【第335回】 Marketing Cloud Next : 見込み客(プロスペクト)をフローで変換する
Marketing Cloud Next(Marketing Cloud Growth & Advanced Edition)では、見込み客(プロスペクト)からリードや取引先責任者への変換は、手動、もしくはトリガーフローを活用することで実行できます。
Tips:Summer '25 の新機能リリースで、見込み客(プロスペクト)から「取引先責任者」への変換が可能になりました。
見込み客(プロスペクト)の変換方法
見込み客を手動でリードに変換する
見込み客を手動で取引先責任者に変換する
見込み客をトリガーフローでリードや取引先責任者に変換する
手動で変換する方法については、以前の記事で説明済みですので、ご確認ください。今回はトリガーフローで変換する方法について解説します。
Data Cloud トリガーフローでリードや取引先責任者に変換する
今回の例では、Data Cloud の計算済みインサイトオブジェクト(CIO)である「Marketing Engagement Score」の条件を満たした見込み客を、Data Cloud トリガーフローを使ってリード、取引先責任者に変換します。
設定手順
1. 「新規フロー」を作成し、「Data Cloud トリガーフロー」を選択します。

2. 「開始」要素の設定で、オブジェクトのドロップダウンから「Marketing Engagement Score」を選択します。

3. トリガー条件には「レコードが作成または更新されたとき」を選択し、条件要件のドロップダウンでは「すべての条件を満たす(AND)」を選択して、以下の条件を設定します。
Engagement_Score__c が 50 以上

4. 次に、「レコードを取得」要素で Data Cloud オブジェクトから「Unified Link Individual」オブジェクトを選択します。

5. 条件要件の左側で、「Unified Link Individual」オブジェクトの「Unified Individual ID」を選択し、右側は「Triggering …」を選択します。

6. 続いて、「Triggering …」から「Unified_Individual」を選択し、他はデフォルトのままにします。

7. 続いて、別の「レコードを取得」要素を用意して Salesforce オブジェクトから「Prospect」オブジェクトを選択します。

8. 左側では Prospect ID を 右側では、レコードを取得(Get Records)のリソースから「Unified Link Individual…」を選択します。

9. 右側は「Individual Id」を選択します。その他はデフォルトのままにします。

10. 次に、「決定」要素をセットして、フロー上の連絡先が「見込み客(プロスペクト)」であるかを特定し、分岐させます。1 つ目の条件として、左側ではレコードを取得(Get Records)のリソースから「Unified Link Individual…」を選択します。

11. 「Data Source Object」を選択します。「Data Source」と間違えないように注意してください。

12. 右側に「Prospect」と入力します。

13. 続いて、2 つ目の条件として、レコードを取得(Get Records)のリソースから「Prospect …」を選択します。

14. 左側では、選択リストから「Prospect Status」(見込み客状況)を選択します。

15. 演算子を「一致しない」に変更して、右側は「Converted」を選択します。

16. 最後に Prospect のパス上で「アクション」要素を選択します。一覧から 「Convert Prospect」アクションを選びます。

17. アクションに表示ラベルと API 名を設定したら、Prospect ID にはレコードを取得(Get Records)のリソースから「Prospect…」を選択します。

18. 項目は「Prospect Id」を選択します。

19. Converted Status(取引開始状況)では「Converted」を入力します。

20. 既存のリードを更新して変換するか、新規リードとして変換するかを選択します。
新規リードとして作成する場合はトグルをオンにした後に表示される入力窓は、空欄のままで問題ありません。
既存のリードに変換する場合は、既存リードの空の項目のみが見込み客の値で上書きされます。

21. 最後にフローを保存し、「有効化」をクリックして完了です。

いかがでしたでしょうか。
今回は Data Cloud トリガーフロー を使った例をご紹介しましたが、プロスペクトステータスが「Qualified(有望)」に変更されたタイミングで、レコードトリガーフローを使ってリード変換を実行する こともできます。

また、フォームトリガーフロー を活用すれば、サインアップフォームキャンペーン時にリード作成の前段階でプロスペクトレコードの有無をチェックし、重複するリードの無駄な作成を防ぎつつ、既存の見込み客に対してリード変換を行うことも可能です。

状況に応じて、さまざまな フローのトリガー種別 を使い分けることで、より柔軟なオートメーションが実現できますので、ぜひ積極的にフローを活用してみてください。
今回は以上です。
