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【第377回】 Marketing Cloud Next : REST API を使ったオンデマンドフロー

Marketing Cloud Next Growth & Advanced Edition の Winter '26 新機能リリースでは、新しい種類の「オンデマンドフロー」が登場し、REST API を通じて連絡先を即時にトリガーし、メッセージを配信できるようになりました。

これにより、イベント発生から約 30 秒以内にメッセージを届けられるようになり、これまで課題となっていたタイムラグを大幅に短縮できます。

新規フロー作成時に、判断分岐や終了条件で使用可能な「データグラフ」も割り当てられるようになっており、パーソナライゼーションも可能 です。

Winter ’26 時点では データグラフを活用したパーソナライゼーション は可能でしたが、API から任意の追加情報を直接渡すことはできない という制約がありました。

しかし、Spring ’26 新機能リリース ではこの制約が解消され、REST API から追加のデータを渡し、動的にパーソナライズされたメッセージを生成することが可能 になりました。以下の記事で解説しています。

今回の記事では、この「オンデマンドフロー」を Talend API Tester を使って、実際にトリガーする流れを書いてみたいと思います。もちろん Postman などでも同様の流れで実行できます。

この記事では、Salesforce Platform 上で利用できるアクセストークンの取得が必要です。以下の記事で、詳細な手順を書きましたのでご確認ください。


オンデマンドフローの設定手順

1. 新規フローを開いて「オンデマンドフロー」を検索します。

2. 「データスペース」と「データグラフ」を選択します。今回は、個人 ID でトリガーしますが、従来の統合個人 ID ベースのデータグラフはそのまま利用できます。

3. 以下のようなシンプルなフローが開きますので、設定を開始します。

4. キャンバス設定後、フローの名前を決めて保存したら、歯車マークをクリックします。

5. ここで表示される「Flow API Name」を、後ほど利用しますので、コピーしてメモします。

6. その後、フローをアクティブ化します。


Talend API Tester の設定手順

1. それでは REST API を実行します。事前に、以下の 3 つを準備します。

  • アクセストークン(アクセストークンを取得していない場合はこちら

  • Flow API 名

  • 私のドメイン名(設定から「私のドメイン」に進んで確認してください)

2. Talend API Tester の新しいリクエストを開いたら、以下の通り登録します。※ Bearer と アクセストークの間は半角スペースが必要です。

--- メソッド 
POST 

--- エンドポイント
https://[私のドメイン名].my.salesforce.com/services/data/v65.0/actions/custom/flow/[Flow API 名]

--- ヘッダー 
Content-Type:application/json 
Authorization:Bearer [アクセストークン] 

3. 続いて、ボディのサンプルは、以下の通りです。

--- ボディ 
{ 
"inputs" : [ {
   "EmailAddress" : "n.watanabe@nac-plus.co.jp",
   "IndividualId" : "003Hu00003p70jmIAA"
   } ] 
}

※ IndividualId には 18 桁の Salesforce ID を使用します。存在しない CRM レコードの ID を入力すると、フロー実行時にエラーが発生します。
また、メールの送信はここで指定されたメールアドレス宛てに送信されるため、仮に CRM レコードにメールアドレスが登録されていない場合でも送信自体は可能です。この送信メールアドレスは同意管理の状況に従うので、コミュニケーション購読でオプトアウトしていれば、送信されません。

4. 設定が完了すると、以下のような形になります。赤枠の部分がポイントになる箇所です。

5. 問題なければ、送信をクリックします。

6. 200(成功)でレスポンスが返されたことを確認します。

7. 30 秒程度メールが送信されます。条件がしっかり揃っていれば、繰り返しコンポーネントなどもしっかり動きます。


いかがでしたでしょうか。

まさにゲームチェンジャーとなる新機能です。Marketing Cloud Engagement ユーザーにとっては、Journey Builder の API エントリーソースを思い出させたのではないでしょうか。

ちなみに、プロモーションメールでも使用できますし、トランザクションメールでも使用できます。但し、トランザクションメールだから高速で送信されるようなことはありません。また、分析の観点から言いますと、フローキャンバス上の分析も通常通り表示されますし、Email Engagement DMO にもデータは格納されます。至って普通に利用できますので、安心して下さい。

今回は以上です。


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