『鬼滅の刃 無限城編』はアメリカでもヒットするのか?
先日の鬼滅の刃の記事が結構読まれているため第2弾を書きます。
以下の記事は海外の興行収入情報が更新されたらちょくちょく更新していく予定ですので繰り返し読んでいただけるとありがたいです。
第2弾では現時点で映画未公開地域について書いていこうと思います。
というか、アメリカについてですね。
日本で大ヒット、そしてアジア各国でもアニメ史上、日本映画史上No.1の記録を数々更新してきています。
9/12に公開を控えたアメリカでヒットするのか?と言うのを真面目に考えていきたいと思います。
・海外メディアの予測
最近のニュースで言うとBoxoffice Proが8/17時点での鬼滅のOP興行収入予想を出してきました。
(本来ならこの記事は8/20頃に出す予定が遅れました。全然最近でもない)
Long Range Forecast: September Kicks Off With a Potpourri of Genres https://t.co/UzlzCEKnj5 pic.twitter.com/mD8kE9MVqF
— Boxoffice Pro (@BoxOffice) August 17, 2025
あくまで8/17時点での予想ではあるものの数字としては1,200~2,000万ドル(18~30億)のスタートを見込んでいるとのこと。
うーん、結構低いですねー。
日本の映画でOPで2,000万ドルなら正直かなり凄いとは思いますが、無限列車編がコロナ禍で冷え込んでるときに2,100万ドルスタートだったんですよ。
それを踏まえて同等のヒットと見込まれるのはあまり期待されてないのかな?
参考までに過去作はこんな感じ
左からスクリーン数、スクリーンアベレージ、OP興行収入です。
無限列車 1,614 $13,156 $21,234,994
刀鍛冶 1,774 $5,703 $10,117,806
柱稽古 1,949 $5,903 $11,505,414
Boxoffice Proの記事を読むと無限列車はコロナ禍で成功を収め2,100万ドルの成績を上げた、刀鍛冶の里編、柱稽古編は1,000万ドル程度のスタートだった…と、だから予測は1,200万~2,000万。今までの最低値より成功するだろうが最高値よりは成功しないだろうって感じです。
ある意味では順当な推測とも言えるが、ある意味では何も考えてない推測とも取れる数字です。
ヒットが見込まれてないというよりかは判断材料不足でちゃんと予測出来てないって感じですね。
実際この予測が出たあとにFandangoの初日前売りがアニメ史上最高を記録したり、前売りが3日間で1,000万ドルに到達している。
流石に予測は大きく外しそうな予感しかない。
・私の予測
ただこの記事には良いことも書いてあってアニメは2週目以降の持続性が無いと…MCUはじめとするアメコミにもよくある現象。
2週目は軽く50%を超える減少が発生します。かなりの初動型です。
無限列車と柱稽古も2週目になると60~70%の減少が発生していました。
1週目3,000万ドル稼いでも2週目は1,500万ドル以下、平日分含めて5,000万ドルに届くかどうかってラインになります。
この通りになられば2週で無限列車に並ぶくらいのヒットになりますが初動でどこまで伸ばせるかが一つの鍵だと思います。
でも、現時点で正直一番読めないのは公開規模なんですよね。
例年だと9月は大作が少なく、2,000~3,000館の映画でもアベレージでそこそこ稼げれば1位が取れたりする。
昨年はビートルジュースビートルジュースが4,000館オーバーで公開されているので少し例外ですけど、近年はまぁそんな感じです。
読めないといったものの上映館数は刀鍛冶の里編、柱稽古編と徐々に増加傾向にあります。
これだと2,000~3,000館は固いのかなと思いますが、あとはライバル作品の存在次第ってとこです。
ただ2000館程度に増えてもOP興行収入の上限はそこまで高くはないです。
・ライバルの存在
恐らくライバルになるのはダウントンアビーです。
劇場版3作目と同日に封切りされるので、参考記録としてダウントンアビー2作目のデータと比較してみる。
スクリーン数、アベレージ、OP興行収入
3,820 $5,910 $22,578,945
上映規模こそ無限列車の倍以上ですがスクリーンアベレージは低く、全体では2,200万ドルちょいと無限列車の2,100万ドルと大差ない数字です。
1作目から上映館数は増えているがスクリーンアベレージ、OP興行収入ともの1作目には満たない結果となってます。
1作目が3,000万ドルオーバーだったので上映規模を拡大しても興行収入は3割くらい減少しているんです。
この状況を踏まえるとダウントンアビーが2,000~3,000館規模、鬼滅が3,000~4,000館規模と上映館数は逆転しても変では無い話です。
・OP興行収入5,000万ドルの大台へ
仮に4,000館でアベレージが無限列車と同じ13,000ドルをキープした場合5,200万ドル(76.6億円)になります。日本のOPの55億を軽く超える計算となります。
私が予測できる範囲で最も成功パターンがこの額、こうなるとミュウツーの逆襲の持つ8,500万ドル、全米1億ドルが見えてくる。
ちなみに外国語映画でミュウツーの逆襲の上にはグリーン・デスティニーと96時間シリーズが3本の計4本しかない。
もう少し低い見積で日本とほぼ同等の3,700万ドル(55億円)となる場合を計算してみる。
これには4000館でアベレージ9,300ドル程度が必要になります。
これでもかなり凄いんですが超大作映画になると4,000館で17,000ドル~30,000ドルを叩き出すのでやっぱりアベレージ10,000ドルは稼ぎ出したい。
10,000ドル×公開館数が割といい線行くシンプルな計算式かもしれない。
3,000館なら3,000万ドル、4,000館なら4,000万ドルとか。
個人的に最低ラインの予測だと6000ドル×4000館の2400万ドル。ベースはTV特別版の2作のアベレージが6000ドル弱なこと、この水準で4000館公開で計算している。
ただ前売りの売れ行きからも2000万ドルそこそこで収まる気もしない。
無限列車から公開規模2.5倍(4000館の場合)でアベレージを維持するって正直厳しいとは思うですが、ある程度維持した場合は3700~5200万ドルを狙えるかと思います。
上映館数がわかったらもう少しいろいろ考えて計算したいところです。
・予測の根拠
いやいや、大手メディアが良くて2,000万ドル予想してるのに3,000万ドルとか、5,000万ドルは夢物語だろうと思われるだろう。
私個人としても結構上振れした予想をしていると思います。
それでもヒットするだろうと思った根拠を書いていきます。
まず、明らかに鬼滅の刃と言う作品自体のアメリカでの需要が高まっていることです。
無限列車から約5年、作品自体がかなり海外、特に欧米圏や英語圏に根付いたように感じる。
話は無限列車編がアメリカで公開された2021年にさかのぼります。
この頃クランチロールの有料会員数は200万人(無料会員は1億人)、Netflixは2億人(北米は7,000万人前後)の会員を抱えていた。
アメリカでは2021年1月にNetflixで立志編の配信がスタート、4月に無限列車編が公開する。
残念なことに2021年にNetflixの視聴データは公開されていないのだが、このタイミングのNetflix配信によって数億人に届く状態になったと言える。
立志編2クールの視聴できる猶予期間は3か月ほどしかないが視聴できる母数が拡大したことは無限列車編にいい影響を与えたと思ってもいいだろう。
この状況で約5,000万ドルの日本映画最高のヒットを記録しました。
2024年8月にはクランチロールは1,500万人、Netflixの会員数は3億人(北米は増えたり減ったりしてるが8000万人といわれる)を超える。
2024年の年始から柱稽古編のプレミア上映が開始、4月からTV放送開始、10月にNetflixで北米の配信を開始する。
タイムラグが小さくはなったがそれでも日本と北米の間には結構ラグがある。恐らく熱心なファンはクランチロールなど別サービスでラグ無しで見てるのだと思う。
Time to report for Hashira Training! ⚔
— Netflix Anime (@NetflixAnime) October 1, 2024
Demon Slayer: Hashira Training Arc is coming to Netflix in the US, Canada and Latin America on October 31! pic.twitter.com/eGkS87HafX
無限城編の上映開始までは11か月の猶予があり、日本では放送終了して落ち着いていたのにNetflixのグローバルランキングは欧米圏だけでTop10まで押し上げるほどのインパクトがありました。
Netflixは直近2年半の視聴データを公開しているが鬼滅の刃が一番見られたのは2024年7月〜12月のTV放送がされていない時であるのを考えると北米を中心とした海外での需要は年々高まっていると言えます。
また公開直前にはMLBのテキサスレンジャーズとのコラボユニフォームの配布が決定しました。
鬼滅の刃: The Texas Rangers will host a Demon Slayer night on Sept. 9th and give away this exclusive Tanjiro baseball jersey 😳🔥
— MLB (@MLB) August 19, 2025
(Via @DemonSlayerUSA) pic.twitter.com/ZKa4xrFUCQ
これがドジャースとかカブスあたりだったら結構納得いくんですけどね。
過去にはダルビッシュ選手などが在籍してましたが、現在は日本人選手が在籍していないレンジャーズですよ、在米の日本人や大谷選手ファンに向けたキャンペーンと言うかはしっかりその土地にいるファンに向けた施策なような気がします。
恐らくは今後もMLBほかプロスポーツとのコラボはあると思います。
・まとめ
ここまでがほぼ8月中旬に書いた記事です。
ここからは9/4です…たったの2週間程度ですが風向きがだいぶ変わったな。
2,000万ドルほどの予想だったアメリカのOPは5,000万ドルあたりまで上方修正されてきてる様子です。
アメリカ国内だけで1億ドルって話も普通に出始めた。
言ってることあってたのに記事を出すタイミング結構ミスりましたね……いろんな情報収集してると上手くまとまらずにこうなることは多々あります。仕方ない。
とりあえず来週に迫ったアメリカ、ヨーロッパの大規模公開。
ここで1億ドルほど積めばもう世界的と言っていいような気がしますね。
十分にアカデミー賞も狙える位置にはあると思います。
ライバルになるのはK-POPガールズ!デーモン・ハンターズでしょうか?
Neflixオリジナル作品ですが8月末に北米の劇場公開を実施したので恐らくはアカデミー賞の条件を満たすことになります。
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