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夜の1分着手より朝の10分着手?(プレ着手のすゝめ)

最近は、なんだか Notion でタスク管理を行う方法の説明ばかりしていましたが、久しぶりに、マガジン外の記事も書いてみることに。

今回は、頭の整理や備忘録も兼ね、巷で話題の「プレ着手」についてです。


プレ着手とは?

なんとなくの経緯は、X で「プレ着手」と検索してもらえれば、すぐに分かると思いますし、
今後もぜひ、多くの人に「#プレ着手」とつけて呟くなりして、所感や知見を共有していって欲しいところなのですが、

基本的には、まず、次の記事を読んでもらうのが一番でしょう。

ちなみに、私が「プレ着手」に触れることとなったきっかけは、確か、X 経由で、次の記事を読んだからでした。

また、「プレ着手」の前身として「事前着手」というものがあったことも覚えておきたいですし、
そもそも、この時点での説明も、非常に分かりやすいため、改めて、ここから読んでみるのも良いかもしれません。

あと、stand.fm でも「プレ着手」を検索してみると分かりますが、音声配信でも、いくつかのテーマで語られている放送があり、
内容としても、むしろ、どこより多面的で、充実しているくらいなので、
話し言葉で聞きたいという場合だけでなく、もっと理解を深めたいという人にも、実は、かなりオススメです。

というわけで、まぁ、以上を参考として、あなたも「プレ着手」に挑戦してみてください。と言って終わってしまっても、十分ではあるのですが、
折角なので、この記事では、一応、「私なりの説明」も、披露させていただければと思います。

実際に「プレ着手」を試してみたことのある人の中には、共感してくれる方も少なくはないと予想しているのですが、
やろうとしていること自体はシンプルでも、実は、これって、なかなか「奥が深い」手法でもありますからね。

というより、タスクシュートと同様、思った以上に「懐の深い」メソッドでもあったりするのです。

後手に回るのではなく、先手を打つ

仮に、同時進行しているプロジェクトが、6つあるとします。
それぞれ、締め切りも「重さ」も様々ですが、素直にタスクシュートに登録し、着手していったら、大体、次のようになるのではないでしょうか?

```mermaid
gantt
    dateFormat HH:mm
    axisFormat %H:%M
    todayMarker off
    タスク A : 10:00, 120m
    休憩 : done, 60m
    タスク B : 13:00, 60m
    ミーティング : done, 60m
    タスク C : 120m
    タスク D : 60m
    タスク E : 1m
    タスク F : 1m
```

実際には、割り込みなどが発生することもあるでしょうし、これでも、上手くいった方かもしれませんね。
少なくとも、6つのタスク全てに着手することはできています。

とは言え、タスク E と F については「1分着手」で乗り切った感じです。
もちろん、翌日以降は、この「今日のログ」を踏まえて、ルーチンを改善したり、プランを立てたりしていけばいいわけですが、

あなたは、そのようなサイクルを、上手く回せている自信がありますか?

ある意味「プレ着手」は、そういった「日を跨いだ」改善のサイクルが苦手な人にこそ、適した手法でもあるのかもしれません。

あるいは、目まぐるしく変動し続ける、バリエーション豊かなプロジェクトに取り組む必要がある人ほど、その恩恵は大きいでしょう。

例えば、6つのプロジェクトが気になるなら、本格的にタスクに取り組む前に、それぞれ、10分ずつ着手してみることにします。

それにより、

  •  タスク C は、そんなに急がなくても大丈夫そうとか、

  •  タスク D は、ちょっと早めに進めた方が良さそうだ、

などといったことが分かれば、

全体の流れとしては、以下のような感じになるでしょう。

```mermaid
gantt
    dateFormat HH:mm
    axisFormat %H:%M
    todayMarker off
    section プレ着手
    タスク A : 10:00, 10m
    タスク B : 10m
    タスク C : 10m
    タスク D : 10m
    タスク E : 10m
    タスク F : 10m
    section グランド着手
    タスク A : 60m
    休憩 : done, 60m
    タスク B : 13:00, 60m
    ミーティング : done, 60m
    タスク D : 120m
    タスク F : 60m
```

朝の「プレ着手」において、各タスクの感触を確かめた上で、注力すべきタスクに「グランド着手」していくわけですね。

前の図と比較して、もっともインパクトが大きいのは、より時間をかけるべきところにかけられるようになった結果、
上では「1分着手」するに留まっていた、タスク F にも、しっかりと時間を割り振る判断ができているという点でしょうか。

また、その日は「グランド着手」をしていないタスクに関しても、朝の時点で「10分着手」できているため、
単に「1分」より「10分」の方が良さげ!というだけでなく、これなら、「先送り」が発生することは、理論上、あり得ません。

後手に回るのではなく、先手を打っている、とも言えるでしょう。

当然ながら、現実的には、そんなに綺麗にはいかないと思いますが、重要なのは、ともかく、これを目指してやってみることです。

失敗しても、一向に構いません。

なんなら、正直、失敗した方がいい場合だってあるのですから。

試合に負けて、勝負に勝つ

では、もし「プレ着手」に取り組もうとして失敗したら、どうなってしまうのかというと、例えば、以下のようになります。

```mermaid
gantt
    dateFormat HH:mm
    axisFormat %H:%M
    todayMarker off
    タスク A : 10:00, 30m
    タスク B : 20m
    タスク C : 50m
    タスク D : 20m
    休憩 : done, 60m
    タスク E : 13:00, 30m
    タスク F : 30m
    ミーティング : done, 60m
    タスク D : 120m
    タスク F : 60m
```

簡単に言うと、「プレ着手」において、「10分でタスクを切り上げること」に失敗した結果が、これです。

いや、もっとひどい時には、次のようになってしまうかもしれませんね。

```mermaid
gantt
    dateFormat HH:mm
    axisFormat %H:%M
    todayMarker off
    タスク A : 10:00, 60m
    タスク B : 60m
    休憩 : done, 60m
    タスク C : 13:00, 60m
    ミーティング : done, 60m
    タスク D : 60m
    タスク E : 60m
    タスク F : 60m
```

これでは、もはや「プレ着手」なんて、見る影もないでしょう。

しかし、冷静に考えてみれば、これはこれで、そこそこ「素晴らしい結果」だとは思いませんか?
時間配分が適切かどうかはともかくとして、少なくとも、6つのタスク全てに、1分着手に頼らず、普通に着手できてしまっています。

早めに切り上げようと意識した上で、それでも、多少なりとも、やり過ぎてしまうことがある、というのは、むしろ、自然なことだと言えますし、
それを繰り返しているうちに、各タスクの時間配分も、良い感じに調整されてくるものかもしれません。

というか、それこそが、「順算思考」でプロジェクトを進めていくということなのでは?

まぁ、さすがに、上の例は極端ですが、これに準じた「失敗」なら、いくらでも発生しそうですよね。

しかし、「プレ着手」を実践しようとしなければ、果たして、こんなことが実現できたでしょうか?

多分、私なら、いつも通り、こうなっていたと思います。

```mermaid
gantt
    dateFormat HH:mm
    axisFormat %H:%M
    todayMarker off
    タスク A : 10:00, 120m
    休憩 : done, 60m
    タスク B : 13:00, 60m
    ミーティング : done, 60m
    タスク C : 120m
    タスク D : 60m
```

タスク A や C を、早めに切り上げようなんて、まず思わないでしょうし、
タスク E と F は、1分でも着手できればいい方で、完全に「先送り」してしまっていたかもしれません。

それが、なんとも不思議なことに、「プレ着手」に「失敗」することで、少しずつでも、改善されていくわけです。

さらに言えば、「成功」した場合よりも、「プレ着手」用の時間の確保とタスクの分割(コンテキストスイッチの増加)が避けられているので、
適切な時間配分の「グランド着手」もできない代わりに、一長一短ではありますが、こちらにはこちらのメリットがあります。

まさに、「試合に負けて、勝負に勝つ」ような戦略とも言えるでしょう。

重要なのは「着手すること」であり、そのためには、一つのタスクに固執し過ぎず、常に「早めに切り上げようとすること」が大切なのです。

だとすれば、「プレ着手」は、きっと、その手助けをしてくれるはずですし、
ひいては、それが、タスクシュートを実践することと、ほぼ「イコール」になると言っても、過言ではないのではないでしょうか?(過言)

ぶっちゃけ、どうなのか?

さて、どうだったでしょうか。
内容的に、それほど共感はできなかったとしても、少なくとも、面白い話だと思っていただけたなら幸いです。

その上で、この件については、何か、あなたなりの意見が湧いてきたりもしていませんか?

私自身、必ずしも、この「プレ着手」の取り組み方が、ベストかと訊かれれば、場合によっては、判断に迷うところでもありますし、
まだまだ、応用の余地がある、可能性を秘めた手法だとも思っています。

なので、実際にやってみた感想でも、もっとこうした方がいいのでは?という提案でも、なんであれ、誰かにとってはヒントになるかと思うので、
ぜひ、SNS や note などに、自分の思いを自由に書いてみてもらえると、私も、参考にさせてもらうかもしれません。

ちなみに、余談ですが、この記事でやっているように、note で「ガントチャート」を書きながら、何かを説明したいという場合には、
以下のような「コード」フォーマットの文字列を、コピペして編集するというのも、一応、オススメしておきます。

# このコメント行を消してコードだけにすると、図に変換されて表示されるはずです。
```mermaid
gantt
    dateFormat HH:mm
    axisFormat %H:%M
    todayMarker off
    section プレ着手
    タスク A : 10:00, 10m
    タスク B : 10m
    タスク C : 10m
    タスク D : 10m
    タスク E : 10m
    タスク F : 10m
    section グランド着手
    タスク A : 60m
    休憩 : done, 60m
    タスク B : 13:00, 60m
    ミーティング : done, 60m
    タスク D : 120m
    タスク F : 60m
```

これは、マークダウンのヘビーユーザーには言わずと知れた Mermaid 記法というもので、
書き方にさえ慣れてしまえば、他にも色々な図(フローチャートとか)が簡単に書けるようになるので、知らなかったという人がいたら、
もしくは、note 上で使えるなんて思いもしなかったという人も、改めて、活用を検討してみてください。

それでは、あなたの「プレ着手」や「タスクシュート」に関する投稿を(勝手に)お待ちしております!笑

ではまた。

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