メディアが報じないウクライナ戦争の裏側② ~マイダン革命で暗躍した勢力~
【前回①の内容】
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2013年11月21日のマイダン蜂起から翌年2月21日のマイダン革命までの間、このクーデターの背後で暗躍していた勢力がいることを知る人は多くない。
1.アメリカ民主党 オバマ大統領
2015年1月31日、米国オバマ大統領(Barack Obama)はCNNのファリード・ザカリアからのインタビューに対して「we'd brokered a deal to transition power in Ukraine.(私たちはウクライナの政権移行を仲介した)」と述べ、2014年のマイダン革命に関与した事を間接的に認めた。

2.アメリカ民主党 バイデン副大統領
オバマ民主党政権下のアメリカで、対ウクライナ政策の指揮を執ったのは、当時の副大統領ジョー・バイデン(Joe Biden)である。

バイデンは、2017年に出版した自叙伝PROMISE ME, DADにおいて、2013年11月21日のマイダン蜂起から翌年2月20日までの3ヶ月間で、ウクライナのヤヌコヴィッチ大統領に9回も電話をかけたと語っている。
ヤヌコヴィッチ亡命の2日前の2月20日の電話会談では、
・あなたはもう終わりだ。ウクライナを去るべきだ。
・あなたの唯一の支持者はクレムリン(=ロシア政府)だけだ。
・ウクライナ人はもう誰もあなたを信用してない。と警告した。

このことは、ウクライナ国営ウェブサイトukrinformも報じている。
3.ヌーランド国務次官補とパイアット大使
そしてバイデンの指揮の下、ウクライナ現地で実務を担ったのが、アメリカ国務省次官補でヨーロッパ・ユーラシア担当のヴィクトリア・ヌーランド(Victoria Nuland)である。

ヌーランドは、2013年12月に首都キエフでビスケットを配ってデモ隊を鼓舞する姿を、ロイター記者Andrew Kravchenkoによって撮影されている。


ヌーランドの隣に映るスーツ姿の男性は、駐ウクライナ米国大使のジェフリー・パイアット(Geoffrey Pyatt) である。

2014年2月4日、ヌーランドとパイアットが、ウクライナの次期政権に親米政府を樹立させるために人事案を話し合う会話が盗聴され、YouTubeにリークしている。
ヌーランド本人も、EUに対して「Fuck the EU(≒くそったれEU)」と罵ったことを謝罪しており、録音が本物であることを間接的に認めている。
盗聴された会話の中で、ヌーランドが「経済経験のある人物」と評価し列挙した人物の1人であるアルセニー・ヤツェニュク (Arseniy Yatsenyuk) は、2014年2月27日にヤヌコビッチ亡命後の暫定政権で首相となり、議会選挙後に正式にウクライナ首相に就任した。

2014年5月25日には、次期ウクライナ大統領選挙が行われ、親米派のペトロ・ポロシェンコが過半数の票を獲得し勝利宣言を行い、6月7日に正式に大統領に就任した。ヌーランドとパイアットは正式就任前の6月4日にさっそくお祝いの挨拶に行っている。

4.マイダン広場で実行された偽旗作戦
オバマ民主党政権の他にもマイダン革命で暗躍した勢力はいる。
ヤヌコヴィッチの退陣が決定的になったのは、2014年2月20日にマイダン広場で起きた「民衆と警察への狙撃事件」であるが、この事件について、ウクライナ国籍を持つカナダ人でオタワ大学のカチャノフスキー教授は『マイダン管理下の建物(=クーデター後に樹立された親米政権側の勢力)から撃たれたものである』と分析している。
カチャノフスキー教授は、親ロシア派のヤヌコヴィッチ政権に対するクーデターを成功させるための偽旗作戦として「マイダン蜂起のどさくさに紛れて、野党勢力が背後から味方を撃った」と主張している。
なお、偽旗作戦(False flag operation)とは「相手側を非難したり自分たちの正当性を高めたりする目的で、自身が政治的・軍事的攻撃を受けているように演出する作戦」のことであり、アメリカCIAやロシアKGBなど諜報機関がよく用いる常套手段である。
【③に続く】
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