♠︎10 その子のペースでいい
雨の日の保育室
小麦粉粘土コーナーで子どもたちは夢中
手を白くしながら
こねて
ちぎって
楽しそう
その少し離れたところで
Aちゃんはテーブルに座って
じっと見ている
ときどき横目でチラチラ
それを見ていた保育者がぽつり。
「一回やってみよう」と
首を横に振るAちゃんに
「やってみたら楽しいかもよ」と言い
手に持たせてみる
がその姿に園長が近づき
「無理にやらせちゃうとAちゃんの興味がなくなっちゃうと思うな」
保育者は他の子の様子を見ながら
気持ちを待ってみることにした
「粘土だけじゃなくて
砂とか泥とか
別の素材も試せるようにしてあげたら」
「おうちの人には
“見て楽しんでました”と
お迎えの時にお伝えしておきます」
Aちゃんは今日も
少し離れた場所から見ている
触れていなくてもちゃんと遊びに参加している
観察だって立派な成長
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