【毒親漫画】無色の牢獄|第6話_02|理解されない最後のプレゼント
先生の言葉で、少しだけ転校が楽しみになっていた私。
でも、引っ越しの日が近づいたある日、隣の友達からの「ありがとう」の言葉で、母と口論になったのです。





母にとって大切なのは、いつも
『周りから自分が良い母親に見られること』
私がいくら「何で勝手に渡したの?」
「私が選んで、私が直接渡したかった」と伝えても、母は「代わりに渡してあげたのに、どうして文句を言うの?」と言って不思議そうな顔をするのです。
私の気持が伝わることはありませんでした。
この出来事だけを見れば、『気の利く優しい母親』に見えるのかもしれません。
でも、都合の悪いことは私に押し付け、
プレゼントのように「相手が喜ぶこと」は自分一人でやってしまう。
そんな行為を繰り返す母を、
私は素直に『しっかり者の優しい母親』とは思えませんでした。
大人から見れば『ただのプレゼント』かもしれません。
でも私にとっては、引っ越し前までずっと一緒に遊んでいたお友達への、大切な大切な最後の贈り物だったのです。
当時の私は、母が大好きでした。
『何かがおかしい』と感じていても、『ポカン』と不思議そうにしている母にこれ以上言っても無駄だという諦めと『大好きなお母さんを困らせてはいけない』という思いから、自分の気持ちをグッと飲み込むしかありませんでした。
それでも、この時に無理やり飲み込んだ『母への違和感』は、幼い私の心にへばりついて、ずっと離れることはなかったのです。
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