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【第273回】 Marketing Cloud Next : 標準イベントトリガーフロー

Marketing Cloud Next Growth & Advanced Editions では、キャンペーンフローの標準テンプレートから「空白のイベント」を選択することで、フォーム送信イベントや、メールの開封・クリックなどのエンゲージメントイベントをきっかけにフローを開始できます。

本記事では、その基本的な設定手順について簡単に解説します。

今回は、「特定の URL リンクがクリックされた際に、別のメールを送信する」イベントトリガーフローのシナリオを実装します。


設定手順

セグメントトリガーフローの作成

1. まずは、イベントを発生させるためのメールを送信する「セグメントトリガーフロー」を作成します。

2. 今回は、メール内の特定 URL のクリックをきっかけに別フローを起動するため、事前にクリック対象のリンクをメール内へ設定します。


「空白のイベント」を利用してイベントトリガーフローを作成

3. 次に、キャンペーンフロー作成画面から「空白のイベント」を選択します。
※ 新規のイベントトリガーフローとして直接作成しても問題ありません。

4. 開始要素で表示される「イベントライブラリ」では、Salesforce が事前定義したイベントを選択できます。

標準イベントライブラリ一覧

5. 今回は、「Email Link Clickイベントを選択し、対象となる「メール」と「リンク」を指定します。

その際、リンクは、

  • すべてのリンクを対象にする

  • 特定リンクのみに限定する

のいずれかを選択可能です。


「メール送信」要素を利用する際の注意点

6-a. データグラフ項目を利用していない場合
コンテンツ作成時にイベントデータのみを利用している、若しくは、データグラフの項目を参照していない場合は、

✅ 「メール送信」要素の前に 24 時間以上の待機要素を配置する必要はありません。

6-b. データグラフ項目を利用している場合
一方で、データグラフの項目を参照している場合は、

⚠️ 「メール送信」要素の前に、24 時間以上の待機要素を配置する必要があります。この待機を設定しない場合、フロー保存時にエラーが発生します。

現在では、データグラフの差し込み項目だけが手段ではなく、Apex Class Data Providerコンテンツ変数 を活用することで、24 時間以上の待機要素を設けることなく、パーソナライズを実装できるようになっています。


動作確認

7. 両方のフローをアクティブ化した後、対象 URL がクリックされると、受信者が待機アクティビティへ進行することを確認できました。
正常にイベントトリガーが実行されています。


考慮事項

  • クリック後、フローがトリガーされ、画面上で連絡先の進行が反映されるまでに 2 分~ 5 分程度 かかる場合があります。

  • 今回のシナリオでは、複数回のエントリーを考慮していないため、必要に応じて制御を追加してください。

↓ ↓ ↓

詳細なイベントトリガーの設定が可能に(Summer '26~)

Summer '26 新機能リリースでは、プライマリ DMO の項目を使用し、トリガー条件をより詳細に設定できるようになりました。トリガー条件を設定するには、開始要素の「Additional Criteria」セクションで「Add Condition」を選択します。

さらに、再エントリー条件を定義することで、同一ユーザーがフローに再度参加できるかどうかを柔軟に制御できるようになりました。
以下のような制御が可能です。

  • Always:イベント発生のたびに再エントリーを許可

  • After completion:フロー完了後のみ再エントリーを許可

  • Never:一度のみ実行(再エントリー不可)


応用例と活用シナリオ

この仕組みを活用することで、さまざまな自動化シナリオを実現できます。

  • 代替チャネルでの再送信
    メールバウンス時に SMS や WhatsApp へ切り替えて配信

  • 同意取得時のウェルカムメール送信
    同意取得完了をトリガーにウェルカムメールを自動送信

  • キャンペーンメンバー自動登録
    特定 URL のクリックを条件にキャンペーンメンバーへ追加


いかがでしたでしょうか。

今回は、Salesforce が事前定義している標準イベントを利用したイベントトリガーフローを紹介しました。

一方で、「エンゲージメントシグナル」を利用したカスタムイベントトリガーの構築も可能です。こちらについては、別記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせて確認してみてください。

今回は以上です。


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