【第462回】 Marketing Cloud Next : 「パス試験」 機能強化(Spring '26)
Marketing Cloud Next の Spring '26 の新機能リリースで、フローの 「パス試験(Path Experiment)」 にいくつかの重要な機能強化が行われました。
パス試験(Path Experiment)とは
パス試験は、フロー内で以下を実現できる機能です。
✅ A/B テスト(パス選択の自動最適化)
✅ 指定した割合でパスを分岐させる ランダム分岐
どのパスが最も高い成果を出すかを自動で検証・最適化できるため、マーケティング施策の精度向上に大きく貢献します。
⚠ 本機能は Advanced Edition のみ利用可能
※ Growth Edition では利用できません。
Spring '26 で追加された 4 つの新機能
パス試験結果の自動通知
デバッグ実行時のパス手動選択
履歴タブによる変更追跡
分析タブの強化(キャンバス内で確認可能)
それでは順に見ていきます。
① パス試験結果の自動通知
フローを有効化したユーザーは、パス試験が完了した際に、アプリ内の自動通知を受け取れるようになりました。(※ 特に設定は不要)

通知には以下の情報が含まれます。
勝者パスの選択結果
フォールバック処理の状況
結論が出なかった場合の結果
これにより、追加設定なしで常に試験結果を把握できます。
② デバッグ実行時のパス手動選択
パス試験を含むフローをデバッグした際に、パスの割り当てを手動で制御できるようになりました。
これまで、パスは強制的にランダムに割り当てられており、選択する余地もなく「完了」となりました。

今後は、引き続きランダムで選択するか、勝ちパスを手動で選択することが選択できるようになりました。

手動選択を使用することで、偶然に依存することなく、検証したい特定のパスを確実にテストできます。これにより、意図した分岐や後続処理が正しく動作するかを、効率的に確認できます。
③ 履歴タブによる変更追跡
パス試験パネルに新しく追加された History(履歴)タブにより、パス試験中に何が起こったのかを把握できるようになりました。

有効化以降のすべての変更履歴を確認でき、以下の情報が含まれます。
タイムスタンプ(変更日時)
変更を行ったユーザー
自動処理か手動操作か
また、以下のようなイベントも追跡できます。
パス試験の開始
勝ちパスの選択
遅延グループのリリース
フォールバック処理
この History(履歴)タブは、セグメントトリガーフローの進行状況ステータスが「アクティベート済み」、「キャンセル済み」、「エラー」の場合に表示されます。「ドラフト」では表示されません。
④ 分析タブの強化(キャンバス内で確認可能)
Flow Builder のキャンバスを離れることなく、パス試験の結果を監視できるようになりました。

パス試験パネルの「Analytics」タブでは、以下の情報を確認できるようになりました。
総参加者数
評価指標(メトリクス)
パス比較における信頼度
この埋め込み型サマリーにより、他のフロー要素で利用可能な分析情報と一貫した形で、パス試験の結果をひと目で把握できます。
いかがでしたでしょうか。
今回のアップデートにより、パス試験は
✅ 可視性の向上(通知・履歴)
✅ テスト効率の向上(手動デバッグ)
✅ 分析の利便性向上(キャンバス内表示)
といった観点で大きく進化しました。
今回は以上です。
