見出し画像

雨宿り|#3つのお題に空想のひらめきを

夕立ちや   古びた地図が  指し示す

影絵が浮かぶ   宝船かな


夕方、突然の強い雨。稲光と一緒にざあっと雨が降り出した。
降空気が湿って、遠くの景色は白く煙っている。

びしょ濡れの中、風に飛ばされてきた一枚の古びた地図を拾う。
紙は雨に濡れ、端は破れ、文字の多くは読めなかった。
それでも、不思議なことに船の絵だけははっきり残っている。

雨が止み、夕陽が射し込む。
雨雲の隙間から差す夕陽が、びしょ濡れの地図を透かし、壁に影を映す。

そこに浮かんだのは、巨大な影絵だった。
黒々とした船の輪郭。
七つの帆を張り、今にも動き出しそうに揺れている。

思わず歩み寄った。
けれど影に触れると、それはただの光と闇の戯れにすぎなかった。
けれど、確かに心の奥で何かが囁く。
何かが語りかけているように感じた。

夕立ちの名残が石畳を濡らし、虹のかけらが空に現れる。
雨上がりの澄んだ空気の中、遠い昔の誰かが残した謎に、心躍らせた。



片桐 みかん様の企画、『3つのお題に空想のひらめきを』第13回に参加させていただきました。
素敵な企画ありがとうございます。


(あとがき)
短歌を詠んでみたものの、情景もAIに手伝ってもらいながら、書いてみました。
短歌ってあれに似てますね。
カプセルみたいに凝縮されたタオルが、水にふやけて大きくなるやつ。

読んでくれてありがとうございました☺️
スキ・フォロー・コメントいただけると大変嬉しいです。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集