見出し画像

読書「建設ビジネス」

 高木健次 さんの著書、「建設ビジネス」を読みました。


 建設と言うと、一番身近なところだと一軒家やアパートメント(日本ではマンション)などだと思いますが、道路、歩道など多岐に及びます。 

 ただ業界としては、大手企業もありますが、中小企業、個人事業主や家族経営による零細企業がシェアが大きい点を指摘しています。
 結果として、末端まで金銭がいきわたり辛い状況のようです。
 一方で、サービス業や小売業と比較しますと収入は高い傾向にあります。

 どこから確認すれば良いのか、パッと見はわかりませんでしたが、国税庁のデータから参照されています。

 とくに男女間の収入差は少ない傾向にあるようです。
 この点は、●●●万円の壁と言われているように、既婚者の場合その金額内になるよう調整している点も考慮する必要があります。

 ただ零細企業としては、価格交渉がし辛いというのもあるようです。

 建設現場としては一定期間は同じ場所になりますが、工事が終わると次の場所に移ります。
 特に屋外での作業になるため、夏の暑さ、冬の寒さも影響します。
 人が集まり辛い要因の1つともいえるでしょう。
 意外なところで法規制により、転職方法が限られている点も知りませんでした。
 あとは理系の高校、大学の学部なども数が絶対的にも、相対的にも減少しているのが人材不足に拍車を掛けています。

 ただ必要な資格、技能を身に付けておくと、手に職を持つというように転職しやすくなると感じました。

 職人芸といえるような技術もありますが、習得に時間が掛かり技術、工法が失われる可能性が指摘されています。
 一方で現場での作業低減のための工夫も凝らされています。習得にかかる期間を短縮することで、人材の確保を狙っています。
 逆に古い物件などの場合、どのような工法で建てられたかを理解しないと、リフォームの際に逆効果になりかねません(特に建設した会社が倒産していた場合など)。


 過去の歴史も振り返られています。
 建設職人が法規制で人材派遣が禁止されているなか、零細企業が増えたのは、事実上の外部委託と言う形で中抜きしやすくするため、業界が構造変化した結果と言えます。

 また海外の幾つかの国では、公共工事の入札には、直営班を複数抱えている会社のみという点も、大きく影響がありそうです(日本の商習慣の時主性)。


 就職する方にとっては、零細企業が多く、業界とひとくくりにするよりも、その会社、経営者を良く見る必要があるでしょう。
 また家のリフォーム工事を頼む際には、信頼のおける企業に頼む必要があります。どうしても金銭面としては、大きな金額が動きやすいのですので。

 高度経済成長期に建設されたものも多く、今後も必要性(需要)が高い分野だと私は強く感じます。

序章 日本が世界に誇る寿司、アニメ、建設職人
第1章 トイレから学ぶ建設業界の世界
第2章 ドローンから学ぶ土木工事の世界
第3章 タワマンから学ぶビル・高層建築の世界
第4章 大工YouTuberから学ぶ住宅工事の世界
第5章 漫画『解体屋ゲン』から学ぶ解体・改修工事の世界
第6章 工業高校・高専から学ぶ建設業界の採用・人材育成の世界
第7章 給与明細から学ぶ建設業界の給料と働き方の世界
第8章 徳川家康から学ぶ建設業界の歴史の世界
第9章 重機から学ぶ建設業界の未来
終章 300年後の子孫たちに何を残すのか

目次より抜粋
建築ビジネス
高木健次さん著
株式会社クロスメディア

注:アマゾン アソシエイト・プログラムに参加しています。

 過去の類似した記事です。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集

この記事は noteマネー にピックアップされました

noteマネーのバナー