〈文字多め〉19日目・1月19日|南極4日目|急病人発生のため航路変更|チレの基地に助けてもらう|笑かしてくるペンギン|エレファント島とシャクルトン|霧と暴風の恐怖体験|タオルアート|クルーズ14日目【2025年南米・南極旅】
今日はかなり長いです。


ホーランドアメリカラインは高齢者の多い船なので急病人には慣れている。
昨夜のうちに予定変更になり、私たちは予定外のキングジョージ島へ向かう。
サウスシェットランド諸島はエクスペディションシップは立ち寄るが、10万トンクラスの船が来ることはない。
すごく場違いな感じだった。





エレファント島は赤く染まっていて、かなりコンディションが悪いらしい。
西と東の天候が違いすぎる。

チレのエドゥアルド・フレイ・モンタルバ基地
すごい、カナダ船籍の船がいるよ!



見えていないけれど、左手に基地が広がっている。
1300mほどの滑走路もある。
それがわかったのは、頭上を飛行機が飛んで行ったから。
みごとな着陸だったみたい。
AIの推定では「BAe 146 / Avro RJ(4発小型ジェット):
定員は約70~100人だが、南極路線では燃料や荷物を多めに積むため
実際は60~80人程度で運航 されることが多い。」
とのこと。
船長から「今から急病人を運びます。その様子を決して撮影しないでください」という連絡放送があった。
1.動画を撮る人
私は10階から双眼鏡で一部始終を見ていた。
3階のデッキから思いっきり動画を撮っているのが見えた。
2.船専属のカメラマン
これはチャンスとばかりに、チレの基地をバックに外デッキにいるお客さんの写真を撮っている。
私にも「はい、こっち向いて!」と言うので「さっき、船長が写真を撮らないでって言ってたよ。それにここに来れたのはラッキーかもしれないけれど、誰かのアンラッキーなんだよ。」と片言の英語で言ったら、カメラマンはいやそうな顔で去って行った。
✨✨✨
クルーはボート用の桟橋を素早く作り、乗客を先導していた。
基地からは隊員がゾディアックボートで迎えに来てくれた。
付き添いの方もここで降りるらしい。
必要最低限の荷物をまとめて、小さなキャリーケースを持って行った。
1人は酸素ボンベもつけている。
ボートが着く前に、救急車も準備完了。
えっ、2台?
そう2組が下船でした。
もう一度ボートが迎えに来て、ボートが離れた瞬間にクルーは素早く桟橋をかたづける。
10分もかからなかった。
どこからか轟音が聞こえてくる。
ふと上を見たら飛行機が飛んできた。
あきらかに小型のジェット機で、100人弱は乗れるくらいの大きさ。
私はオタワーモントリオールであの大きさの飛行機に乗ったことがある。
2-2の配列の小型飛行機。
おそらく2組を助けに来てくれた。
すごいタイミングで来てくれた。
片道2時間半から3時間。
わざわざ、プンタ・アレーナスから。
ここまでチレにお世話になるとは思わなかった。
そうこうしているうちに2組目のグループも基地に着いた。
ボートを降りて、坂道を上がる。
赤い塗装のしてある、歩きやすそうな鉄板の道。
✨✨✨
鉄板は大きなものが2枚敷いてある。
右側を人間が歩いて、人と荷物を運びこんでいる。
左側には1羽のペンギン。
じーっと人間を見ている。
人が移動する度に、首を右から左へ動かしている。
でも、最後の人がボートを降りて地上に移動したら、そのペンギンも動き始めた。
こんなところでクルーズが強制終了になって、これから自力で北米かヨーロッパに帰らないといけないのに。
助けてもらえてありがたい。
でも、この先まだまだ入院・検査で滞在期間は延びる。
大きな荷物は後で病院へ別送。
いろいろ考えてみたけれど、ペンギンがすべてもって行ってしまった。
おそらくあの子はものすごく好奇心旺盛な子で、人間観察が好きなんだろう。
笑える状況じゃなかったけど、笑っちゃった。
ペンギンが出迎えてくれる緊急搬送って何よ。
このようなことがあるので、必ず双眼鏡は持って行ってください。
全員無事上陸を見届けて、船は一路エレファント島へ。


この青い文字は、氷河の名前。
この島に、14か国14の南極調査基地がある。
でも通年だったり、夏季のみだったり、複数国の共同設営というのもあるので数えるのは難しい。

これがエレファント島。

これらの海図も常時展示してある。


エレファント島とアーネスト・シャクルトン
天候が一番悪かった。
おそらく夏としては最悪の天候だったと思う。
何しに来たの?
サー・シャクルトンとお仲間の偉業をこの目で確かめるため。
1914年にアーネスト・シャクルトン率いる「帝国南極横断探検隊(1914–1917)」が遭難した
南極につく前に氷に阻まれ、船も氷圧で壊れてしまった
しかたがないので、選抜隊員5人が助けを呼ぶため1300km離れた捕鯨基地に小さなボートで移動
その後、残された仲間を救うため4度にわたる救出作戦を敢行
船の沈没、極寒、食料不足にも関わらず隊員28名全員が奇跡的に生還した
こんなところに仲間を置いて、救援を呼びに行ったなんて信じられます?
しかも残された方は信じて待ってたんですよ!
最終的にチレ政府に助けてもらいました。
チレは自国の領土なので、助けに行くのは当然みたいな感じです。
でも救援に行く人も命がけなので、偉業をたたえて、その時の船長の銅像が建ててあります。
すごいでしょう?チレ政府。
そして、みんなプンタ・アレーナスに移動、イギリスへ帰る。




エレファント島で、口元を押さえている男性の立っている位置で体験したこと。
みんなやたらとその場から去るんですね。
しかも無言で。
そっと、よける感じ。
「変やな~、何かな~」と思って、そこに立ったんですよ。
そしたら、一瞬、ふわっと体が宙に浮いたんです。
あまりの暴風で。
私もすぐにそこから去りました。
10歩場所が違うだけなのに、全然風圧が違う。
「私はすぐに死ぬな」と思いました。
ここで生き抜くのは難しいです。

さようなら~。エレファント島。
さようなら~。南極!!
また来るね!




これにて、南極の全行程を終了しました。
おつきあいいただきありがとうございました。
2か所のペンギンにつづく。
今日のペンギン・タオルアート
南極初日にクルーが作ってくれたペンギン。
南極ありがとう!記念撮影。
ペンギンの動きがなかなかいい。
防寒着はお手製と100均と教会のバザーで。


うち、2人きりの写真がほぼないんですよ。
どこが新婚旅行やねん。 笑
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