静かに、確実に真相へ。王道ミステリーの醍醐味がここに_水族館の殺人/青崎有吾
今回は「静かに、確実に真相へ。王道ミステリーの醍醐味がここに」の紹介です。
学生が主人公の物語ですが、前作同様に本格ミステリーとなります。
読者への挑戦もありますので、本格ミステリー好きの方にうってつけの作品となっております。
これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『水族館の殺人/青崎有吾』
作者
青崎 有吾さん
生年月日:1991年6月28日
出生地:神奈川県横浜市
最終学歴:明治大学文学部卒業
主な受賞歴:第22回鮎川哲也賞『体育館の殺人』
概要
単行本発売日:2015年3月
文庫本発売日:2017年7月
出版社:東京創元社
物語のあらすじ
夏休み最中の八月四日、向坂香織たち風ヶ丘高校新聞部の面々は、取材で市内の穴場スポットである,丸美水族館に繰り出した。
館内を館長の案内で取材していると、B棟の巨大水槽の前で驚愕のシーンを目撃。
な、なんとサメが飼育員と思われる男性に喰いついている!
駆けつけた警察が関係者に事情聴取していくと、容疑者は11人にもおよぶことに。
しかもそれぞれに強固なアリバイが……。
袴田刑事は、仕方なく妹の柚乃へと連絡を取った。
あのアニメオタクの駄目人間・裏染天馬を呼び出してもらうために。
“若き平成のエラリー・クイーン"が、今度はアリバイ崩しに挑戦。
感想
青崎有吾さんらしさが全開に出ている、本格ミステリー作品です。
本作の魅力は何と言っても、容疑者候補11名という多人数の中から、ひとりずつ丁寧にアリバイを崩していく構成にあります。
派手な展開というよりは、論理を積み重ねて真相に迫っていく過程そのものが面白く、読んでいて思考が止まらなくなります。
また、水族館という閉ざされた舞台設定も非常に効果的です。
非日常的な空間でありながら、論理的な推理が展開されることで、作品全体に独特の緊張感が生まれています。
そして本作は、前作である『体育館の殺人』を読んでいるかどうかで、楽しみ方が大きく変わる作品だと感じました。
登場人物の関係性やシリーズならではの空気感を理解した上で読むことで、より深く物語に入り込むことができます。
コツコツと積み上げられるロジック、そして王道の本格ミステリーが好きな方には、間違いなくオススメできる一冊です。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました!!
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