子どもの遊びが、大人も夢中になる頭脳バトルに変わる一冊_地雷グリコ/青崎有吾
今回は「子どもの遊びが、大人も夢中になる頭脳バトルに変わる一冊」の紹介です。
誰もが遊んだ事のある"あのゲーム"にルールを追加すると最高の頭脳戦になる。
何を仕掛けてくるかワクワクしながら読む事が出来る作品です。
これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『地雷グリコ/青崎有吾』
作者
青崎 有吾さん
生年月日:1991年9月13日
出生地:神奈川県
最終学歴:明治大学卒業
主な受賞歴:
2012年 第22回鮎川哲也賞『体育館の殺人』
2024年 第24回本格ミステリ大賞(小説部門)『地雷グリコ』
2024年 第77回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門) 『地雷グリコ』
2024年 第37回山本周五郎賞『地雷グリコ』
概要
単行本発売日:2023年11月27日
文庫本発売日:2026年6月17日
出版社(単行本・文庫本の順):KADOKAWA・角川文庫
主な受賞歴:
2024年 第24回本格ミステリ大賞(小説部門)
2024年 第77回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)
2024年 第37回山本周五郎賞
物語のあらすじ
ミステリ界を席巻した、最高級の頭脳戦!
射守矢真兎。
女子高生。
勝負事に、やたらと強い。
友人・鉱田と彼女が巻き込まれるのは、子供の遊びをモチーフにしたゲームの数々。
罠の位置を読み合って階段を上ってゆく「地雷グリコ」、独自手を追加できるじゃんけん「自由律ジャンケン」、歩数とかけ声の文字数を入札できる「だるまさんがかぞえた」。
強者を相手に、真兎は譲れないものをかけて勝負に挑む。
彼女が負けられない理由とは――。
心揺さぶる、最高級の頭脳戦。
感想
女子高生・射守矢真兎(いもりやまと)を主人公に描く学園ミステリーです。
しかし、本作には一般的なミステリーのような殺人事件や大きな事件は登場しません。
物語は、勝負事を軸に進んでいくという非常に珍しい作品です。
本作で最も魅力的だったのは、誰もが一度は遊んだことのある「グリコ」や「じゃんけん」などの遊びをモチーフにし、そこへ独自のルールを加えて頭脳ゲームへと昇華させている点です。
シンプルな遊びが、ここまで奥深い駆け引きになるのかと驚かされました。
勝負の中では、相手の心理を読み、そのさらに先を読む最高級の頭脳戦が繰り広げられます。
何度も「そんな発想があったのか」と想像を超える展開が続き、ページをめくる手が止まりませんでした。
また、短編集という構成も本作の魅力です。
それぞれ異なるゲームと対戦相手が登場するため、毎話新鮮な気持ちで読むことができます。
一話読み終えるたびに「次はどんなゲームなのだろう」と続きが気になり、久しぶりに夢中になって読み進められます。
事件が起こらなくても、これほど読者を惹きつけるミステリーを書けることに感動です。
頭脳戦や心理戦が好きな方はもちろん、「これまでにないミステリーを読んでみたい」という方にもぜひオススメしたい一冊です。
コミック
本作はコミックも販売されているようです。
あらすじを見る限りでは、小説と同じ内容をコミック化したものかと思いますので、より取っ掛かりやすいと思います。
なんとなくですが「射守矢真兎」はイメージ通りかなと。
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