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【幕間】 フィオナの王都カフェランキング

【幕間】フィオナの王都カフェランキング
〜聖女が選ぶ、癒しのひととき〜


「ふふふ〜」

ドレッサーの前で、フィオナが鼻歌をこぼす。

神殿を出てから——生活は、一変した。

「口紅一つ、贅沢品だったもんねぇ」

街娘の衣装に着替え、髪をまとめる。

「……もう、昔のことはいいのに」

今日は——王都カフェ巡りの日。

——王都、待ち合わせ場所。

「フィオナー!」

「待たせちゃった?」

「ううん!楽しみで早く来ちゃったの!」

街娘三人組。

(……リオがいたら『オーラが違うだろうが』とか言いそう)

「では、本日は——王都カフェランキングで参ります」

「出たわね」

「それでは——第3位です」

「……ピンク」

「赤もですわね」

可愛らしい外観の店。

「甘い匂いがする……!」

店内へ。

「……わぁ」

運ばれてきたのは——プリンアラモード。

「……勝ったな」

「何にですの?」

「全部に」

一口。

「甘っ……いや、ちょうどいい……!」

「計算されていますわね」

「飴細工は魔法で温度管理されているんです」

「え、ずるい」

「これ、ログ出るんだけど……」

《糖分:高》
《幸福度:上昇》
《理性:低下》

「理性持ってかれてる!!」

「ふふ、つい長居してしまうんですよ」

「理性吹っ飛びました〜」

「次は、ちょっと変わり種です」

王都の外れ。

「こんな所にカフェなんてあるの?」

「レオンの紹介なんです」

扉を開ける。

リーン……

「いらっしゃいませ」

ダークエルフの女性。

「……珍しいか」

「ごめんなさい!」

「レオンハルトの紹介で」

「……あの騎士か」

「味覚が素直で助かる」

「そこ評価!?」

「座って」

運ばれてきたチョコ。

「……これが、第2位です」

一口。

「苦いのに甘い……?」

「後味が重なってますわね」

「カカオの配合だ」

真琴が呟く。

「層にしてクリーム挟んだら……ティラミス系とか合いそう」

「……ティラミス?」

「苦味と甘味の層構造?」

「そうそれ!」

「……面白い」

「また何かやりましたわね」

《成功率:不明》
《巻き込まれる人数:増加》

「やばいログ出てる」

「……行っちゃった」

外に出て、フィオナは再び

「では——最後に」

辿り着いたのは——

「……え?」

グリズリー獣人。

片目に傷。

「お腹出てる」

「情報量多すぎですわね」

「ここです!」

「ここ!?」

店内は満席。

「なんで?」

「食べれば分かります」

出てきたのは——

焼きたて+はちみつ。

一口。

「……は?」

「やばい……」

《幸福度:急上昇》
《思考:停止》

「全部どうでもよくなるやつ!!」

フィオナ
「……これなんです」

「頑張らなくていい味なんです」

店主、はちみつ追加。

「盛るな!?」

「理性が!」

「はちみつ多めが好きなんです」

「可愛いかよ……」

真琴
「で、結局どこが一番?」

フィオナ
「全部です」

「でしょうね!!」

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