【すぐに使えるアイディア】特別支援学級の「国語」の授業の工夫(3)「漢字練習」
こんにちは。子育て&教員のマインドサポーター、hanaです。
ようこそお越しくださいました。
今回の記事では、私が中学校で特別支援学級の担任をしていた時の「国語の授業の工夫③漢字練習」をご紹介します。
この記事は、
・初めて特別支援学級の担任になった方
・国語の教員免許がないが、特別支援学級の国語の授業を担当している方
・特別支援学級の授業を担当しているが、「生徒の集中力を50分持たせるのが大変」という方
・特別支援学級の国語の授業で、何を教えたらいいのかわからない方
・もっと楽しく、盛り上がる授業をしてみたい方
に向けて書きました。
知的障害特別支援学級でも、自閉症・情緒障害特別支援学級でも、どちらでもお使いになれます。
小学校でも中学校でも使えます。
おうちでの療育でお使いいただくことも可能です。
是非最後まで読んでいただき、先生方の授業の参考にしていただけましたら、嬉しく思います。
※今回の記事は、途中から有料になっています。自分が作ってきた教材は「いつか本にまとめたい!」と思っていましたが、必要な教材だけを誰でも購入できたほうがいいかな、と思い、この形にしております。
※今回の記事の前段階として、こちらの記事を合わせて読んでいただくことをおすすめします。
※今回の記事はシリーズものになっています。(1)(2)はこちらからどうぞ。
さて、上の記事でも書いた通り、私は1時間を3~4つに区切って、「読む」「書く」「聞く」「話す」の「言語活動の四技能」を全て取り入れる授業を行っていました。
今日はその中の「漢字練習」についての記事です。
私は特別支援学級の国語の授業では、毎回、5~10分程度の「漢字練習」の時間を設けていました。
特別支援学級に限らず、「漢字の学習」は生徒達の好み(というか、向き不向き)が分かれます。黙々と漢字を書くのが好きな生徒もいれば、一文字書いては飽きてしまう、という生徒もいます。
「何回書いても覚えられないから、やりたくありません。」とはっきり言う生徒もいますよね。
漢字の学習を苦手としている生徒に、先生方はどのような工夫をされているでしょうか。
ところで先生方は「なぜ学校で漢字を勉強するのか」、ご自分なりに説明することができますか?
私見ですが、単純に「全部ひらがなで書かれていたら、読みにくい(意味をとらえにくい)」ですよね。
漢字は「意味を端的に、そして明確に伝えるツール」の一つだと思います。
その意味から、「漢字は知っておいて損はない」と言えるでしょう。
「知っておいて損はない」とわかっていても、生徒の言い分としては「何回書いても覚えられない」「机に向かって描き続ける集中力がない」「ただ書いていても面白くない」のが「漢字の学習」だと思います。
今日は、少しでも楽しく、嫌にならずに、生徒達が漢字の学習に取り組めるようなヒントをご紹介していきます。
いつもとは少し趣向を変えて、先生方からの質問にお答えするようなスタイルでお送りしていきますね。
質問1「何回ずつ書かせたらいいですか?」
私が子どもの頃は「1つの漢字を10回ずつ書く」という宿題が当たり前に出されていましたが、私自身も「どうして覚えている漢字まで10回書かなければいけないんだろう?」と疑問に思っていました。
荒っぽい言い方をすれば、「覚えていれば書かなくていいし、たくさん書いて覚えられるならば、書けばいい」と思うのです。
なので、私は生徒に応じて、こんなやり方をしていました。
<パターン1>
いきなり漢字テスト(生徒の苦手さに応じて、5~20問程度)をする
→間違えたものだけを1回書く
→もう1回テストをする
→また間違えたものだけを1回書く
→最終テストをする(ここで間違えたものについては、ひとまず諦める)
これをやる上でのコツは「自己肯定感を下げないこと」です。
テストをやる目的(今書けない漢字が何なのかを知るため)を伝えた上で、「今の時点でどれぐらい書けるかやってみよう。初めて見る漢字もたくさんあると思うから、できなくて当然。書けたらすごい!ぐらいの気持ちでやってみよう。」と声をかけていました。
<パターン2>
テスト範囲(生徒の苦手さに応じて、5~20問程度)の漢字を1回ずつ書いてみる
→漢字テストをする
→間違えたものだけを1回書く
→もう1回テストをする
→また間違えたものだけを1回書く
→最終テストをする(ここで間違えたものについては、ひとまず諦める)
これは<パターン1>と似ていますが、最初に1回ずつ練習するやり方です。正答率はパターン1よりは上がります。「知らない漢字があるとわかっていても、できないと怒ってしまったり、いらいらしてしまったりする生徒には、この方法が効きました。
どちらのパターンにしても、「3回間違えたらひとまず諦める」ことにしていました。先に進めば、見たことがある、覚えられる漢字もあると思います。また、「100点中、80点とれるまでやる」と生徒自身が決めるのもいいと思います。ですが、「100点とれるまでやる」は、次の学習に進みにくくなりますので、辞めた方が賢明ではないかと思います。
まとめると、「何回書けばいいか」、それは「生徒の苦手さによる」という答えになると思います。
質問2「何回か同じ漢字を書いているうちに、別の字になってしまう生徒がいるのですが、どうしたらいいですか?」
わかります! 私が特別支援学級で指導しているときにも、よく見られる場面でした。
ちょっとした工夫なのですが、効果が合った方法をご紹介します。
漢字練習用のノートだと、一般的にはこんな感じで書いていきますよね。

縦書きですね。
そうすると、「案」の字は、2マスごとに書くことになり、ちょっと距離があるのです。
以前、書字に困難がある教え子が、『この2マスが遠いんです。』と教えてくれたことがありました。
ならば! これならどうでしょうか?

この生徒は右利きだったので、一番左に「お手本」となる漢字を書いておき、右に向かって練習してもらいました。
そうすると、すぐ隣を見れば、お手本がありますよね。(何なら読み仮名も消してしまってもいいと思います)
遠かった「2マスの距離」を埋めることができました。
その生徒は「5回は書かないと覚えられない」と自分で言っていた通り、縦書きで練習していた頃は、5回書いているうちに別の字になってしまい、「別の字」で覚えてしまう、ということもありました。
でも、横書きにすることで、「書いているうちに別の漢字になってしまう」問題はかなり解消されて、5回書けば正しく覚えることができるようになっていきました。
ちなみに、左利きの生徒も教えたことがありますが、その場合は一番右に「お手本」のなる漢字を書いておきました。
その生徒は「こんな漢字練習のしかた、今まで誰も教えてくれなかったけど、これなら間違えずに書ける!」と喜んでいました。
先程の、書字に困難がある生徒は、「パーツに分ける」ことで、何度も書かなくても覚えられるようになった漢字もありました。

「案」は「うかんむり」「女」「木」でできています。
私がお手本を書くときにこうして色を変えておくだけなのですが、生徒は「わかりやすい!覚えやすい!」と言ってくれていました。
部首にとらわれず、ざっくりとパーツ分けするのがいいと思います。
「生徒がどの場面で困難さをもっているか」を分析することで、指導の手掛かりがつかめることがあります。
生徒の声を聴きながら、一緒に探っていけるといいですよね。
質問3「漢字を読むことはできるのですが、書くのがとても苦手な生徒がいます。こちらが用意したプリントに取り組んでくれません。どうしたらいいですか?」
書くのが苦手なら、「入力する」のはどうでしょうか。
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