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赤ちゃんを抱っこしたまま、リモコンを探さない。育休中に作った「家の見える化」の話(AIと暮らす2)

赤ちゃんを抱っこしたまま、片手でソファの隙間のリモコンを探す。あの数十秒が、育児中は妙にストレスでした。育休中にそれを解消する仕組みを少しずつ作ったら、わが家の暮らしがちょっと変わった話です。

背景

以前の記事(育休中の家事・育児をAIに手伝ってもらった話)で、「家の中の情報を1画面にまとめる仕組みを作っている」と予告していました。

https://note.com/noteshirokuma/n/nf6ca41304761

当初は予定や買い物リストまで載せる構想だったのですが、育児をしながら作ってみると、先に困っていたのは別のことでした。部屋が赤ちゃんにとって快適なのか分からない。そしてリモコンがいつも手元にない。 なので、まずは「家の見える化」と「家電操作」から形にしました。

できるようになったこと

  • 家の状態が冷蔵庫でひと目で分かる: 使っていないタブレットを冷蔵庫に貼り、日時・外の天気・天気予報と、部屋の温度・湿度・空気の汚れ(PM2.5)を常時表示。部屋が赤ちゃんにとって快適な範囲なら画面がにっこりした赤ちゃんのイラストに、外れると不機嫌な顔になります。妻もこれをよく見てくれていて、「エアコンつけようか」の判断が会話なしで揃うようになりました

  • 家電操作がスマホで完結: 照明・エアコン・テレビの赤外線リモコンをスマートリモコンに学習させて、スマホから操作。抱っこ中にリモコンを探して部屋を歩き回ることがなくなりました

  • 声でも操作できる: iPhoneのショートカットに登録して、Siriに「照明つけて」と頼めるように。両手がふさがっている時間が長い育児中、音声操作は想像以上に実用でした

仕組み(やってみたい人向けに少しだけ詳しく)

登場する道具は3つです。

  • スマートリモコン(わが家はNature Remo): わが家で使っている機種は温度・湿度のセンサーを内蔵していて(センサー構成は機種によって違います)、赤外線リモコンの信号を学習できます。これ1台で「室内の見える化」と「家電のスマホ・音声操作」の両方の入口になります。正直、これを置くだけで今回やったことの7割は実現できます

  • 常時起動の小さなサーバー(わが家は家庭用NAS): 数分おきに、スマートリモコンのセンサー値・空気清浄機のセンサー値・気象サービスの外の天気を自動で取りに行き、履歴として貯めて、1枚のWebページ(ダッシュボード)に整形します。ラズベリーパイや古いPCでも代用できます

  • 余っているタブレット: ブラウザを全画面にしてダッシュボードのページを開き、冷蔵庫に固定。常時給電にして「電源を入れたら勝手に表示されている」状態を保ちます

データの流れは「センサー → サーバーが定期収集・蓄積 → Webページに表示 → タブレットで常時閲覧」という一方通行で、難しいことはしていません。私はコードをゼロから書ける側ではないので、AIに「こういう画面が欲しい」と相談しながら組み立てました。そういえば先日、毎朝のニュースをAIに読ませる仕組みを自作する記事が技術系の界隈で話題になっていましたが、暮らしの困りごとを自分用の小さな仕組みで解決する流れは、確実に来ていると感じます。

ひとつだけ注意点を。自作した操作の仕組みは、家の外(インターネット側)に公開しないことです。見るだけのダッシュボードと操作系は分けて、自作の操作側は家の中のネットワーク限定にしています(メーカー公式アプリが安全に用意しているクラウド機能とは別の話です)。便利さより安全が先です。

難しかったこと・工夫

  • センサーは優しく扱う: 空気清浄機のセンサーは、短時間に何度も読みに行くと黙り込むことが分かりました。数分おきに1回だけ、失敗したら少し待って再挑戦、それでもだめなら直近の値を表示し続ける、という「しつこくしない」作りに落ち着きました

  • リモコンの状態と実際はずれる: スマートリモコン経由の「照明ON」表示は、壁のスイッチで消すと実際とずれます。わが家は照度センサーの値と突き合わせて、「ON表示なのに部屋が暗い=実は消えているかも」と画面に警告を出すようにしました

  • タブレットの常時表示は設定との戦い: 自動ロックやツールバーを消して全画面を保つ設定に地味に手間取りました。あとは常時給電によるバッテリー劣化が気になっているところです

気づき

  • 一番効いたのは自動化より「探さない・迷わない」でした。リモコンを探す数十秒、天気をアプリで確認する数タップ。小さいけれど毎日何度も起きることを消すと、体感がはっきり変わります

  • 家族が使えてこそ、でした。私しか使えない仕組みなら、それはただの趣味。冷蔵庫という「家族全員が必ず通る場所」に置いたのが正解だったと思います

同じ状況の人へ

全部を真似する必要はなくて、スマートリモコンを1台置くところからで十分だと思います。それだけで「スマホで家電操作」と「室温の見える化」はできて、抱っこ中のリモコン探しは今日からなくなります。サーバーやタブレットの話は、その先に興味が湧いたらで大丈夫です。

次に試すこと

いまは「仕組みが止まったら自分で気づく」状態なので、不調のときに通知が来る仕組みを足そうと思っています。作る過程でつまずいたところは、また記事にするかもしれません。


育児中のITエンジニア会社員。育休を、家族と学びを積み上げる期間にできるか実験中です。

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