「人間ドリブン理論」で戦争はなくせるのか?
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:馬鹿げた戦争がおわらないのは、戦争に経済的利益があるからだ。政治家もみなそこに加担している。進次郎でも高市でも、自分の利益から離れるバカであってほしいな。武智先生の「人間ドリブン」を学べと言いたい。
人間ドリブン経営とは
武智倫太郎先生が放った、究極の理論だと思うんです。
この理論の画期的なところは、人間の考えが、それは政策だとか、学問の理論だとか、経営の意思決定だとか、時に自然科学の法則でもそうなのですが、どうしても誰かの利益に誘導されている、という事実をもとにしているところです。
僕らはなにかの意思決定をする時、何か理屈をつけますよね、でもそれはたいていの場合、公の利益でなくて、自分の利益を得るためなのです。
例えば、論文のデータ改ざんなどがそれです。
本来科学者は人類のための発見や発明をすべきなのに、自分の利益、有名になるだとか、所属機関の権威を上げるためだとか、よりよい研究機関にスカウトされたいだとかの理由で、データを改ざんしてしまう。
マーケティング至上主義もこれに拍車をかけています。
研究の良し悪しじゃなくて、どうやったら読んでもらえるか、売り物になるかのプレッシャーが掛かります。
人間ドリブンは、まず、そのような私的な利益から離れろ、という教えではないでしょうか。
そして、それは数字や計算から自由になれ、ということでもあります。
武智倫太郎の主張を、おそらく間違っているでしょうが、僕なりに一言で言うと、結果の計算をする前に、
1.そもそもそれは考えるに値するのか
2.そもそもそれはやるに値するのか
を考えるのが「人間ドリブン」だと思っているのです。
戦争を「人間ドリブン」で終わらせられるのか
ずっと「人間ドリブン」を考えていたので、共時性が発動したのでしょうか。
最近のニューヨーク・タイムズでこんな発言に目が止まったのです。
ハーバード大学の経済学教授ケニス・ロゴフ(Kenneth Rogoff)さんが、戦争についてこんな発言をしているんです。

「There is nothing good about having to buy a tank instead of building a school 戦車を買うなんて何のいいこともない、そんな金があるなら学校を作ったほうがずっといいだろ」
この記事は、ヨーロッパで戦争特需が発生しつつあり、イギリスの軍事産業がヨーロッパ各国に工場を増やし、従業員を何千人単位で雇用し、ヨーロッパ全体の経済を上げている、というものです。
これは一つの真実ですよねえ、なんで戦争が終わらないのかの現実的理由がここにあります。
それは「戦争で儲かる人達がいるから」です。
政治はそれをひた隠しにして、戦争を正当化するわけです。
人間ドリブンは騙せない
人間ドリブンの結論は、「そもそも戦争をやるべきなのか」と問います。
記事で引用されたロゴロフ先生は、それにはっきりと「そんなわけないだろ!」と答えています。
「戦車を一台買う金があれば、その金を教育に投資したほうが、よっぽど国のためになるし、平和のためになるだろ!」というのです。
これは経済学を超えていますよね、あらゆる理論や計算も超越している。
なぜならばそこには「人間がいる」からです。
トランプを始め、世界の指導者は自分の利益に目がくらんで、ごく当たり前の、あえて言えば「人間中心(ドリブン)」を忘れているのです。
武智倫太郎が、そこを鋭くついているように思うのですが。
まあ、彼の理論は僕の幼い解釈を遥かに超えたものなので、僕の今日の拙論は、頓珍漢に違いないのですが。
しかし、稀代のクリエイティブ・ストーリーテラーの武智先生のこと、「それもアリにするか」と笑って、新しい物語を聞かせてくれるかも、です。
野呂 一郎
清和大学教授
