重いテーマを扱った医療ミステリー_白衣/下村敦史
今回は「重いテーマを扱った医療ミステリー」の紹介です。
ホスピスで繰り広げられる、"安楽死"に関するミステリーです。
登場人物が悪い人ではない事は伺えますが果たして・・・。
これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『白医/下村 敦史』
作者
下村 敦史さん
生年月日:1981年(昭和56年)生まれ
出生地:京都府
最終学歴:立命館大学文学部卒業
主な受賞歴:
2014年 第60回江戸川乱歩賞/『闇に香る嘘』
2021年 第7回徳間文庫大賞/『黙過』
以前、記事に書きました江戸川乱歩賞を受賞した作家さんです。
「闇に香る嘘」も面白いので是非とも読んで欲しい作品です。
概要
単行本発売日:2021年5月24日
文庫本発売日:2024年4月12日
出版社:講談社
物語のあらすじ
ホスピスで起きた3件の不審死。
沈黙を貫く医師が抱える真相とは?
救うべきは、患者か、命か――。
『闇に香る嘘』『同姓同名』の著者渾身、“命の尊厳”に切り込む傑作医療ミステリー!
「先生は、患者を救ったんです――」
末期がん患者の水木雅隆に安楽死を行ったとして、裁判を受ける天心病院の医師・神崎秀輝。
「神崎先生は私から……愛する夫を奪っていったんです…!」証人席から雅隆の妻・多香子が悲痛な声をあげるも一向に口を開こうとはしない。
そんな神崎には他にも2件、安楽死の疑惑がかかっていた。
患者思いで評判だった医師がなぜ――?
悲鳴をあげる“命”を前に、懊悩(おうのう)する医師がたどり着いた「答え」とは?
“安楽死”をテーマに描く、乱歩賞作家渾身の医療ミステリー!
感想
『白医』は、末期医療や安楽死といったテーマを扱った医療ミステリーで、登場人物や現場描写にリアリティがあります。
章ごとに、“救うべきは患者か、命か”という問いが静かに、しかし強く読者の心に響きます。
物語の構成も丁寧で、法廷での緊迫した場面から、医師の葛藤や終末期ケアの現場描写へ自然に移行します。
登場人物たちの心理描写が細やかで、読者は感情移入しながら読み進められます。
「命の価値」を問いかけるミステリーとして、深みと緊張感の両方を楽しめる作品です。
読後には、医療現場や安らかな終末についてしばらく考えさせられる余韻が残ります。
ミステリーファンだけでなく、幅広い方に手に取ってほしい一冊です。
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