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断水時の水の備え|後悔しない保存と使い方

災害が起きた時、最初に困るもののひとつが「水」です。

食べ物の備えは意識していても、水の備えは意外と後回しになりがちです。

でも、断水するとすぐに困ります。

飲み水がない。
手が洗えない。
トイレを流せない。
歯みがきがしにくい。
食器が洗えない。
体を拭くことも難しくなる。

普段は蛇口をひねれば当たり前に出る水ですが、災害時にはその当たり前が止まることがあります。

在宅避難を考えるなら、水の備えは欠かせません。

今回は、断水時に後悔しないために、どのくらい水を備えればいいのか、どう保存すればいいのか、どのように使えばいいのかをまとめます。


水は「飲む分」だけでは足りない

水の備えというと、まず飲み水を思い浮かべると思います。

もちろん飲み水は最優先です。

ただ、在宅避難で必要になる水は、飲むためだけではありません。

調理に使う水。
手洗いに使う水。
歯みがきに使う水。
体を拭くための水。
トイレに使う水。
掃除や片付けに使う水。

こうして考えると、断水時の水は思っている以上に必要です。

特に夏場は、汗をかきやすく、脱水にも注意が必要です。
水分を控えると、体調を崩す原因にもなります。

だからこそ、断水時の備えでは、まず「飲料水」と「生活用水」を分けて考えることが大切です。

断水時は、飲料水だけでなく、手洗い・トイレ・片付けなどに使う生活用水も考えて備えることが大切です。

飲料水は1人1日3リットルを目安にする

飲料水の備えは、1人1日3リットルがひとつの目安です。

まずは最低3日分。

1人なら、
3リットル × 3日分 = 9リットル。

2人なら18リットル。
4人家族なら36リットルです。

2リットルのペットボトルで考えると、4人家族の3日分は18本です。

数字にすると、かなり多く感じるかもしれません。

でも、災害時には公的な支援物資がすぐ届くとは限りません。
買い物にも行けないかもしれません。
給水所まで水を取りに行く必要が出ることもあります。

まずは3日分。
できれば1週間分。

最初から完璧を目指さなくても大丈夫です。

まずは家族の人数に合わせて、3日分の水を置くところから始めるのが現実的です。


生活用水も別に用意しておく

飲む水とは別に、生活用水も考えておきたいところです。

生活用水とは、飲まないけれど暮らしに必要な水です。

たとえば、
手を洗う。
汚れを落とす。
トイレに使う。
洗い物を減らすために少し使う。
掃除に使う。

こうした水です。

生活用水は、飲料水ほど清潔でなくても使える場面があります。

たとえば、お風呂の残り湯は、トイレを流すための水として使えることがあります。
ただし、地震などで排水管や下水管が壊れている可能性がある場合は、無理に流すのは避けた方が安心です。

断水時は、トイレに水を流してよい状況かどうかも確認が必要です。

また、生活用水としては、空いたペットボトルに水を入れておく、ポリタンクに水を入れておく、折りたたみ式のウォータータンクを用意しておく、といった方法があります。

飲料水と生活用水を分けておくと、いざという時に使い道で迷いにくくなります。


水は一か所にまとめすぎない

水の備蓄で意外と大切なのが、置き場所です。

水は重いです。

2リットルのペットボトル6本入りの箱でも、12キロほどあります。
それを何箱もまとめて置くと、いざという時に動かしにくくなります。

また、家の一か所にまとめて置いておくと、その場所が使えなくなった時に取り出せないこともあります。

おすすめは、分散して置くことです。

キッチンに飲料水。
玄関近くに持ち出し用の水。
寝室に小さなペットボトル。
車に数本の水。
物置や収納に給水タンク。

このように分けておくと、家の中の状況に合わせて使いやすくなります。

特に高齢の家族がいる家庭では、重い水を移動させるのは負担になります。

「どこに置けば、誰でも取り出しやすいか」
を考えておくことが大切です。


ペットボトル水はローリングストックが使いやすい

水の備えは、長期保存水を買う方法もあります。

ただ、普段から使いやすいのは、ペットボトル水のローリングストックです。

ローリングストックとは、普段から少し多めに買っておき、使った分だけ買い足す方法です。

水を箱で買っておく。
古いものから使う。
使った分を買い足す。
常に一定量を家に残す。

この流れにしておくと、賞味期限切れを防ぎやすくなります。

防災用として押し入れにしまい込むと、気づいた時には期限が切れていることもあります。

普段の暮らしの中で使いながら備える方が、無理なく続けやすいです。

ただし、災害用として最低限残しておく量は決めておきたいところです。

「この箱は普段使いしてもいい」
「この箱は災害用として残す」

というように分けておくと、使いすぎを防げます。


給水タンクやウォータージャグも用意しておく

断水時は、自宅の水だけで足りなくなることがあります。

その時に必要になるのが、水を運ぶ道具です。

給水所に水を取りに行く場合、ペットボトルだけでは運べる量に限界があります。

そこで役立つのが、給水タンクやウォータージャグです。

折りたたみ式のウォータータンク。
ポリタンク。
キャンプ用ウォータージャグ。
水を入れられるキャリー付きタンク。

こうしたものがあると、水を運びやすくなります。

ただし、水はとても重いです。

10リットルなら約10キロ。
20リットルなら約20キロです。

大容量のタンクは便利ですが、満水にすると運べないこともあります。

特に階段がある家や、高齢の家族がいる家庭では、10リットル前後のタンクを複数用意する方が扱いやすいことがあります。

キャンプ用のウォータージャグは、普段から使い慣れておける点でも防災に向いています。

キャンプで使っている道具は、災害時にも迷わず使いやすいです。


トイレ用の水は「流す」だけで考えない

断水時に大きな問題になるのがトイレです。

水が出ないと、水洗トイレをいつも通り使えないことがあります。

ここで注意したいのは、トイレ用の水を用意しておけば必ず流せる、とは限らないことです。

地震などで排水管や下水管が破損している場合、水を流すことで逆流や漏水の原因になる可能性があります。

そのため、災害時は状況が確認できるまで、無理にトイレを流さない方が安心な場合があります。

在宅避難では、トイレ用の水だけでなく、携帯トイレや簡易トイレも備えておきたいところです。

水を使わずに排泄物を処理できる備えがあると、断水時の不安がかなり減ります。

水の備えとトイレの備えは、セットで考えることが大切です。

【関連記事】
停電時のトイレ対策|困る前に備える基本


手洗いできない時の衛生対策も考える

断水すると、手洗いが難しくなります。

手が洗えないと、食事の前やトイレの後、片付けの後に不安が残ります。

水を節約するためにも、衛生用品を一緒に備えておくと安心です。

たとえば、
ウェットシート。
除菌シート。
アルコール消毒液。
使い捨て手袋。
ペーパータオル。
ポリ袋。
ラップ。

こうしたものがあると、水の使用量を減らせます。

食器にラップを敷いて使えば、洗い物を減らすこともできます。

調理や片付けで手が汚れる時は、使い捨て手袋があると便利です。

断水時は、水そのものを増やすだけでなく、
「水を使わずに済む工夫」
も大切です。


夏は水分補給と衛生管理をセットで考える

夏の断水は特に注意が必要です。

気温が高いと、汗をかきやすくなります。
水分を控えると、脱水や熱中症のリスクが高まります。

また、手洗いや片付けが十分にできないと、衛生面の不安も出てきます。

夏場は、飲料水を少し多めに考えておくと安心です。

経口補水液やスポーツドリンク、塩分補給できるものを少し用意しておくのも良いと思います。

ただし、経口補水液は日常的にたくさん飲むものではありません。
体調や用途に合わせて使うものとして、備蓄に入れておくと考えるのが現実的です。

また、夏は生ゴミや使用後の簡易トイレ、汗をかいた衣類などのにおいも気になりやすくなります。

水の備えとあわせて、防臭袋やゴミ袋、ウェットシートも用意しておくと安心です。

【関連記事】
夏の在宅避難で困る“におい”対策|停電前に備えたいこと


水の備えは「量・置き場所・使い方」で考える

水の備えは、ただ買えば終わりではありません。

大切なのは、量、置き場所、使い方です。

まず、量。
家族の人数に合わせて、1人1日3リットルを目安に考えます。

次に、置き場所。
水は重いので、一か所にまとめすぎず、家の中に分散して置くと使いやすくなります。

そして、使い方。
飲む水、調理に使う水、生活用水、トイレに関わる水を分けて考えることが大切です。

さらに、給水タンクやウォータージャグのように、水を運ぶ道具も忘れないようにしたいところです。

水は備えていても、運べなければ困ります。
水はあっても、使い方を決めていなければすぐ減ってしまいます。

だからこそ、平常時に一度確認しておくことが大切です。


キャンプ用品は断水時にも役立つ

保存水だけでなく、給水タンクやバケツ、衛生用品も一緒に備えておくと、断水時の暮らしがかなり楽になります。

防災とキャンプは、水の備えでもつながります。

キャンプでは、水をどう運ぶか、どう使うか、どう節約するかを自然に考えます。

ウォータージャグ。
折りたたみバケツ。
給水タンク。
クーラーボックス。
ウェットシート。
簡易食器。
ラップ。
ポリ袋。

こうした道具は、キャンプでも使えて、断水時にも役立ちます。

普段から使っている道具なら、災害時にも使い方で迷いにくくなります。

特にウォータージャグは、手洗いや簡単な片付けにも使いやすいです。

テーブルの上に置いてコックをひねれば水が出るタイプなら、断水時にも少し日常に近い使い方ができます。

キャンプ用品は、楽しむための道具でありながら、非常時には暮らしを守る道具にもなります。

【関連記事】
在宅避難・キャンプ・車中泊で困らない水まわりの備え方


まとめ:断水時の水は「保存」と「使い方」が大事

断水時の水の備えは、在宅避難の基本です。

飲料水は、1人1日3リットルを目安に、まずは3日分。
できれば1週間分を意識して備えておきたいところです。

ただし、水は飲む分だけでは足りません。

調理。
手洗い。
歯みがき。
体を拭く。
トイレ。
片付け。

暮らしのいろいろな場面で水は必要になります。

だからこそ、飲料水と生活用水を分けて考えること。
水を一か所にまとめすぎないこと。
給水タンクやウォータージャグも用意すること。
水を使わずに済む衛生用品も備えること。

このあたりを意識しておくと、断水時の不安はかなり減ります。

防災は、特別なことを一気にやる必要はありません。

まずは水を少し多めに買っておく。
古いものから使って、使った分を買い足す。
給水タンクをひとつ用意する。
ウェットシートや防臭袋も一緒に置いておく。

それだけでも、いざという時の安心につながります。

断水してからでは、水の備えは間に合いません。

だからこそ、普段の暮らしの中で、少しずつ整えておきたいですね。

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