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[絶対読んでほしい]無料ノベルゲーム:Narcissu(ナルキッソス)(漫画版あり)

「Narcissu(ナルキッソス)」と言う無料PCノベルゲームという存在をご存じですか?シリーズ化されており、全世界で通算100万回以上ダウンロードされた無料ノベルゲームです。

「医療系」ノベルというか・・・一般人目線から見た「医療」モノのノベルになります。人によっては大きく死生観に影響を与えたとかなんとか・・・。恋愛要素とかそういった要素は全くなく、極力作者の伝えたいテーマだけを重点に置いたノベルです

実際、この作品きっかけで私は医者を志しました(今は消化器内科医)
以前にも「Narcissu(ナルキッソス)」の記事を書いたことがありますが、それはどちらかというと「既に知っている(≒既プレイヤー)」人向けに書いた記事でもあったので・・・。
不朽の名作であること、そして初代が公開されてから今年で20年とのことで、改めてどこから見ればいいのかとか、現代向けというか、令和時代向けにどこから始めるのがイイかを書き連ねたいと思います。

主題歌↓

以前の記事は↓


〇「Narcissu(ナルキッソス)」って?

公式DLページにもありますが主要登場人物全員死にます

冒頭にも書いた通り、基本的にはPCでプレイする無料ノベルゲームになります。只特徴があって、基本的に「立ち絵」と言う概念は無く背景のみで読むノベルでごく一部の例外を除いて選択肢はなく一直線の読み物となります。

そして大体の舞台となるのが・・・「終末期医療」に携わる「ホスピス(≒緩和ケアを中心に行う施設・病院・病棟)」と言う施設。
終末期医療の名の通り、「もう助かる見込みはまずない」人が登場キャラとなります。

「もう助かる見込みがまずない」人たちの物語になります。

・・・まあつまりはそういう事です。

緩和ケア医療のお話です。

只、単純なお涙頂戴な物語ではなく・・・、作者の片岡とも先生(アダルトゲームブランド ねこねこソフト主宰)が「よくある泣きゲーにはしたくない・泣かせるつもりでは書いていない」と仰っていることからも、よくある感動ものではありません。


只よくある・・・普段目に入らないこの世界の理不尽で容赦のない目に合っている人たちを描写した作品になります。

ノンフィクションが幾重にも重なって出来た作品だと個人的には解釈しているので、リアル感がすごいです。
よくある作品のように、奇跡は起こりません。不思議な力とか、そう言ったものは一切なく、淡々と進んでいく話になります。
だからこそ、自分たちの死生観に強く影響を与えるのかもしれません。

〇タイトルの由来

タイトルの由来になったのは「Narcissus(ナルシサス)」と言う花の名前で、日本名にすると「水仙」です。

灘黒岩水仙郷(兵庫県・淡路島)
日本三大群生地の1つ

この花がストーリーの「カギ」になってきたりします。後は色々と由来も含め、作中に大きく絡んでくる花になります。
Narcissusが正式なつづりなのに対して、この作品は「Narcissu」である事には理由があって・・・。語尾の「s」が抜けているのは、ちゃんと理由があるのです。読んだ後に探してみてもらえれば・・・見つかると思います。

どれから選べばいいの」「どれだけ種類があるの?」という事ですが・・・。

〇どれから読めばいいのかとか、作品の種類

基本的には、Noteの他の方が書いてくださった記事や、他ブログ等で推奨されている「PC版オリジナルノベル」を読むのが一番いいのですが・・・。


如何せんアクセス方法が限られているのもあり、認知的な意味+読みやすさの面から、私はまず入り口として「「「漫画版」」」をお勧めします。


この令和の時代において・・・いきなりノベルゲームは敷居が高いと判断したからです(PC持つ人が減っている現代においてPCでしかプレイできないのは敷居が高いと判断しています)。詳しくはすぐ後述するとして・・・。

〇作品の種類について(どんな作品があるの?)

〇初代Narcissu(1st):第一作にあたる作品です。この作品が2005年リリースなので、この作品の20周年に合わせてこの記事を書いた感じ。
1stと2ndは、1→2→1の順でやると最高に味がします。

主人公の「佐倉セツミ」

物語を肉と骨に分けるのであれば・・・「骨組み」に該当する作品です。
作者は「片岡とも」先生。無料プレイ可能です(公式ページorSteam)。


〇Narcissu Side 2nd(ナルキッソス サイドセカンド):第二作。

「・・・自分はまだ大丈夫」

物語を肉と骨に分けるなら、この作品は「肉」に該当する部分で、1stの「前日譚」にあたる作品です。この作品も無料プレイ可能です。
作者も同じく片岡先生です。

〇Narcissu 3rd die dritte welt:この作品は短編集になります。外伝作品。
4作品が内包されており、外伝的な立ち位置になります。他ライターが執筆した作品も含まれており、現状入手が滅茶苦茶難しい&再生できる媒体が少ないのもあり、希少です。
4作品のうちの1つが片岡先生の作品であり、それについては例外的にSteamで有料販売されています。

小さなイリス 西洋版銀色1章と言った感じ

〇短編1:「死神の花嫁」:医者と看護師の物語。唯一選択肢とED分岐あり
神の腕と言われていたがメスを置いた死神の医者と病棟の天使と呼ばれていた看護師のお話。

〇短編2:「-Ci-シーラスの高さへ」:デザイナーと主人公チサトの物語
ちょっと前半がアクが濃いですけど、後半は素晴らしい作品だと思います。

〇短編3:「メサイア」:若手医者と乱暴患者の友情物語
結構ビックリする作品かも。自分は結構好きです。バイク絡みの話。

〇短編4:「小さなイリス」:片岡先生作品。Steamにてこの作品のみ購入可能。片岡先生が書き下ろしているのもあって、やっぱりこの作品=3rdの印象が強いかもしれません。

〇Narcissu zero(ナルキッソス ゼロ):3rd発売後にPSP移植版が発売されましたがその際に書き下ろされた全ての残った伏線を回収するストーリー。作者は片岡先生です。これもSteamで有料購入することができます。

全ての始まりの物語的な立ち位置。

〇Narcissu スミレ:現行最も新しい作品です。どちらかと言えば外伝的な立ち位置です。

作者の片岡先生の主宰するアダルトゲームブランド「ねこねこソフト」における関連作品、
「すみれ」とどちらかというと関連性が高いです。

〇どれからがいいの?

勿論、おすすめは元祖ノベル(Narcissu 1st&Side 2nd)ですが・・・。

現状DL出来るサイトが限られており今から新規で読むためには、「Steam」に登録後DLするか作者の同人サイトからDLしなければなりません(無料ではある)。


割とガチ新規の方が「気軽に」読むにはハードルが高いもんでもあるかもと思っていて・・・

(滅茶苦茶大事↓)
かといって、「実況プレイ」向きの作品ではないとも思っていて・・・。
Youtubeやニコニコ動画などに多くの実況プレイが上がっていますが・・・読み物で一直線なので、誰かの実況を見るというよりかは、自分で読んでほしいと思いますし・・・。

後は「文字量」が多いので、1stで2h以上、2ndで3h位は読むのに時間がかかると思います。だからおすすめは・・・

〇漫画版「Narcissu」

全2巻構成で1stの内容を中心にしつつ2nd内容も織り込んであります。
少女漫画タッチで令和の今でも視覚的にわかりやすいと思います。

断然とっかかりというか、シリーズの一歩目としては「漫画版」がおすすめだと思います

以前は自分も「原作派」でしたが、現状原作がPC版しか生きていない&Steam登録が要るという事で、「まず知ってもらう」という事を第一に見ると、やはり視覚的にも情報が入ってきやすい漫画版が一番いいのかなと思うに至りました。

2025年の現代において・・・、あんまり活字を読む人って多くない気がします。時間が無いし・・・。全く知らない人が「興味を持って」活字オンリーの立ち絵なし(ボイスはある)ノベルを選びに行くかと言われると、娯楽の溢れた現代において中々それは難しいと思っていて・・・

みんな生きるのに必死のこの世界で・・・救いがない作品を読むよりは・・・。

(救いのある奇跡の起こるゲームの方がいいでしょうし、ソシャゲとかのノベルの方がとっかかりやすいと思いますし)。

漫画版なら、軽く読めますし、何より原作の再限度が本当に素晴らしくて・・・。コミカライズを担当してくださった江戸屋ぽち先生がすごく本気で取り組んでくださったのが分かる作品で、全2巻のこの漫画を読めば大体のNarcissu 1stと2ndの内容が把握できるようになっています(勿論漫画化に合わせて追加描写や調整された内容はあります)。

有料ですが、電子書籍版もあるので、興味が湧いたらまずこれ!だと思います。(只Amazon キンドルには無い)。
読めるとこは↓(RentaとEbookしかなかった)

1巻2巻それぞれ500円程度で購入できるので、是非買って読んでみてくださるとうれしいです。

個人的にはまず「漫画版」からが一番参入しやすいかなあって思うのです。

〇他には?(原典とその他派生作品)

〇Narcissu(原典):作者の片岡先生の同人サイト「ステージ★なな」からDLできます。1st&2ndが同梱されています。
PCがあって、読むぞ!って腰を据えて読める人なら断然こっち。
原典は1st→2nd→1stの順で必ずプレイしてほしいです(Steam版も同様に)。


無料です(PC版限定)↓

〇Narcissu(Steam)版:これは原典の完全移植なので、これを一番にやってほしいですが・・・。PCに張り付いて何かをするって人が減って、スマホやタブレットで何かするって人が増えた現代において、中々参入敷居は高そうです。
スペック的にも、Steam deckには対応していると思うので、Deckある方はSteam deckがおすすめかも(もしかしたらDeck対応してないかも)。
無料です↓

〇Narcissu(Steam)有料作品
上記に紹介した「Narcissu zero」と「Narcissu 小さなイリス」と「Narcissu sumire」の三作が購入できます。

こちらは基本的に全部「外伝」になるので、とりわけ強く(勧めたいですけど)は勧めず、まずは骨組みになる1stと2ndをプレイしていただきたいと思っています。


〇ライトノベル版「Narcissu」
:多分現在絶版で入手困難になると思います。これは全1巻で、ラノベのサイズに1stと2ndを押し込んでいるので構成としては漫画版にストーリーが近く、これ読むなら原作無料で読んだ方がいいと思います。入手難易度も含めて(あとちょっとストーリーが違っています)。

ラノベ版ナルキ。ちょっとストーリーが尺不足でびみょいかも

〇初期「Narcissu 3rd」:PC版としてかつて大昔にコミケで販売されたものです。電子化もされておらず、入手は非常に困難かも。同様に「Narcissu スミレ」もかつてコミケで販売されましたが現在は絶版です(同人なので)。

〇PSP版「Narcissu」:商業から発売されたもので、移植作品になり、又立ち絵が追加されたり、イラストレーターさんが変更になったりして割と賛否両論ある作品です

1st、2nd、3rdの全作品とZero、そしてその他のコンテンツも入っている作品です。初回特典の冊子には3rdの死神の花嫁の前日譚もついていたりしますが・・・、完全版はプレミアついているのと、PSP作品なのでまず「動くPSP探し」から始めなければならないレトロゲー枠になっているので入手困難です。

〇「1980」:ねこねこソフトアダルトゲームの「ラムネ」のスタッフルームにこそっと付属していた作品。作者の(恐らく)ノンフィクション体験になります(前回の記事に詳細の言及あり)。
〇「1993」:コミケで配布されていたPC版「Narcissu 3rd」に付属していたものです。PSP版でも見れた記憶がありますが、現在はどちらも非常に入手困難です(前回の記事に詳細の言及あり)。これも多分確実にノンフィクション。

(1980&1993が織り交ざった作品が恐らく、Narcissuなんだろうと思います)

以上がいろんなバージョンの派生作品になります(抜け漏れあるかも)。

〇終わりに

布教用記事なので・・・多くの人に見てもらえればなあと思って書きました
文字数も普段の半分くらい。見てくれ~ナルキを~~。。

本当はやっぱりノベルの原典を初回にやってほしいですが、活字を読む機会が減ったり・・・していると思いますし、活字読むならソシャゲとかのノベルゲーをやる人が多いんじゃないでしょうか。
だからこそ・・・とっかかりとして・・・漫画版を個人的におすすめしたく・・・。
そしてこの作品が埋もれることなくいつまでも不朽の名作であってほしくて・・・かきました

もしネタバレとかきにせーへんで!って方がいらせば、前回の既プレイヤー向けに書いた記事を読んでもらえると、より嬉しいです。
医療的な観点である「緩和ケア」についての医者から見た視点からも書いています。

自分が「医者になりたい」と言ったきっかけを作ってくれた作品なので・・・。

何時までも多くの人に読んでほしいと思うのです。

人はいつか死ぬものだし、それがいつなのかもわからない中・・・、現代、ことさら日本という「死」がひた隠しにされている場において生きる我々にとって・・・「死ぬこと」について考えることは、大事だと思うので・・・。

本当の幸せって何だろうって思うコトも含めて・・・。