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想田和弘『選挙』@福知山シネマ ドッコイセの踊りが気になる丹波体感旅行


観察映画の想田和弘さん
彼の映画とは、福知山シネマなどの観察旅行でたまたまに遭遇したのでした。

2007/8/14(火)
今日も何も予定がないので、下まで朝刊を取りに行く。
すると、京都新聞の「取材ノートから」北部総局河上亮記者の記事。以下、リード文:

《昨年二月の休館以来、一年半の間、映画館がなかった府北部の中核都市、福知山に今月四日、待望の映画館「福知山シネマ」が誕生した。複合映画館(シネコン)ばかりが増え、地方の映画館は苦境に立たされる中、始まった新たな試み。それはまちにとって映画とは何か、文化とは何か、あらためて問いかける。再び、まちに映画の灯はともるのか。》(2007.8.14:京都新聞朝刊より)

調べると、8:59に京都駅から福知山へ行く特急がある。
じゃあ、ちょっくら観てくるね、と言って家を出る。
京都府の会議などで、なかなか丹波地域をイメージできないことが多く(もちろん、丹波よりもっと遠い丹後も、そして京都市以外の山城だって地元八幡市以外は知見は少なくイメージもできないのだが)、丹波(兵庫県にも篠山市や丹波市があって、丹波篠山のイメージのほうがあるぐらい)を日帰りでちょっと知るためにいいかもという軽いのり。

指定券はありません。おっと、お盆だし大丈夫かな。30番線、自由席の車両へ急ぐ。たんば一号、福知山行き。1~4号車、3,4号車が自由席で席は十分空いている。5~7号車は綾部駅で切り離して、舞鶴から小浜へ。
車窓をずっと眺めているとあっという間の1時間半足らず。以下、丹後へのたびの単語のメモ:

卸売市場、二条駅、玉姫殿、東映スタジオ、太秦、トンネルが多くて、すぐに谷。丹波の入り口、南丹。そういえば、京都市内に丹波橋、丹波口などの地名多し。
亀岡駅で止まる。人が入ってくる。亀岡シティホールの頭上になにか乗っている。
千代川駅、水門。稲がきれい。八木駅、公立南丹病院、竹林多し、案山子がいて。吉冨駅。

園部駅には止まる。9:32。いま大津市唐崎にあるJIAM(国際文化アカデミー)が、圧倒的な勢力を持っていた野中兄弟の誘致合戦で、園部に出来る可能性もあったのだなあと独り言。数年前、京都駅ぷラットフォームに佇む野中広務前議員を見たこともあったっけ。

渓谷、水がたっぷり。保津川はもうすぎたのだなあ。由良川だっけ。舞鶴で氾濫したのは。
穏やかな小山、里山。胡麻駅。なんだか、かわいい名前。和知駅、山家駅・・・・。神社、古い灯篭。

10:09、綾部駅。大本通り商店街という名前。大本教が気になるな。
綾部茶、グンゼ研究所。・・・

あっという間、10:22、福知山駅に着く。
真新しい駅。でも、北口は工事中。北近畿タンゴ鉄道への通路にもなっている。
焼肉料理、駅前飯店、屋根裏(市役所近くにも大きな宣伝のあるクラブ)、銀鈴、アイフル。


福知山ドッコイセまつり、ドッコイセ福知山踊り、福知山名物、千切屋の踊りせんべい(これは安くてなかなか良心的なお土産だった)。盆踊りが盛んなのだなあ。それも今日から。明日は花火か。
限界芸術研究にもってこいだったけれど、この暑さ、オープンした映画館(福知山シネマ)に行って、あとはちょっと見て帰ろう。

写真はこちら→http://kogurearts.exblog.jp/6723596/

曹洞宗高林寺(高林禅寺とも)「他人の立場がわかれば腹も立たない」。はいそうですね。
映画館に行く前に、御霊神社を訪れる。それにしてもそこまでの道に、誰もいない。お盆だし暑いし仕方がないが、そのためもあって、長く縦横に走る商店街の連なりが余計に殺風景で怪しい。セレマの営業所。グンゼいい肌着いい一日。カラオケルーム唄えもん。
御霊神社横の公園の時計はふるさと創生。福知山城が明智光秀ゆかりなので、ここの御霊は光秀である。天井絵が新しく鮮やか。叶石、包丁刃物神社、あと、由良川の氾濫のためできた堤防神社。

福知山アパレル有限会社、近代化遺産ぽい建物
福知山市厚生会館、1000席ほどのホール。昭和37年11月。「落語家の桂三枝さんが、福知山を題にした創作落語を10月26日、福知山市中ノの市厚生会館で上演」というチラシがおいてある。
仲の湯。
ようやく広小路商店街。櫓が出来ている。おお大きなボラギノールの宣伝ヤグラか。片側アーケードが古い。

あっけなく、映画館を見つける。福知山シネマのとなりは、スーパー、フレッシュさとう
お待たせしました、の青い垂れ幕。CINEMA1(146席)ではもともと東宝の映画館だったので、東宝映画、いまは、ドラエモン、コナン、クレヨンしんちゃんである。子供連れが時間表を見ている。

CINEMA2(135席)は、アート系。「選挙」がすでに上映されていて、13:05からもう一回あるので、これを観よう。

そのあと、「かぞくのひみつ」。「かぞくのひみつ」を製作したのが舞鶴市の映画製作会社・シマフィルム(志摩敏樹代表)で、この福知山シネマは、ここが運営する(京都シネマがバックアップ)。

由良川の堤防、広い空。お城へと歩く。お盆でいそがしい浄土真宗本願寺派明覚寺。谷垣ガレージ。立ち入り禁止の「村松祐吉」邸?
福知山市丹波生活衣館。仕事着、お出かけ着、晴れ着。素朴な感じだが、布、織の種類はほとんど分からないので、勉強になる(でもすぐに忘れるなあ)。常設展「涼を呼ぶ単の着物」。

そして、福知山城(資料館)へ。小さく、復元だが、石垣は昔を偲ばせる。

資料館では、ドッコイセ福知山おどり展。昔の大正時代からの音頭が流れている。歌詞はずいぶんあって、なかなか聞き取りにくいが、面白い。振り付けなどは、朽木氏が城主になって関東からやってくることもあり、そういう関東の文化が入っているそうだ。

京都と丹波、城文化とか、大名行列、参勤交代による江戸文化の影響というのは、もちろん江戸時代には起きているという指摘をこの前聴いた。たしかに、平安から室町、戦国までの近畿のなかでの政治的、軍事的、文化的な役割の変化とともに、江戸の長い平和期に、文化の熟成が各地であったのは確かだろうし、そのさい、京文化と江戸文化の混淆とかもあっただろうし、独自の丹波文化の発達もあったのだろう。

あわてて、隣の小さなお城と同じような美術館(福知山市佐藤太清記念美術館)をのぞいたあと、

スーパーでパンを買って福知山シネマへ。
入ると、お客さんは私を入れて二人。キレイに改装されているので、アート系のほうもお客さんが増えることを祈るばかり。

まあ、地味だし、こんなの見なくてもいつも見ている、やっているじゃないのというような記録映像、

ドキュメンタリー映画『選挙』(監督・撮影・編集:想田和弘、2007年)だったので仕方がないのだろうが。

この映画、じつに、目の前で起きているどぶ板政治(実際、下水の陳情あり)のなかのクライマックス、

選挙運動の内部観察としてすぐれているし、ちょっと時間がたって小泉劇場が終わり、参議院選挙もあったので、

冷静に近過去として観ていられる。小泉人気はすごかったなあ。でも、選挙のあり方は「改革」とは程遠い。

山内和彦候補が川崎市補欠選挙で、小泉自民党の代弁者として、コマとして使われる。

山内と彼の奥さん(妻というと「家内」と言えといわれるのが面白い)の関係もきちんとあって、

「まちづくり」をきれいごとのように勉強している学生たちにも見せたいと思ったり、

でも結構アルバイトで知っているかなと思ったり。ウグイス嬢がかっこいい。確かにうまい。


このユニークな(切手コイン商から市議会議員になった鉄道マニアの)山内和彦さんは、今年の地方統一選挙では出ず、

川崎市議会ははじめて自民党が第一党にならなかったということ。

切手マニア、鉄道マニア、特定郵便局長の子の山内さんは、いま、のびのびブログを書いていて、

このドキュメントを作るために、ふと、こういうフィールドワークをしてみただけなのかも知れないし、また、選挙とかするのかも知れないし。子どもも生まれ(彼は当時ほとんど市政のための具体的な公約=絆創膏も具体的な実効=実行性を持つ政策ももっていないようで、ただこのあたりでは少子化対策だということで子育て支援と言っていた)、奥さんも働き続け(「家内」にならなくてよかったね)、映画の宣伝で各地に行き、ヨーロッパで鉄道や切手も見られて、楽しんでいるとのこと(彼自身のブログによれば)。

帰ると、腕や首が真っ赤。
舞鶴地域は37度を越えていたようだ。


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