迷宮に閉じ込められた先に待つ、二つの事件_しおかぜ市一家殺害事件あるいは迷宮牢の殺人/早坂 吝
今回は「迷宮に閉じ込められた先に待つ、二つの事件」の紹介です。
タイトルに含まれた二つの事件がどういう意味があるのか?そしてどうなっていくのかを考えるのが楽しい作品です。
これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『しおかぜ市一家殺害事件あるいは迷宮牢の殺人/早坂 吝』
作者
早坂 吝さん
生年月日:1988年
出生地:大阪府
最終学歴:京都大学文学部卒業
主な受賞歴:2014年 メフィスト賞 『○○○○○○○○殺人事件』
以前紹介した「バカミス」の名作の作者さんですね。
ミステリーの完成度は高いのでこちらの作品も是非とも読んでみてください。
概要
単行本発売日:2023年5月24日
文庫本発売日:2025年11月12日
出版社:光文社
物語のあらすじ
名探偵、死宮遊歩は窓のない部屋で目覚めた。
部屋の外は迷宮である。探索しながら、同様に捕らわれていた男女と次々に合流すると、声が流れてきた。
「迷宮入りした六つの事件の犯人を集めた。七人で殺し合い、生き残った一人のみがこの迷宮牢から解放される」。
そして、言葉通り、一人ずつ捕らわれ人が殺されていく――。
鬼才の超絶技巧ミステリが文庫化!
感想
タイトルから強烈な印象を受けますが、読み始めるとその期待を裏切らない構成力に驚かされます。
閉ざされた状況と極限状態の中で進行する物語は、サバイバル要素と本格ミステリの緊張感がうまく融合しており、ページをめくる手が止まりません。
冒頭の物語と中盤の物語・・・、複数の事件がどのように関係しているのか、読者は自然と考えさせられ、気づけば推理に没頭しています。
そして終盤には一つに繋がります!!
奇抜な設定でありながらも論理は非常に緻密で、読み終えたあとに構成の巧みさを振り返りたくなる一冊です。
実験的なミステリーが好きな方や、閉鎖空間ものに惹かれる読者には特にオススメできる作品だと感じました。
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