思わず唸ってしまったホテルを舞台としたミステリー小説_ヴィクトリアン・ホテル/下村敦史
今回は思わず唸ってしまったミステリー小説を紹介します。
今回の舞台は「ホテル」です。
東野圭吾さんの「マスカレード・シリーズ」もホテルが舞台ですが、こちらの作品はホテルの内側の方の視点から繰り広げられる物語です。
ヴィクトリアン・ホテルはホテルの方を含めた利用者視点でも語られて物語が進行していきます。
これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『ヴィクトリアン・ホテル/下村敦史』
作者
下村 敦史さん
生年月日:1981年(昭和56年)生まれ
出生地:京都府
最終学歴:立命館大学文学部卒業
主な受賞歴:
2014年 「闇に香る嘘」で第60回江戸川乱歩賞受賞
同作品で「このミステリーがすごい!2015年版」国内編 第3位
概要
単行本発売日:2021年4月21日
文庫本発売日:2023年2月3日
出版社:実業之日本社
主な受賞歴:特定の文学賞の受賞はないが、読者からの評価が高い話題作
物語のあらすじ
伝統ある超高級ホテル「ヴィクトリアン・ホテル」は明日、100年の歴史にいったん幕を下ろす。
特別な一夜を過ごす女優、スリ、作家、宣伝マン、老夫婦、そしてベルマン。
それぞれの思惑が交錯したとき運命の歯車が軋み始め――ラスト30ページに特大の衝撃と深い感動が待つ、エンターテインメントを極めた長編ホテルミステリー!
感想
冒頭にも書きましたが、ホテルが舞台で様々な人物が登場します。
そして、登場する様々な人物の視点から物語が進んでいきます。
それぞれの人物が抱える過去や思惑が絶妙に交錯する展開が非常に面白いです。
登場人物が多いのに混乱せず読めるのが特徴的です。
また、各キャラクターの背景がしっかり描かれていて深みがある作品です。
特に終盤の展開に驚かされ、読み進めるうちに点と点が線になっていく快感があります。またあらすじにも書かれている通り、ラスト30ページで大きな展開があります。
ミステリーでありながら心が温かくなるような読後感が良い作品となっています。
まだ読んでいない方は是非とも手に取って欲しい作品です。
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