「今夜なに作ろう」をAIに渡したら、買い物メモまで出てきた話(AIと暮らす6)
夕方、子どもを抱っこしながら冷蔵庫を開けて、閉める。育休中の料理担当になってから、一日で一番頭を使っているのは調理ではなく「何を作るか決めること」だと気づきました。最近、この工程の一部をAIに預け始めました。
背景
以前の記事で、冷蔵庫にあるものを伝えて献立の候補を出してもらう「壁打ち」を紹介しました。あれはあれで助かっていたのですが、その場しのぎでもありました。冷蔵庫にあるものからしか発想できないので、数日たつと食卓が似てくるのです。
そこで最近は、壁打ちを一歩広げて、献立の相談と買い物メモづくりをセットでAIに渡すようになりました。
実際にやったこと
やり方は単純です。買い出しの前に、AIにこう伝えます。
冷蔵庫に残っているもの
ここ数日で作ったもの(かぶり防止)
家族の好みと、避けたいもの
「2〜3日分の夕飯の候補と、足りない材料の買い物メモを出して」
すると、夕飯の候補と一緒に「買い足すのはこれだけ」というメモが返ってきます。あとはそれをスマホに残して買い出しに行くだけ。献立を考える→在庫を思い出す→買うものを書き出すという3つの頭脳労働が、ひとつの相談にまとまりました。
とはいえ、すべてをAIに乗り換えたわけではありません。いまも7割くらいは、冷蔵庫の在庫の組み合わせをそのまま検索して、出てきたデリッシュキッチンなどのレシピサイトや動画を見ています。写真や動画つきの手順は、やはり強いのです。AIの出番はむしろ残りの3割、「在庫が中途半端で検索ワードにしづらい日」や「数日分をまとめて段取りしたい日」で、そういう日ほど買い物メモまで出てくるありがたみが大きくなります。
正直に書くと、AIの提案の採用率はいまも半分くらいです。「その組み合わせはうちの食卓じゃない」というものも普通に出てきます。それでも困らないのは、ゼロから考える代わりに、出てきた案に文句を言いながら直すほうが圧倒的に楽だからです。白紙に向かうより、たたき台に赤を入れるほうが速い。これは献立でも仕事の文書でも同じでした。
そういえば、子育て情報サービスのコズレが行った調査では、育児世帯の半数あまり(約53%)が、妊娠・出産・育児の情報収集や相談にAIを使っているそうです(2026年7月時点・民間調査)。献立のような「間違えてもやり直せること」から任せる範囲が広がっていくのは、わが家だけではないようです。
AIに食卓を決められて楽しいのか? 決めるのは最後までこちら側
「食事くらい自分で考えたい」という感覚もあると思います。やってみての実感は、AIが決めるのではなく、選択肢を並べる係をAIに、選ぶ係を家族に分けただけということです。最後に「今日はこれ」と決めて味を調整するのは相変わらずこちら側で、そこは手放す気になりません。
同じ状況の人へ
毎日の「何作ろう」が重い人は、献立単体ではなく買い物メモまでセットで頼むのを試してみてください。献立だけ聞くと「材料がない」で終わりますが、メモまで出させると、そのまま行動に移れます。うちのように採用率半分でも、考え始める負担が消えるだけで夕方がだいぶ楽になります。
次に試すこと
ここ数日の食事の記録を渡して、栄養の偏りもゆるくチェックしてもらえないか試そうと思っています。うまくいったら自炊シリーズのほうで書くかもしれません。
みなさんは「今夜なに作ろう」問題、どうやって乗り切っていますか。AIでも紙のローテ表でも、わが家の方式をコメントで教えてもらえたらうれしいです。
参考: https://feature.cozre.jp/85538
▼前回の記事(AIと暮らす5)
https://note.com/noteshirokuma/n/n2afb0acb64c1
育児中のITエンジニア会社員。育休を、家族と学びを積み上げる期間にできるか実験中です。
