写真を楽しむ【見方】
前回の記事では、
私なりの写真の楽しみ方、それを使った上達方法の考え方を書きました。
予想よりも長くなったので、今回は実例として詳しく書いてみようと思います。
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まず、前回の内容の簡単なまとめ
基本はあなたが〝いい〟と感じた写真。
その写真を見る時にやることは
①主題を見つける
②主題の見せ方を考える
③隠し味(副題・テーマ)を想像する
この3つのポイントを深掘りすることで、まずは写真を見ることを楽しむ。
そして、見て楽しんだ結果、自分の写真の場合はできていなかった点は次の撮影・現像時に意識・修正する。
他人の写真の場合は、参考にできる点を自分の知識として活用していく。
こうすることで上達できるはずです。
それでは、例として何枚か私の写真で説明します。
*****

1枚目は、前回の記事で簡単に説明したこの写真。
始めに、①からいきます。
もう一度よく見てください。
どこが主題か分かりますか?
※考え中…
↓
※考え中…
↓
はい、ご想像通り〝薔薇〟が主題です。
そんなの簡単だよ!そう思ったあなた!
では、薔薇は薔薇でもどの薔薇が主題ですか?
薔薇と言っても、この写真の中には何輪かあります。
撮影者である私は、どの薔薇を見せたかったでしょう?
正解は、、、

この薔薇です。
私は花を撮ることが多いのですが、基本的に花は一輪だけではないです。
しかも、主題も周囲の花もパッと見ると同じです。
これが人間であれば、服装や顔で一人一人違いを感じられると思いますが、花はなかなかそうはいきません。
(よく見ると違うのですが、そこまでじっくり見る人は少数派だと思います)
基本的に〝群〟の中で〝個〟を撮る花写真。
〝群〟を見せる撮り方をするにせよ、その中の〝個〟を意識することで見る人へ与える印象は変わってきます。
どうでしょう。
主題を見つけるのは簡単ですが、もう一歩踏み込むとまた違った印象を感じませんか?
ひとまず①はここまで、次は②に進みます。
↓
では、主題をより印象的に見せるために何をしているでしょう?
ここで、普段私が写真を見る時にやっていることは、どうやって主題に視線を誘導してるか?を考えています。
やはり、撮影者が最も伝えたい箇所は主題でしょう。
その為にどうしたのか?を考えます。
今回の写真に関して、私は主題(薔薇)を見せるために配置を意識しました。
〝構図〟という言葉で話すと長くなりますが、なんだかんだ人の視線は最初に真ん中に向きます。
よほど、明暗・彩度のコントラストやインパクトのある主題でない限り、パッと見たら中心をとらえた後に目立つ箇所に視線はもっていかれます。
なので、主題を中心よりに配置しました。
キッチリと真ん中ではないですが、比較的視線を誘導できる位置に配置できていると思います。
そうすることで、数ある薔薇の花の中で〝主題〟である薔薇の花がより際立ってくるはずです。
そして、ここは③にもかかってくるのですが、主題以外の薔薇も切り取りたくて、縦構図に決めています。
私のイメージでは、横位置だと切り取れる薔薇の数が少なくなってしまうので違うと感じました。
この写真を初めて見たとして、①の工程で主題をしっかりと感じてくれれば
『この写真は〝この〟薔薇を見せたいんだ。そして、縦位置で撮ったということは他の薔薇も写し込みたい理由があるはず...』
という感覚を無意識でも感じとって欲しくてこの構図・配置で撮りました。
それと、この時の光の入り方では薔薇の花が全体がアンダー気味になっていました。
シルエットを活かすのであれば、そのままでも良かったのですが、私は薔薇の色の美しさを見せたかったので、現像時に明度を上げて調整しています。
ですが、若干他の薔薇よりも主題を暗めにしています。
明暗のコントラストがあると、少ない割合の方に無意識に意識が向くのではないかと思い、やってみました。
基本的なことですが、こういったこともしています。
ここまでが②の工程です。
(ホントはもう少し詳しく見るのですが、長すぎると思うのでこれぐらいで...)
↓
最後に③、隠し味。
この写真の関しては簡単だと思います。
隠し味どころか見えてます。
それは背景に見える〝ベンチ〟です。
正直、このベンチを入れないのであれば、もっと右側にまわったり、寄ったりして画面全体を薔薇で埋めます。

では、なぜ私がベンチを入れたのか分かりますか?
それは、空間を見せたかったから。
よく、スタバは飲食物だけでなく空間を提供する。と言われていますが、私もこの写真を見た人に、この場所は薔薇を見ながらゆったりと過ごせる空間なんだよ!ということを感じてもらえればと思い撮ってみました。
薔薇を見ながらベンチに座ってゆったりとする
そこを表現したかったんです。
これが私の見方です。
どうでしょう。
こんな感じで写真を見ることは?
ここまで読んだ方は、撮影者(今回は私)の考えに少し踏み込んでます。
実際に私が普段見ている時は、もっと①②③が組み合わさって考えているのですが、今回は少し分離させて考えてみました。
そして、自分の写真をこの見方で見返したとしたら、自分だから感じる改善点が出てくることがあります。
ちなみに、この写真は今見返すと改善点がたくさんあります。
それでは、もう少し要点をまとめた形で次の写真を見てみます。
*****

まず①、主題はもちろん薔薇。
②も含めて考えると、3つの中で中心に配置されている真ん中の薔薇です。
その中で、より見せたい箇所があります。
どこでしょう?
※考え中
↓
※考え中
↓
はい、ここです。

中心の薔薇の中でも、花びらの重なりが最も見せたい箇所。
ここを見せるために色々しました。
まず、撮影時に重なりがはっきりと見えるように絞りを調整。
私は基本的に好きな単焦点レンズをつけっぱなしなんですが、そのレンズで撮った際の被写体との距離による被写界深度を意識して、構図・絞りを決めました。
なので、結果として左右の薔薇の花びらの重なっている箇所もキッチリと写り、薔薇の特徴的な重なり具合が強調されたと感じています。
そして、撮影時の日の当たり方もあり、主題の部分の明るさが最も目立つように現像時に周囲の明度を落としています。
こうすることで、主題の箇所に視線を誘導しやすくなったと感じています。
そもそもなぜ重なりを見せたいのか…
理由は、、、
この部分が薔薇の美しさと思っているからです!
※もちろん他にも魅力はありますよ
ここまでが①と②をまとめて見た感じです。
そして、次は③。
これは自分の写真なのですぐに解説できますが、他人の写真だとより深く見ていきます。
この写真の隠し味、それは、、、
秋薔薇の美しくもどこか切ない雰囲気…
感情的なものなので捉え方は人それぞれだと思いますが、私はその思いを込めました。
1枚目に解説した薔薇は、初夏に撮影したもの。
それに比べ、こちらは10月に撮りました。
秋薔薇は初夏に咲くバラに比べ少しずつ、ひっそりと咲くことが多いです。
その分、美しさを感じられると言われています。
この写真にはそんな雰囲気を込めてます。
ちなみに、
現像時に別の雰囲気にもしてみました。



好みはあると思いますが、最も私の見せたい秋薔薇の雰囲気は最初の雰囲気。
自分の写真だと『イメージした雰囲気にできた!』と思った後に、改善点を探します。
この写真の改善点は、左上から右に伸びている背景

柵なのですが、写り込みをもっと減らす・写るのであれば平行を意識するなど、もう少し考えられたと思います。
ここから、撮影時に四隅の意識をもっと持つという目標を持ちました。
正直、思ってもできないことが多いのですが、意識することで少しは改善していけます。
これが他人の撮った写真だったとしたら
『この人はこの暖かさ、明るさを表現したかったんだ。それはなぜだろう?主題はここだと思うし、もしかしてこの表現をするということは、こういう意味なのかな?』
という具合に考えてみます。
そして、③を意識した上で①と②を改めて見返す。
そうすると、
私はこの写真の〝ここ〟に引き込まれた!
と気づき、自分ならこの表現のここを活かしたい!と感じられると思います。
そして、まずは似たような撮影条件の際に試してみる。
そうすると『こんな時も活用できるかも!?』と次第に自分の表現の一つになっていくはずです。
こんな感じで写真を見返すと楽しくないですか?
※楽しくなかったらごめんなさい…
直接ではなく、こういう風に写真を通したコミュニケーションをとることも、写真の楽しみ方だと思います。
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最後にもう1枚。

さっきまでと違うと思います。
さぁ、①、、、
主題はどこでしょう?
※考え中
↓
※考え中
↓
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