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スペイン、アストゥリアス州、リャネス

今回の#2025駆け足スペイン旅 の目的地は、アストゥリアス州である。


これまで私は、スペインをカミーノ・デ・サンティアゴの歩き旅で東から西の果てを歩き通し、アンダルシアやガリシアなども含めて旅してきて、色んな州の文化や雰囲気の違いなどを移動する中で感じるのが楽しかった。陸路の旅の醍醐味だなと思う。
割とたくさんの州を通ってきたので、いつかスペインの全州制覇をしてみたいなという単なる興味というか好奇心が湧いてしまい、今回はアストゥリアス(本当はカンタブリア州も)に狙いを定めた。
もう一つの理由としては、夏だけど暑くないスペインに行きたくて標高の高い涼しい場所を探していて、アストゥリアス州にすごく行きたいところを見つけたから。そんな感じの理由で、目的地はアストゥリアス。楽しみである。

こんな感じで、
バルセロナ→ビルバオと移動し、サンタンデールを経由しリャネスへ。
青線は行ったことのある州!
今回の目的地は黄色のアストゥリアス州!

ビルバオからサンセバスチャン、それからカンタブリア州のサンタンデールに滞在して世界遺産アルタミラ洞窟を見る予定だったが、行く予定の月曜が定休日(閉館日?ともかくクローズの日)だったため、アルタミラ洞窟を向かう直前に中止。
うまく旅が進まない雲行きの怪しさを感じたので、カンタブリア州は通り過ぎて、予定を早めてさっさとアストゥリアス州に向かうことにした。

ビルバオからバスでサンタンデール経由でリャネスという町へ向かう。
このビスケー湾のカンタブリア海の海岸沿いは、カミーノの巡礼路、北の道が通っている。歩きたいと思っていたことがあったが断念したのだが、今回は車窓で、その道中を少しだけ感じることができた。

巡礼のシンボルマークを見ると心が躍る。
リャネスのバスターミナルに到着

リャネスは、よく知らない町である。
北の道の巡礼路で通る町だが、私はそのルートを今後歩く予定がないので、アルタミラ洞窟にもし行けていたら、今後立ち寄ることのなかった町だと思う。
来る予定のなかった小さな町に立ち寄って泊まるということが、少しカミーノの旅を味わえさせてもらえているようで嬉しい。

カミーノに関する場所に滞在しているときに頼りになるのは、ドイツ人の巡礼仲間ジョージクルーニーことフォルクである。2023年にサンティアゴで再会を果たした仲間であり師匠でもある。

彼は色んな巡礼路を歩きまくっているので、スペインの巡礼路の通る町に来たら、そこの情報は彼に聞くのが一番なのである。
聞かなくても、私の現在地をいつもInstagramで把握しているので、大概彼から真っ先に連絡がくる。

「やあ。アストゥリアスに行くなら、シードラを飲んで、カチョポとファバダを食べるように。カチョポはきっと君の好きな料理だよ」
「OK!何それ?メモメモ!」

「リャネスの町に泊まるの?リャネス駅がアルベルゲ(宿)になっているよ。駅に泊まれるから行ってみれば?」
「そうなん?さっき別の宿を予約しちゃった。でも面白そうだから見学しに行ってくるよ。」

ハーバーに行ってみたら?『記憶のキューブ』が転がっているよ。ヒントは僕の撮った写真を送るね」
「お!探してみる!」

スペインに関して、私にはChatGPTは不要である。頼りになる旅仲間に聞くのが1番だ。
リャネスが楽しみになってきた。
宿にチェックインして、リャネスの町を散歩することにした。

シードル屋さん。シエスタ中
私は今回巡礼旅ではないので、広い個室のペンションに泊まっちゃうもんね。
まあ、こんなに大きいベッドは要らないんだけど。
バスタブもあって驚いた!

ツインルーム、1泊49€。町の真ん中にあり駅まで5分、海まで7分。おすすめ。

16℃なので、肌寒くもあり、薄着の人もいたりする。
海が近い証拠
好物の平べったい桃(paraguaya)を買った。
この後に悲劇が起きるとは知らずに。

晩ごはんは、メヌーにした。
Menú para peregrinos(巡礼者のための定食)と書いてある。厳密に言えば私はただのツーリストだが、いつも心はペレグリノなので、17€で食べさせてもらうことに。
シードラ(アストゥリアスの名物のリンゴ酒)飲み放題のコース料理。美味しくて全部、ペロリと食べた。

1品目:Arros con mariscos(海鮮リゾットみたいなごはん)とパン
お出汁が美味しい。
2品目:cachopo(カチョポ)を頼んだはずが、なぜかSolomillo(ビーフステーキ)がきた。
まあええけど。
カチョポは明日食べよう。
デザート:昔の友達の家で食べるちょっといいヴィエネッタみたいなアイスケーキ
昭和感あって美味しい
カンタブリア海沿いの巡礼路地図
こういう看板を見るのが嬉しい。
心はいつもペレグリノ。
ハーバーへ散歩。
基本的に私のnoteは、
横長の写真はGR、
縦長の写真はiPhoneで
撮ってることが多いです。
記憶のキューブを無事発見し、同じ画角の自撮りを撮って、ジョージクルーニーに送った。
風が強くて波が激しい
ここから右(東)に300km歩けば
イザベラのいるボルドーに着く。
ここから左(西)に300km歩けば、
2年前のカミーノの最終地点フィステーラに着く。
300kmくらいなら、
つい歩くことを考えてしまう
ペレグリノの心。

アストゥリアス州の特徴として、カンタブリア海に面した海岸と、カンタブリア山脈がある。海には断崖や入り江、美しい砂浜が点在していて、逆に山の方は、スペイン屈指の自然保護区の国立公園ざあり、絶景が広がる。パノラマで撮るとこんな感じ。

左に山
右に海
ほとんど雲に隠れてるけど、
山も近い。

あと、写真でお察しの通り、天気が悪い。
曇ったり雨が多いのもアストゥリアスの特徴らしい。
海を見てたら、土砂降りと雷が来て怖かった。今思えば、暗雲立ち込めて土砂降りに雷なんて、暗示的すぎる。
そんなことに気づかないのんきな私は、レインジャケットのフードを被りつつ、ずぶ濡れになりながら、テンション高く、急いで宿に戻った。

雨降ってるし20:30だけど、
泳いでる人がいるビーチ
ボルドーのイザベラは、ブーゲンビリアの花が好きだと言ってたな。

濡れたワンピースや靴下などを洗って部屋に干して眠ったが、翌朝起きても乾いていなかった。暑いスペインではなく、希望通りの涼しい地域のスペインにいるのだなと気づく。濡れた服を袋に詰め込んで、翌朝、リャネス駅からまた別の町へ電車で移動。こちらの電車はネットで予約したのに、乗客は2人しかいなかった。予約すべき行程としなくてもいい行程が、外国人には判断が難しい。

ここが宿部分らしい、リャネス駅。
ミニクロワッサンにわざわざヌテラを塗って食べるこだわりの女。
どちらもリャネスのスーパーで買った。
エアチャイナの機内食の
プラスチックナイフが役立つ時。
これね。

電車を待つ間、2個買った桃のうち1個を駅のトイレで洗って、ナイフで皮を剥いて食べた。やっぱりめちゃくちゃ美味しい。電車が来たので、もう1個のまだ洗っていない桃とさくらんぼを一緒にタッパーに入れて、バックパックに詰め込んでから急いで電車に乗った。
これが大きな運命の分かれ道となることを、この時の私はまだ知らない。

続く…



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