ダラムサラのマウンテンビュー!
2年ぶりにインドに戻ってきた。
今回の旅の目的地はダラムサラ。
デリーから寝台バスで9時間ほどかけて北部のパタンコートという町まで来た。そこからローカルのバスに乗り換えて、3~4時間ほど揺られる。
ローカルのバスだったがオンラインで予約ができたので座席を予約していたが、1時間遅れで全然違うボロボロのバスが来て、あっという間にローカルの人たちが我先にと乗り込んでいき、結局私が乗り込む前に満員になった。自分の予約した番号の席にはとっくに違う人が座っていて困っていたら、車掌が「オンラインで予約した人のために席を空けるよ。特等席だ」と言って、最前列のおそらく車掌が座るつもりだった席を譲ってくれて、私のバックパックを運転席の隣に置いてくれて、乗車率120%超えの状態で発車した。


事故を起こしたら死ぬ確率が高い席ではある。
シートベルトなどない。


バスが走る道は恐ろしく悪い道で、揺れるわ跳ねるわ大変だった。
確か2年前もダラムサラへと上がっていくバスで胃をシェイクされてボロボロの体にとどめをさしたのを思い出した。
体調抜群の今回でもかなりきついが、酔い止めの薬をキメていたから、景色を楽しむ余裕はあった。
余談だが、長旅では荷物を軽減化したためにネックピローは膨らませるU字型のタイプのものを使っていたが、今回は、新たに首に巻きつけるタイプのものを導入してみた。これがなかなか良い。
(私が買ったのは下の1つ目のものだけど、買った時は2000円台だったのにいつの間にか1万円になっている…。もし買われるなら、別のメーカーの2つ目のやつが安くていいのではないかと思います。かなりおすすめ)
フリースの布の中に首のカーブに沿ったプラスチックの芯が入っていて、芯の入ったフリースを首にぐるっと巻きつけて、いい場所でジップで留める。ただこれだけ。
半信半疑だったが、これって発明じゃないか!と行きの機内で興奮するほど楽だった。柔らかくも支えてくれる芯というかボーン?のおかげで、どこにももたれかからなくても、どこかにもたれているような感覚で眠れるから首がすごく楽なのである。芯のカーブを前後左右どこに持ってきてもいい感じだった。芯の部分があるので小さく畳めないのが難点だが、軽いので邪魔にならない。
揺れまくるバスの中でいつものように窓ガラスにもたれていたら、U字型のネックピローをしていようとしてなかろうと、おそらく頭を強打し続けて、ガラスを割って流血事件になっていたかもしれない。
しかし、今回巻きつけるだけのピローのおかげで窓ガラスにもたれなくても楽な姿勢でいられた。なんなら眠れた。
激しい乗り物に乗る、首とか肩とか痛めがちな旅人の皆さんには、まきつける系のピローを今後は絶賛オススメしたい。
それはさておき。
2年前のダラムサラは、体調不良のためにほぼ寝たきりで、ベッドに横になり天井だけを見ながら、止まらない咳と激しい雷雨の音を聞いて動かない体に嘆きながら過ごして、結局逃げるように帰国した。
今回は、体調不良にならないように気をつけつつも、ダラムサラでできるだけゆっくり快適に過ごそうという思いもあった。そのため、いつもと違い少しだけ奮発して、マウンテンビューのバルコニーがあるデラックスルームを予約していた。
体調が悪くなったり山に登るのが無理だなという状況になったとしても、バルコニーに出て山を見ながらのんびり出来ればいいやという狙いである。
体調に対して不安になりすぎている面もあるが、高山病や食あたりや喘息などのリスクはゼロではないし、寝たきりで過ごした町への再訪なのでどうなっても楽しめるようにリスクヘッジをとった。
その宿のオーナーから、バスに揺られまくっている時に何度もWhatsappでメッセージが来た。「もし早く着いても、もうチェックインできるようにしてあるから安心してね」「今どこらへん?」「1時間ほど遅れて着きそうだね。45分後にもう一度現在地を教えてくれますか?」と丁寧に状況を把握しようとしてくれていた。私としては3度目のダラムサラなので、別にそこまで心配されなくても大丈夫ですよと思ってはいたが、それでも宿のオーナーの細やかな気遣いが嬉しかった。
ダラムサラに着く前に、「ダラムサラからホテルのあるマクロードガンジまで、シェアタクシーなら1人20~30ルピーくらい、個人で乗るなら300ルピーくらいだよ。」なども教えてくれ、相場を調べる手間も省けた。
マクロードガンジに着いたときに、「うわー!帰ってきた!」と懐かしんでいたら、すぐさまオーナーからメッセージが来て、「Live locationで現在地をシェアしてください。ややこしいルートになるので、実況して案内するから」とのこと。マクロードガンジを懐かしみながらゆっくり歩いて、先にあの店で昼ごはんを食べようかなと思っていたが、オーナーがかなり気遣ってくれている。予定は変更してちゃんと言われたとおり現在地をシェアして、オーナーに遠隔で案内してもらい、マクロードガンジの道の途中で男の子が迎えに来てくれて合流し、長い長い階段を下って宿に着いた。
フロントでチャイをご馳走になり、部屋へ。
うん。
なかなか良い。いやいや、かなり良い。私にとっては無駄に良い。
広すぎるし綺麗過ぎる気がしたが、マウンテンビューはどうなのよ、と急いでバルコニーに出てみる。
山が見える方向を向いてテーブルと椅子が置いてある。曇っていて思っていた白い雪山は見えなかったが、気温もちょうど良い涼しさで、気持ちが良くて、またチャイを持ってきてくれたので、バスに長時間揺られてやってきた疲れを癒すべく、バルコニーでチャイタイムをした。
お疲れ様でした、私。


猿が来るから、部屋からバルコニーに行く扉は必ず閉めるよう忠告を受ける。

インドのホテルあるあるだが、テレビがあるのに映らないという事態。これが起きていた。
至れり尽くせりの心遣いをオーナーから受けていたが、これだけは譲れなかったので、強めにオーナーに主張した。
「I said !インド映画と音楽を愛しているのでテレビは絶対見たいからテレビ付きの部屋を要望します。スペシャルリクエストでそう送って、『オフコースYou can』って返事をくれたよね?テレビは絶対必要です」とごねた。
マウンテンビューも大切だが、インドTVビューも譲れなかった。だって、TVがない部屋ならもう少し安いマウンテンビューの宿があったから。こちとらマウンテンとTVのビューに課金をかなりしている。
すると、「ケーブル接続のプロに電話して来てもらうから1時間待ってくれ。見れるように約束する。I can!」とオーナーが言った。なので、それを信じることにした。
それまでの間シャワーを浴びようかと思ったが、スイッチをオンにしてから30分待てばお湯が出るシステムなので、30分ただ待つのが面倒くさかったし、テレビのこともいったんは忘れて、先に昼ごはんを食べに行くことにした。
最初にダラムサラで食べるごはんは、前からずっと決めていた。あの店のアレを食べる。
宿から徒歩3分の位置にあるルンタへと向かった。
あの時のお姉さんは帰国しており日本にいたので会えなかったが、店主のご夫婦にはお会いできて挨拶して、世界を1周してここに戻ってきたことを伝えると喜んでくださった。
それから2年間借りっぱなしになっていた本「知識ゼロからのダライ・ラマ入門」を無事にお返しすることができ、箸がもてないくらい衰弱して食べられなかったあのお好み焼きを、今度は笑いながらものすごいスピードで完食することができた。


帰ってこられたことが嬉しくてたまらない。
元気に町を歩けること、呼吸が安定していること、食欲がありすぎること。
全てがありがたい。
ダラムサラのマクロードガンジは、相変らず美味しそうなケーキがあちこちで売られていて、お決まりのにんじんケーキやマフィンやジュースを買って宿に戻る。バルコニーで食べる食料がたくさんある。
「これで毎日、いつでもバルコニーでパーティーや。」
そう独り言を言って戻った。

にんじんやバナナやりんごやレモンの味のものがたまらなく美味しい町

にんじんケーキ、レモンチーズケーキ、にんじんマフィン、
チョコとクランベリーのソフトクッキー、
紙の袋の中にバナナケーキ、おなじみのLaysのソルト味ポテチ、
そしてインドで必ず飲むライム味?のサイダー、リムカ
※ポテチの袋は標高が高いため膨らんでます。
そして、ラインナップは時々変わりつつ、
毎日同じようなメンバーを買って帰っていた。
それからMr.ケーブルマンと呼ばれる男を連れてオーナーが来て、テレビの接続を1時間ほどいろいろやってくれたおかげで、無事に部屋でテレビを見られるようになった。

ありがとうございます。

初日3杯目。
シャワーを浴びてさっぱりし、またサービスで運んでくれたチャイを飲んで、カーテンを開けてみると、お、晴れてるな、さっき見えなかった雪山が見えてるなと思い、上着を着てバルコニーに出てみる。
はっきりと見えていた雪山。
あれが、ヒマラヤ山脈ダウラダール山系!
ムーンピーク(多分)!

これはいい。
雪山が見えるだけで、涼しい風が吹いてきている気がする。
うわー、これは見とれてしまう。と言いつつ、パーティーの準備。






夕方になると、山がちょっと赤みがかった気がする。
日が暮れて見えなくなる前の時間帯もまた良い。方角的に朝日があの山の方から昇るのでは?と思いオーナーのシャレンドラさんに聞いてみると、「あの白い山のちょっと右手の方から朝日が昇るよ、今だとサンライズは6:40くらいかな」と教えてくれた。
夜は夜で、部屋に戻ってもう見飽きるほど見たバーフバリがちょうど放送される日だったので、またバーフバリを見る。やっぱりインド映画はインドの映画館か、インドの宿の部屋のテレビで見るに限る。何度見てもバーフバリは最高であった。

翌朝。
6:30に起きて毛布をかぶってバルコニーに出てみたが、曇っていたのでくっきりしたサンライズは諦めてさっさとベッドに戻る。
布団の中から見る朝日も最高だと学んだ。
そして温かいスープとマフィンの朝ごはんwithマウンテンビュー。



よって、部屋での素っ裸禁止。

それから連泊する中で、何度も何度もバルコニーでマウンテンをビューしながら一人パーティーをした。
連泊する中である日は、あの向こうに見える山に登って降りてきたんだなと感慨深い気持ちで、バグズ村で買って帰ってきたバグズケーキを食べたり、

またある日は、フライしてもらったモモをテイクアウトしてわざわざバルコニーで食べたり、



またある夜は、温かいチャイを入れてもらって、わざわざダウンを着て毛布をかぶってバルコニーに出て、タブレットでインド映画を見たり、

夜が更けて山が見えなくなろうが、曇っていようが、もはやマウンテンをいつでも感じられる気がしてバルコニーでぼーっとしたり。

毎日飽きもせず、朝や町歩きを終えた夕方や夜も、寝る時とシャワーとトイレ以外はほぼマウンテンビューのバルコニーで過ごした。
これからはちょっと奮発してでも眺めの良いバルコニーのある宿に泊まるのもいいなと思ったし、またここに戻ってこられたらいいなと思っているし、このバルコニーでまた朝ごはんに毛布をかぶってチャイを飲んで山を見ながらケーキを食べたいと、具体的に思っている。
ダラムサラの町歩き編や、10時間トレッキングで雪山に近づく編はまた後日。
続く!
今回のインド旅は、
「#戻ってきたインド2025 」タグで
まとめてます。
いいなと思ったら応援しよう!
いいなと思ったら、よろしければサポートをお願いします。いただいたサポートは、世界2周目の旅の費用に使わせていただきます!いつか1周目で残した宿題をしにいきます。