【エッセイ漫画】無色の牢獄|第5話_01|楽しみにしていた勉強机
姉たちの勉強机を買いに、ホームセンターへ行きました。
「見てみて!ここに電気がついてる!」
「こっちの机は引き出しの中がこんな風になってるよ!」
「色はどの色がいいかな?」
勉強机を選ぶ姉たちは本当に楽しそうで…
見ているだけなのに当時の私にとって『アミューズメントパーク』に来たかのようなワクワクした気持ちになりました。
『自分の机を選ぶ時は、一体どれだけ楽しいんだろう…』
『いいなぁ、私も早く小学生になりたい!』
楽しそうに机を選ぶ姉たちを見つめながら、
『私だって小学生になれば…』と、
自分だけの机を買ってもらえる日をずっと楽しみにしていました。








「これがゆりの机よ。ゆりだけの机よ、よかったわね」と母が指さしたのは、昔から家にあった古い机でした。
私は何度も、
「お姉ちゃん達みたいに自分だけの机が欲しい」
と母に頼みましたが結局買ってもらうことはできませんでした。
姉たちの机を見るたびに羨ましくて、羨ましくて…
せめて、この古い机を自分のものらしくしようとシールを剥がし続けました。
長女が貼った、私の世代では放送されていないアニメのシールが爪の間に刺さり血が出ても、痛くてもシールを剥がし続けました。
「どうして私だけ、お姉ちゃんたちみたいに買ってもらえないんだろう…」
幼い私はその理由が分からなくて、
『何で…何で』
『どうして…お姉ちゃんたちは買ってもらえるのに…』と羨ましくて、悲しくて、苦しくて…
たまりませんでした。
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