思いつきが消えなくなった。アイデアの言語化をAIに任せる暮らし(AIと暮らす4)
皿を洗っているときに限って、「あ、これ書きたいかも」と思いつきます。そして皿を拭き終わる頃には、もう思い出せません。思えばこの悔しさは育休中に始まったことではなく、ずっと昔から繰り返してきたものでした。
背景
思いつき自体は、たぶん誰にでもたくさんあります。問題はそのあとで、頭の中を整理して、構成を考えて、言葉を選んで……という「言語化の工数」が大きすぎて、忙しい日々では着手する前に消えていきます。会社で働いていたころも、移動中や寝る前の思いつきは翌朝にはたいてい消えていました。育児で時間が細切れになって、それがさらに加速した気がします。私の場合、消えた思いつきは二度と戻ってきませんでした。
実際にやったこと
いまは、思いついた瞬間に断片だけをメモしてAIに渡す運用にしています。
メモは2行でいい。話し言葉のままでいい(「昼ごはん だいたい麺 それが正解説」くらいの走り書き)
あとでAIに渡して「これを整理して」と頼むと、見出しと箇条書きの形になって返ってくる
自分はそれを読んで、「ここは違う」「この部分は面白いから残す」と選ぶだけ
AIに渡すタイミングは、寝かしつけ後など手が空いたときにまとめてで大丈夫です。断片のまま数日寝かせても、意外と腐りません。きれいな文章にする作業をAIが引き受けてくれるので、思いつきが「言語化待ちの行列」で死ななくなりました。実はこの記事のネタ自体も、そうやって走り書きから生き残ったひとつです。
気づき
自分の役割が「書く」から「思いつく・選ぶ」に寄っていく。AI時代は発想や判断の側に人間の仕事が残る、という論調を最近よく見かけますが、暮らしのレベルでも小さく実感があります
ただし、言語化を任せきると「考えた気になる」危うさもあります。私は、AIが整理した文章を自分の言葉で言い直せるかを採用の基準にしています。言い直せないものは、まだ自分の考えになっていないので捨てます
AIとの付き合い方の線引きについては、前回の記事(AIと暮らす3)に書きました。今回の運用もこの線の内側です
同じ状況の人へ
私自身、メモアプリが何度も続かなかったタイプです。いまになって思うと、続かない原因は「きれいに書こうとすること」でした。汚く書いて、整形は任せる。そう変えただけで、思いつきの生存率が変わりました。
なお、ここに流しているのは暮らしや発信まわりの思いつきだけで、仕事のアイデアや業務の内容は入れていません。また、文章をAIで量産する話ではなく、書く中身はあくまで自分の体験に限っています。
次に試すこと
選ばれなかったメモがたまってきたので、思いつきの「捨て方」も型にできたら書こうと思います。
▼前回の記事(AIと暮らす3)
https://note.com/noteshirokuma/n/n7110c4609b63
育児中のITエンジニア会社員。育休を、家族と学びを積み上げる期間にできるか実験中です。
