怖いだけじゃ終わらない。都市伝説×本格ミステリーの傑作_アナヅラさま/四島祐之介
今回は「怖いだけじゃ終わらない。都市伝説×本格ミステリーの傑作」の紹介です。
こちらの作品は第24回『このミステリーがすごい!』大賞 文庫グランプリ受賞作品です。
本当に面白いです。
ちなみに第23回『このミステリーがすごい!』大賞 文庫グランプリ受賞作品は、『一次元の挿し木』です。
『一次元の挿し木』はその後、全国の加盟書店員が「もう一度売りたい」と思う国内小説文庫の頂点を決めるイベント「BUN-1グランプリ」でグランプリを受賞しました。
ですので、今回紹介する『アナヅラさま』も注目ですよ。
これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『アナヅラさま/四島祐之介』
作者
四島 祐之介さん
生年月日:1990年5月
出生地:栃木県宇都宮市
主な受賞歴:2024年 第24回『このミステリーがすごい!』大賞 文庫グランプリ『アナヅラさま』
概要
文庫本発売日:2026年2月4日
出版社:宝島社
主な受賞歴:2024年 第24回『このミステリーがすごい!』大賞 文庫グランプリ
物語のあらすじ
第24回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作!
都市伝説×どんでん返し!
顔にぽっかり穴のあいたバケモノが人を攫って、穴の中に吞み込んでしまう。バケモノの名は「アナヅラさま」。
――ある地方都市で女性が相次いで行方不明になるなか、そんな噂が囁かれるようになった。
行方不明者の捜索依頼を受けた探偵・小鳥遊穂香は、都市伝説の裏に連続殺人鬼がいると睨み、調査を進めるが……。
一方、「アナヅラさま」と呼ばれる一連の事件の犯人は、想定外の事態に陥っていた。
感想
第24回『このミステリーがすごい!』大賞の文庫グランプリ受賞作ということで、まず期待値が高い一冊でしたが、その期待をしっかり超えてくる作品だと感じました。
都市伝説を軸にした事件設定がとても魅力的で、「ただの怪談では終わらないのでは?」というミステリー的な興味を強く惹き込んできます。
現実と非現実の境界が曖昧になっていく感覚が心地よく、不気味さと知的好奇心が同時に刺激されました。
特に印象的なのは、やはり「アナヅラさま」という存在です。
文庫本の表紙に描かれている顔にぽっかりと穴が空いた異様なビジュアルはインパクト抜群で、表紙の時点で読者を惹き付ける力があります。
この“ビジュアルの強さ”が、そのまま物語への没入感にもつながっていると感じました。
そして中盤の展開には、正直やられました。
ミステリーとしての仕掛けがしっかりしており、「そう来るのか」と思わされる驚きがあります。
単なるホラーや都市伝説ものではなく、しっかりとロジックで読ませる構造になっている点が、この作品の大きな魅力だと思います。
都市伝説×ミステリーという組み合わせが好きな方には、特にオススメできる一冊です。
読後にはきっと誰かに話したくなる、共有したくなる、そんな作品でした。
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