【ちょっと昔の世界一周】 #33 《ローマからの道》
全ての道はローマに通ず
そんなローマに私は立っている。

〝全ての〜〟と言われると、ローマが最終目的地のようなイメージだが、私にとっては通過点。
8ヶ月の予定のこの旅もまだ1ヶ月も経っていない…
思い返せばバンコクでの最初の夜。
期待と不安が入り混じった中で始まったこの旅。
色々あったが元気にローマまでたどり着いた。
さすがにローマは大きい街だ。
そのおかげで様々な観光のカタチ、そして生活のカタチがある。
ユーロ高もあって苦労したイタリア生活だが、最も安い宿も見つけることもでき、近所にある観光用ではなさそうなお一人様サイズでお手頃価格のピザで空腹を満たす。
快適な拠点が決まったことで、ローマでの滞在はとても充実していた。
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繰り返しになるが、さすがローマである。
観光・日常生活の活気も人の多さ以上に感じられる。
観光スポットというわけではなさそうだが、街並みも素敵だしフラッと歩いていると遺跡のエリアも見に行ける。


さらに、イタリアに来て気に入った教会巡り。
何が。というわけではないがそれぞれの装飾やそこで過ごす(祈りも含め)人たちの空気感が好きになったのだが、街が大きいこともあり少し歩けばすぐに教会を見つけられる。
宗教観という点で、私はクリスチャンではない。
家族の影響もあり、仏教も神道もごちゃ混ぜのなんでもあり。
八百万の神の考えに賛同できるということは神道なのかもしれないが、そこまでのこだわりもない。
そんな私にとって、教会で感じられる空気感はとても心地よかった。



そこから少し気分を変えて外に出れば、有名観光地が見れるローマという街はとても面白かった。
もちろん良いことだけではない。
観光地ということは、自分も含め多くの観光客がやって来る。
早朝のトレヴィの泉の落ち着いた雰囲気が、あっという間に大勢の観光客でごった返しになる。


大きさや装飾の美しさでいえばサンピエトロ寺院は素晴らしいのだが、祈りの場という雰囲気はほぼ感じられない。
元来、一人の時間が好きなせいもあるがどうも合わなかった。


観光で訪れているのだから、もちろん楽しみたい気持ちは分かる。
だが、自分たちが楽しむ為に周囲のことを考えられない姿を多く見た。
いわばマナーの問題、割合としては一部の人たちなのだが、人が多ければ分母が大きいということ。結構な人数になってしまう。
さらに人にもよるが、観光客への態度。
ミラノでの出来事でも感じたが、私も含め特にアジア系の旅行者を軽く見ている感じがした。
その上、ボッタクリもいる。
アジアに比べればかわいいものだが『上から目線で見といて、ぼったくるな!』と思ってしまう。
そんな文句もあるが、結果としてはローマに来れてよかった。



歴史を感じられる世界。
そこに暮らしている人たちとの関わり。
過去と現在が混じっていて、とても楽しい。
安宿を見つけたが、周囲の環境は観光地ではない。
おかげでローマに住む人たちの日常を感じる。
『こういう場所があってるんだな…』
そんなことを感じられたことも満足に繋がったのかもしれない。
さらに、ローマで最も好きになった場所。
それが、、、
コロッセオ

コロッセオの歴史・行われていた事を考えると、色々と考えさせられるのだが、それも含めとても引き込まれた。
自分でもなぜかは説明できないのだが、入場する・しないに関わらず、毎日のように訪れて眺めていた。


ベンメリアでも考えたが、当時コロッセオにいた人たちと今コロッセオにいる私たちにとってコロッセオの意味は違うであろう。
命をかけた闘い、それを娯楽として行われていた時代。
その時のコロッセオとは違う。


しかし、同じように人を引きつける力を持っている。
内容もだが建築も含め引きつける力。
そこに歴史も加わってより魅力を増している。
そんなコロッセオの前を今は車が走っている。

内部もいいが、当時の形で現代に生きている姿もとても魅力的。
様々なことを考えさせてくれるコロッセオは、私のローマ滞在をとても充実させてくれた。

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そんなローマでは面白い発見もあった。
今まで訪れた街よりも有名ということもあって、多くの日本人と出会えた。
出会ったと言っても、日本人宿での出会いとは違い見かけたというもの。
ちょうど夏休み期間ということもあり、家族旅行で来ているであろう人が多かった。
不思議なものである。
その中の多くの人たちが、ほぼ同じ会話をしていた。
子「パパ〜、次どっち行くの?」
父「(地図を広げながら)えっとねぇ〜、あっち、いやこっち、、、かな」
母「ねぇ〜、また迷ったの!いい加減にしてよ!」
不思議なもので、地図を見て迷う父親。
それに呆れる母子という構図が多かった。
なんとなく分かってはいるが、父親ってこんな扱いか…
私は将来こうならないようにしよう!
そう感じさせてくれた。
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一日中観光していても飽きないローマという街。
ミラノに来た時はどうなるものかと思ったイタリアの旅だが、段々と好きになってきた。
といっても旅はまだまだ続く。
ここからは船でギリシャに渡り、トルコを目指す。
次はギリシャ行きの船が出る街【バーリ】
ネット屋で情報を調べようかと思ったが、調べたところでどうなるものでもない。
お一人様ピザもいいが、ローマに来てから見つけたケバブサンドでも食べて準備するか…
日が暮れ、ライトアップされたコロッセオに別れを告げ宿へと向かって行った。
