【評価のバグ】評価制度を変えるたびに社員が冷めていく本当の原因
「今期の評価はBです」
そう伝えた瞬間、相手は「分かりました」と答える。
表情も穏やか。言い返してくるわけでもない。面談自体は問題なく終わる。でも、部屋を出ていく後ろ姿を見ながら、どこか引っかかる。
本当に納得してくれたのだろうか・・・?
数週間後。その社員の仕事ぶりは変わらない。挑戦するわけでもない。相談が増えるわけでもない。
むしろ以前より少しだけ距離を感じる。
評価面談は終わった。でも、組織は何も変わっていない・・・。
そんな経験はないでしょうか?
評価制度は変えてきた
もちろん、何もしてこなかったわけではありません。
評価項目を増やした。
目標管理制度を取り入れた。
評価者研修も実施した。
360度評価を導入した会社もあります。
社員の不満が出れば、「もっと公平な制度にしよう」と改善を重ねてきた。
それでも評価の時期になると、必ず同じ言葉が聞こえてきます。
「思ったより低かった・・・」
「ちゃんと見てもらえていない気がする・・・」
「あの人より自分の方がやっている!」
一方で、評価する側も楽ではありません。
評価シートを書き、コメントを考え、一人ずつ面談をする。
毎回かなりの時間を使うにもかかわらず、終わった後に残るのは達成感ではなく、「また今年も終わった・・・」という疲労感です。
評価される側も納得していない。
評価する側も疲弊している。
それなのに、翌日から現場は何も変わらない。
もしそうなら、見直すべきなのは評価制度ではなく、評価という仕組みそのものなのかもしれません。
「評価とはそういうもの」で終わらせていない?
ここで、多くの経営者はこう考えます。
「評価なんて全員が納得するわけがない」
「給料が絡む以上、不満は出て当然だ」
「結局は人が人を評価するんだから、多少の好き嫌いは仕方ない」
どれも間違いではありません。
私自身、400社以上の組織を見てきましたが、
評価制度だけで全員が100%納得する会社はありません。
だからこそ、多くの会社は、「評価とはそういうもの」として受け入れてしまいます。
しかし、私は一つだけ違和感があります。
本当に問題なのは、不満ではありません
評価の場では、社員は様々な反応を見せます。
納得する人もいる。
不満を口にする人もいる。
何も言わない人もいる。
でも、その後の現場を見ると、もっと気になることがあります。
評価が終わっても、行動が変わらないのです。
評価のために時間を使った。
面談もした。
フィードバックもした。
それなのに、半年後も同じ課題が繰り返される。
もし評価が、人を成長させるためにあるのなら、これは少し不自然ではないでしょうか?
評価しているのに、人が育たない。
制度を変えているのに、現場は変わらない。
この違和感こそ、組織が発している最も重要なサインです。
構造を見れば、見えてくるものがある
評価がうまく機能しない理由を、私たちはつい制度の問題だと考えがちです。
・評価項目が悪い
・基準が曖昧
・評価者のスキル不足
もちろん、それらも影響します。
しかし、400社以上の組織を支援する中で分かったことがあります。
評価で悩む会社には、業種や規模を問わず、ほぼ共通する構造があります。
つまり問題は制度ではなく、評価の構造なのです。
評価が機能しない組織に共通する「4つの構造」
ここまで読んで、「制度を変えても意味がないのか・・・」
そう感じた方もいるかもしれません。
もちろん、制度そのものを見直すことが必要なケースもあります。
ですが、多くの会社では、制度以前に、評価が機能しなくなる構造があります。
業種や規模が違っても、評価に悩む会社には、驚くほど共通点があります。
・社員が評価に納得しない会社
・評価する管理職が疲弊する会社
・評価制度を何度変えても現場が変わらない会社
その背景には、4つの構造があります。
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