違えます。
会社も同じです。即戦力は、仕事の進め方は知っています。
しかし、あなたの会社独自の
・優先順位
・判断基準
・意思決定のルール
までは知りません。つまり、運転は上手いけれど、地図を持っていない状態なのです。
だから前職の常識で判断します。すると、「うちではそうじゃない」と修正されます。
その結果、「勝手に判断すると怒られる」と学習し、何をするにも確認するようになります。指示待ち社員は、こうして生まれているのです。
なぜ「任せる」と、かえって指示待ちになるのか?
ここから、この構造が現場でどのように起きているのかを見ていきましょう。権限委譲がうまくいかない会社では、ほとんどの場合、次の3つのパターンが繰り返されています。
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8月9日 09:30 〜 9月8日 09:30
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