64歳のリアル。友人から聞いた「突然の契約終了」と、私が夜空を見上げた理由。
先日、学生時代の友人たちが送別会を開いてくれました。
僕が長崎に移住することになったので、 「じゃあ一度集まろう」ということになったのです。
集まったのは8人。 全員60歳超(笑)
学生時代、夏休みに海水浴に行ったり、スキーに行ったメンバーたちでした。
あの頃は、将来のことなんて何も考えていなかった。
ただ楽しくて、めちゃくちゃで、毎日が自由でした。
それから40年近くが経って、 同じメンバーがまた集まったのです。
人生というのは、不思議なものですね。
そして、僕らの話題は、自然とこの3つになりました。
年金のこと
持ち家をどうするか
そして、これからの仕事のこと
僕の友人たちは公務員や大手企業の会社員が多く、割と余裕のある老後を迎えられる人も多いのです。
そのため、今は定年後の再雇用や嘱託契約社員として働いている人が大半です。
中には、週3日しか通勤しない人もいましたね。
いわば、満額年金が出るまでの「つなぎ」のような働き方です。
「まあ、あと数年はこんな感じかな」
そんな空気が、なんとなくありました。現状維持が続くのだろうと、誰もが疑っていませんでした。
その中の一人が、ぽつりと言いました。
「俺さ、4月から仕事ゼロなんだよ」
彼は、再雇用を早めに切り上げて、オファーがあった企業で顧問として週3日働いていました。
企業側との関係も良好で、本人も「来年もあるよね」という前提で考えていたようです。
むしろ、
「来年は体力的にも、週2日に減らそうかな」
そんな贅沢な悩みを話していたくらいでした。
ところが、その企業から突然言われたそうです。
「来年度は、契約しません」
それだけ。 理由も何もない。ただの事務的な通告です。
つまり、4月から、完全に仕事ゼロ。収入ゼロ。
本人は淡々と話していましたが、 きっと心の中では、かなりショックだったと思います。数十年来の永きに渡る付き合いですから、彼の動揺が僕にはよく分かったのです。
送別会の最後、みんな笑っていました。
60歳を超えたおじさんが8人。学生時代のマヌケな話をして、腹を抱えて笑っていました。
でも、なぜか僕は泣いてしまいました。 自分でも理由はよくわかりません。
後から考えると、いろんな感情が一度に押し寄せたのだと思います。
・それぞれが、それぞれの人生を生きてきたこと。
・それでもまた、こうして集まれたこと。
・そして彼の横顔が、どこかずっと頭に引っかかっていたこと。
帰り道、ふと夜空を見上げました。
「もし明日、自分の仕事が突然なくなったら、何が残るだろう」
彼のことを、他人事として見ていられませんでした。
・僕自身、会社に守られているわけでもない。
・国が保証してくれるわけでもない。
・でも、自分はまだ大丈夫と、なんとなく思っているだけかもしれないからです。
その夜、僕が夜空を見上げながら、そんなことを自分に問い直していたのです。
人生後半戦というのは、本当に予測がつきません。
当たり前に明日も続くと信じていた仕事が、ある日、一通のメール通告で消える。
これが、僕たちが今生きている64歳のリアルなのです。
大切なのは、嵐が来てから慌てることではなく、今のうちに「自分で仕事を作る力」を少しずつ育てておくことだと思っています。
会社員でもなく、再雇用でもなく、自分の名前と力で動いていける、そういう土台作りです。
もちろん、僕もまだ志半ばです。毎日が試行錯誤の連続です。
もし、この記事を読んでいるあなたが、同じように「人生後半の働き方」について何か引っかかるものを感じているなら、よかったら一度、話しかけてみてください。
